これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
なんで今日に限ってみんな用事があるんや…
家には帰りたくないけど、こんな寒さの中公園に一人で居るのはなかなかの苦痛だ。
いや、年中半袖半ズボンの俺が悪いんやけどな?今日くらいヒートテック着てくればよかったわ、ほんまに。
みんな、家が一番落ち着くとかいうけど、俺は絶対そんなことない。だって殴られるし、無視されるし。毎日ご飯は買うか作るか。誰も俺のことを気にかけてくれない。
そう、俺は親に嫌われてる。だったら産むなよ。俺のこと。
俺の親は船舶関係の仕事をしている。貿易船や軍艦の貸し出しを軸にいろいろな業界に進出している。いまや大国のお得意先となって、金を稼ぎまくってる。俺も、船に関する知識はみんなよりずっとあると思う。
最近は国際情勢も複雑化してきて仕事が思うようにいかないらしく、親の怒りゲージは順調に溜まっていっている。だから最近は余計に暴力がひどい。
クソが。戦争なんかすんなや。
ブランコを勝手にこいでると、夕方5時を告げる音割れと反響のしまくりのチャイムが聞こえた。
あー、帰んなきゃな…。
ランドセルを手に取りそのまま走って帰った。
kn「ただいま…」
ドアを開けると、なんと父親がいた。嘘やろ。やべえ。
父「おい、kn?」
kn「は、はい」
父「飯は?」
kn「今、やろうと…」
父「なんでやってなかったんだよ!!!」
バキッ、ポタポタっ
顔面を思いっきり殴られた。血が垂れる。
kn「お前が今日家に帰ることなんて知らねぇよ…」
父「は?」
やばい。声が漏れてた。死ぬ。
kn「っ…!」
俺は命の危険を感じてそのまま家を飛び出した。
後ろから父親の怒声が聞こえる。嘘やろ、追いかけて来てんの!?やばい!
kn「はあっ、はあっ…、ゔっ…」
父「おい、kn?お前誰に向かって口利いてると思ってんだ?なあ?答えろ!!その耳は飾りか!?だったらいらねえよなあ!」
kn「ぃだっ…!!やめっ…!」
追いつかれて、腹をど突かれて、今は耳をギチギチと引っ張られ。
父「…、」
ドサッ
父「お前に構ってる時間が無駄だ。1日くらい飯なくてもお前は生きてけるだろ、外で勝手に生きろ」
父親は俺を掴んでいた手を乱暴に離し、家へと歩いていった。
今日の夜はすげえ冷えるって聞いた。あーあ、詰んだなこれ。なんで、よりによって今日心の声が漏れるんだよ。
???「お、おーい、シッマ…?」
! この声は、
kn「大先生!!」
おったんか、お前。
ut「おまっ、あれっ、大丈夫か!?」
kn「おん!これくらい普通やで!」
ut「さっきから見とったんやけど、やっぱりお前通報したほうがいいって…。あれはあかんやろ…」
kn「いや、大丈夫やから。な?」
ut「すまんな、助けてやれんくて…、相棒なのに」
kn「あれは俺の問題やから。俺がなんとかする」
ut「そ、そっか…、で、お前今日も野宿?」
kn「そうみたいやね」
ut「バカ寒いらしいで、今日。俺んち泊めてやるから」
kn「じゃあお言葉に甘えて、行くわ」
ut「おん」
毎度、家を追い出されるたびに大先生の家に泊めてもらっている。コイツの家は広いし、親もいないから夏はいつもの5人でよくお泊まり会をする。大先生は料理も上手いからな。クズだけど、頼りになるやつやでホンマ。
kn「邪魔するで〜」
ut「邪魔するんなら帰って〜」
kn「あいよ〜、」
いつもの挨拶(?)をしながら家にあがる。
見慣れたな。もう。
ぐう〜
kn「あっ」
ut「もう腹減ったん!?」
kn「そうみたいやわ」
ut「じゃ、とりまこれで傷冷やしとき」
そう言われて保冷剤を手渡された。さっき殴られた頬にあてる。ひんやりして気持ちいい。
ut「飯できるまで1時間くらいあるから適当に過ごしといてくれ」
kn「俺も手伝うわ」
ut「アカン」
kn「なんでや」
ut「去年の悲劇を思い出さんかい」
去年の悲劇?なんやそれ。
kn「なんやそれ」
ut「覚えてないんかい。まあええわ、とにかくお前とshoちゃんは台所出禁やからな」
kn「へーい、」
思ったより家の中は寒い。いや、外よりマシか。
kn「う〜、さびぃ〜…」
ut「暖房かけてるんやけどなあ…。そろそろうちも限界か〜?」
kn「そんなにこの家古いっけ」
ut「う〜ん、まあまあ、かな。よくわからんけど」
大先生は手際よく食材を処理していく。見てて気持ちいい。
ut「な、なんやねん、そんな見んなや」
kn「いや、すげえなって。今日はカレーか?」
ut「せやで!」
kn「はえ〜、じゃ、楽しみにしとくわ」
そう言って俺は別の広い部屋に歩いていった。眠い。泊まるときはいつもこの部屋で寝ることになっている。
今日、散々な日やったな…。
次の日の朝、届いたばかりの新聞を手に取りリビングの椅子に腰掛けて読む。
号外と大きく書いてあるそのページには、遠い国で総統の息子によって革命が起こり、現政権が打倒された。その息子が新たな総統となって、何人かの部下と共にW国をつくりあげたと報道されていた。
その革命の前では、内政の腐敗と民衆の反乱により国は崩壊寸前。周辺にもその波は広がり、昨今の国際情勢の複雑化の要因となっていたらしい。
もっとも、それが公表されたのは革命後だったが。
新たなW国の総統は、15歳らしい。名前は正式には明かされていないが、写真には右腕らしい赤いマフラーの少年と一緒に、誇らしげな顔で軍旗を握っている様子が見て取れる。
もちろん、写真には音がない。
のに、
なぜか、
彼らの言葉がその時俺には聞こえた気がした。
『主役は、我々だ!』
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こんにちは、てってれーです。
なんかね、最近忙しくて全然進まなかった。ごめんなさい。
いやー、少年たちの住む国の外では、何やら動きが起きたみたいですね。まあまだ直接は響いてこないけどね!
この五人の章をどう締めくくればいいんでしょうね。ほんとに。まだ続くけど…。
それでは、さようなら〜
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