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そして、昨日と同じ時間、すまない先生はまた白い世界にテレポートされた。
そして、チェストの中には、剣と食料、そして、“不死のトーテム”
すまない先生はそれを握りしめ、目の前のドアを開けた。
✵✵✵✵✵
そこには、ハンマーを振り下ろし、立っている“銀さん”が。
だが、銀さんの瞳は、自分を映していない“濁った灰色の瞳”だった。
銀さんとしばらく視線があう。だが、銀さんはすまない先生に向かってシルバーアルケミーを放つ。
「ッ!!」
すまない先生は何とか避ける。避けなければ、シルバーアルケミーの鋭い棘に突き刺さっていただろう。ホッとしていると、銀さんはハンマーを振り下ろしてきた。
すまない先生は跳び、避けた。
それを繰り返すと、痺れを切らしたのか、銀さんは突っ込んでくる。そして、ハンマーを横殴りに振り回した。
すまない先生は思わず腕で攻撃の衝撃を緩和させた。だが、
メキッ
と、明らかに鳴ってはいけない音が鳴る。それと同時に鈍い痛みが腕に走った。
痛みに耐え、すまない先生は銀さんの武器に着いていた紫色の宝石を砕く。
すると、戦意喪失したのか、そのまま銀さんは倒れた。
すまない先生は腕を抑える。そして、ぐしゃぐしゃになったはずの腕が“元通り”になっていた。
すまない先生はトーテムに目を向けると、腕の部分が粉々になっていた。それだけで、銀さんのハンマーの攻撃力の威力が分かる。トーテムを持ってなかったらどうなっていたのだろうか。と考え、軽くゾッとした。
そして、すまない先生はその紫色の宝石の欠片を手にした。
(・・・この宝石に、なにかあるのかな・・・)
そして、そのままコマンドブロックに触れ、銀さんを連れたすまない先生は元の場所へと帰った。
✵✵✵✵✵
「・・・これは、一種の幻覚剤のようなもので、これを持つ使用者に幻覚を見せるものでありますね。それとこれは人工的に作られたものでありますね」
と、ホワイトはそう告げた。それにXは首を傾げた。
「人工的?ということは、人が作ったものか?」
「そうであります。これが自然発生することはまずないのであります」
「ないのかあるのかどっちだよ」
と、Xの首に巻きついているへビルがツッコミを入れる。
「・・・ゴホンッ!ですので、この事件は、人為的に引き起こされたことになるのであります」
「・・・となると、これを引き起こしたのは、すまないに恨みがあるやつが、やった。ということになるのか?」
「恐らく、そうかと」
「だが、ならあのすまないそっくりのあいつはなんだ?血が繋がってないとしても、目の色は違うが、あまりにも“すまないに瓜二つ”だ。まるで、双子みたいな・・・」
「双子・・・」
そうホワイトがつぶやいた途端、思い出した。
「・・・そういえば、とある研究所が謎の爆発で無くなったと聞きました」
「・・・それと、僕とそっくりさんと何の関係が?」
そうすまない先生が聞くと、ホワイトは答えた。
「・・・その研究所では、ひっそり“クローン技術”を使用していた。と聞きました。」
その言葉に、皆目を丸くした。
「・・・つまり、あの僕そっくりな彼は・・・」
“クローン?”
そうすまない先生の言葉が静かに辺りに響いた。