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本日は深草がすだて漁の番。
よって獲れた魚を捌くのも、深草の皆さんだ。
「スズキや黒鯛が大漁なのですけれど、これも干物や保存食に出来るのですか」
「そこそこ持つ魚だからサクにして冷凍でもいいのですけれどね。何なら干物にして燻製までしてから、冷凍保存してみましょうか」
そんな訳で、普通に魚を捌く組と、チャレンジングな準備をする組とに別れる。
彩香さんと美洋さんがチャレンジ組に志願した。
だから僕と未亜さん、そして川俣先輩は普通に捌く組。
この合宿で何度も魚を捌いているので、もうかなり慣れてきた。
ウロコ取って洗って内臓取ってと、何か機械的に手が動く。
「ここまで獲れると、昆布締めとかもしたいよな。用意してくれば良かった」
なんて先輩が言って。
「待てよ、味噌漬けとかなら出来るよな」
なんて自問自答した後。
「よし決めた。半分は西京味噌風味と行こう!」
なんて提案をしてくる。
「それなら、どうすればいいですか」
「3枚なり5枚なりにおろすところまでは同じ」
そう言うので、取り敢えず未亜さんと魚をおろしまくって。
「この大漁だと、4分の1を刺身用に取っておけばいいだろう。残りは西京味噌につけて、4分の1は合宿で食べて、残りは冷凍といくか」
なんて言いながら、先輩が味噌と味醂、蕎麦つゆを目分量で混ぜている。
「本当は白味噌を使うんだけどな。用意していないから普通の味噌で代用。その分、ちょっと味醂多めで、ゆるめに解くと」
うん、色々と疑問が。
「毎回不思議なんですけれど、何で先輩がインド風だけで無く、欧州風とか和風のレシピを色々知っているんですか」
「昨年1年の活動実績があるからな。それに料理は好きだし」
そんな事を言いながら、大型タッパーに味噌、キッチンペーパー、魚という感じで敷き詰めていく。
「キッチンペーパーより、習字用の半紙とかの方が雰囲気なんだけれどな。まあ、ちょっとくっつくが、これでいいや」
「何で、直接魚に味噌を付けないんですか」
「砂糖入り味噌なんて、すぐ焦げるからな。この方が、後で便利だし、上品な味になる」
「これは、何日かこのまま置いておくんですか」
「5日以内に食べるなら冷蔵庫にそのまま、それ以上先なら冷凍庫に直行。1日目から食べられて、3日目が一番美味しい。4日目以降は固くなる。経験談だけどさ」
そんな感じで、巨大タッパー3個分作って。
1つは冷蔵、2個は冷凍庫へ入れておく。
「これは焼いて食べるのですか」
「本当はな。でも邪道だけれど、皮部分だけ焼いて、あとはそのまま生で食べるのも有りだ。ただ、素直に焼いた方が、西京味噌風の場合は美味しいかな」