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「すまない!!大丈夫だったか!?」
と、戻ってきた途端、Xとホワイトが駆け寄ってきた。
「僕は大丈夫、それより、赤ちゃんお願い」
と、ホワイトに手渡した。
「おい、何があった?テレポートした先でなにがあったのだ?」
すまない先生は狼狽えつつ、話した。
だが、その話の中で、不死のトーテムを使った事だけは言わなかった。
・・・理由は、その“不死のトーテムの仕様”だ。
不死のトーテムは、1回だけ死を無効化してくれる。傷も塞いでくれる。だが、痛みはそのままだし、それを連続で何度も使うと不死のトーテムは機能しなくなる。
死を無効化してくれるということは、それほどの代償があるのだ。
「・・・なるほど、で、お前は?怪我はないのか?」
「・・・過保護過ぎない???ブラック達みたい・・・」
そう零すと、Xはすまない先生の頬を掴み、モチモチとした。
「目の前でぶっ倒れたらそらそうなんだろうが」
「むむぇむぇむぇむぇ・・・」
と、Xはすまない先生の頬を引っ張る。
「で、怪我は?」
「してないよ。大丈夫、僕、もう眠いから、寝るね」
と、すまない先生は仮眠室へと向かった。
✵✵✵✵✵
仮眠室へ来たすまない先生は、ドアを背にしてズルズルと滑り落ちる。
「・・・ゔっ・・・」
すまない先生はもう傷もない肩を抑え、呻く。肩を震える手で抑える。
血を流しすぎたのか、それとも、傷にバイ菌が入ったのか、頭が痛いし、とても寒い。
「・・・でも、いま、寝込んでる暇はない・・・」
そういい、すまない先生はベッドへと倒れ、痛みに耐えながら、眠りについた。