テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『これは狂気満ちた愛のカタチ』
FOURTH LOVE 血に染まる庭園
私とラムリは買い物を終え、屋敷に戻る。
ギィィ…。
『みんなただいま…。』
『あれ?いつもならみんなで迎えてくれるのにどこ行ったんでしょう。庭ですかね?』
と、庭へ向かおうとしたその時――。
ガッシャーンッ!と、窓ガラスが割れる音がした。
『え……っ?』
そして、床に蹲るのは大怪我をしてるフルーレ。
『う、ぐ…。』
『リボンくん!?』
『何があったの!?フルーレ、しっかりして!』
『う、ぁ…ラト、が…っ。』
遡ること数時間前――。
『主様、主様……。』
私は一心不乱に歩いた。
庭にて。
『よし、お前ら準備はいいか?』
『うげ〜ハウレスさん達相手にするなんて無理っすよ〜。』
『が、頑張りましょう、アモンさん。』
『弱気になるなよアモン、かかってこい。』
俺達は模擬戦をしようとして…そしたらラトが来て…。
『ん、ラト?どうした、お前も一緒に――。』
『!ハウレス避けろ!』
『っ!』
ラトがハウレス目掛けて短剣を振りかざす。
シュッ!
『危なかった…ラト、いきなり何するんだ!』
『主様……どこですか…?ハウレスさんたちが隠したんですよね…?』
『あぁ?主様ならラムリと出かけてだろうがもう少しすりゃ帰って…。』
『あぁ、やっぱり私…捨てられたんですね…主様を唆すなんて…ああああああああああああ!!!!』
私は一心不乱に短剣を振り回す。
『チッ…。お前ら、ラトを無力化するぞ。
暴走したこいつを抑えるのはそれしかねぇ。』
『あぁ。』
『ら、ラト…。』
『手加減すんな、フルーレ。』
『で、でも…っ。』
『あぁ、フルーレ…私にまで武器を振るうんですね…悲しいです…。』
フルーレの胸ぐらを掴んで屋敷の窓へと吹き飛ばす。
『うわあぁぁぁ!!』
『それで、ラトに吹き飛ばされて…っ。』
『こんな血だらけに…っ。ベリアン達は…』
『今、近づいたら、ダメです…ベリアンさん達でも歯が立たないんです…。』
『っ…。ラムリ…フルーレを安全なところに運んで。』
『ダメです!主様…!』
私は走って庭に向かう。
『っ……!』
そこに広がっていたのは目を覆いたくなる程の光景。鼻が曲がるほどの……鉄の匂い。
そして、辺りに転がる…執事達。
『う……っ、あ、主、様…来ちゃ、ダメっす…。』
『アモン!大丈夫!?』
『今、ハウレスさんたちが……ラトさんを止めてるっす…ごほ、ごほっ!』
『こんなに血が…っ。とにかく早くここから逃げないと…。』
『オレは、大丈夫っす……。それより、主様は早く逃げるっす…。』
『でも…っ。』
『主様……頼む。今は近づくな。』
『ボスキ…!あっ…。義手が……っ。』
『今のラトは普通じゃねぇ…いまルカスさん達が抑えているが…。』
『ルカス達が…?』
少し離れたところで武器のぶつかり合う音が聞こえる。
『ラト君、落ち着いてください!』
『ラト、これ以上はやめろ。』
『ラト君、君を傷つけたくないんだよ。武器を収めてくれ。』
『ルカスさんもミヤジさんと同じことを仰るんですね…私に傷をつけられると思ってるんですか?』
『ラト君……。』
『…ミヤジ先生。これ、本気で止めた方がいい感じ?』
『出来ればそんなことはしたくない…だけど…。他の執事がラト君に戦闘不能にされてる手前甘えたことは言ってられないな。』
『だよな…ユーハンもテディちゃんもやられちまったし…。』
『今はラト君を無力化しよう。私達で。』
『…アモン、ボスキ。教えてくれてありがとうがとう。』
『主様……?』
『ラトを止められるのは私だけだと思う。だから…止めてくる。』
私はみんなの元へ向かう。
『『主様……!!』』
次回
FIFTH LOVE 制御できない心の病