テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ミリス
956
290
脳てゃ
172
第32話「クリスマスの約束」
12月24日(木曜日)
クリスマスイブ。
街はイルミネーションで彩られ、どこを見てもクリスマスの雰囲気に包まれていた。
陽葵は明日のことを考えながら、自分の部屋でスマホを見つめていた。
明日は塁と会う。
しかも、塁には「話したいことがある」と言われている。
何の話なんだろう。
少し気になりながらも、陽葵は明日を楽しみにしていた。
その頃、塁も自宅でスマホを見つめていた。
明日、陽葵に伝える。
ずっと心の中にあった気持ちを。
何度も一緒に過ごして、笑って、話して。
いつの間にか、陽葵は自分にとってかけがえのない存在になっていた。
塁は明日のために、伝えたい言葉を何度も頭の中で考えていた。
そして夜。
二人はいつものようにLINEをしていた。
陽葵「明日、楽しみだね〜🎄✨」
塁「うん。俺も楽しみ」
陽葵「でも、話したいことって何なんだろう?笑」
塁は画面を見つめる。
今ここで言ってしまいたい気持ちもあった。
でも――
明日、直接会って伝えたい。
塁「それは明日のお楽しみ笑」
陽葵「え〜!余計気になる😂」
塁「明日、ちゃんと話すから」
陽葵「分かった😊」
少しだけ不思議に思いながらも、陽葵は笑った。
陽葵「じゃあ、明日ね!」
塁「うん。明日、会おう」
スマホを置いた二人。
明日は、いつもとは違う一日になる。
塁にとっては、ずっと伝えたかった想いを届ける日。
陽葵にとっては――
まだ、その意味を知らない日。
二人のクリスマスは、もうすぐ始まろうとしていた。
コメント
1件
ああもう、この第32話、胸がじんわり温かくなりました…!クリスマスイブの夜、二人がそれぞれの部屋で明日を想う時間の描き方が、すごく丁寧で好きです。特に塁が「今ここで言ってしまいたい気持ちもあった。でも――明日、直接会って伝えたい」って踏みとどまるところ、彼の誠実さが滲んでいて、編集者的にも「ここで言わない」選択が効いてるなと。陽葵の「まだ、その意味を知らない日」という一文も、読者にこれからを期待させる余韻があって素敵でした。続きが待ち遠しいです🌷