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『これは狂気満ちた愛のカタチ』
FIFTH LOVE 制御できない心の病
私には…好きという感情が分からなかった。
私は天使を倒す為だけの道具として……。
毎日痛くて、怖い実験。天使狩り。
アレクやお母様のことは好きだった。でもそれは親愛だ。家族として…母親として弟として大好きだった。でも。主様に出逢って新しい感情が芽生えた。心の奥底から…貴方を好きで、
愛している。そして…私だけのものにしたい。という独占欲が生まれた。
これは私だけの愛…他の誰にも邪魔させない。
私の中の私が語りかける。
この恋を愛を邪魔するものは…消しても構わない。って。
『皆さんとても本気の顔をしていますね……。ふふ、ゾクゾクします……。』
『ラト君。もうやめるんだ。こんなことをしても主様は喜ばない。』
『クフフッ。主様のことを勝手に語らないでください。あの方は私の唯一の理解者です。私だけの主様です。さぁ、皆さん。終わらせてあげますね。』
と、その時――。
『ラト――!!』
劈くような叫びが私を呼ぶ。
『主様……。』
『ダメです、主様、今のラト君に近付いては……!』
『……。』
私はこくんっと頷く。
大丈夫、私に任せてと。
『ラト…もうやめて。みんなを傷付けないで?私はラトのこんな姿見たくないな。』
『…主様がいけないんですよ。私の事が嫌いになったから担当執事を外したんですよね。』
『違うよ。それはね、ラトの為だったの。でも、そのせいで悲しい思いをさせちゃったね。ごめんね……。』
私はラトを抱き締める。
『主様……。私の事を担当執事に戻して頂けますか?』
『もちろん。これからもよろしくね。』
『…!はい、主様。』
ラトはニコッと微笑む。
あぁ、幸せです。愛してる人の腕に抱かれて…暖かい。主様は私だけを見ていて下さいね。私だけの主様。
『……。』
私は主様。執事の失態は私の責任。
ラトがこうなったのも私の責任。
私は…ラトを愛する。彼の抑制剤は私。
どんな薬も効かない。私の前では無力。
彼の為に私は彼に堕ちる。
…私のこともっと好きになればいい。
『さぁ、帰ろう。ラト。』
『はい、主様。』
デビルズパレス 地下執事部屋
『主様…。むにゃむにゃ…。』
『可愛い寝顔…。おやすみ、ラト。』
…バタンッ。
別邸1階。
『フルーレ、ミヤジ。怪我の様子はどう?』
『私は大丈夫だよ。でも、フルーレ君は… 。』
『…俺の事より主様、なんでラトのところに行ったんですか!このままじゃ主様まで…。』
『…私はいいの。ラトが正常に戻るなら私はどんな事でもする。みんなの主として責任を取る。』
『責任って…。うっ!』
『寝てなきゃダメでしょ。今はラトには近付かない方がいい。同室の執事でも……何をするかわからない。ね、フルーレ。』
『……っ。』
主様の瞳が変わってしまったような気がした。
ラトと…同じような瞳になっているような気がした。
何かに堕ちて…全てを捧げているような。
この病は感染する。心の内側、身体の外側から。その心を…その身を蝕む恋の病。
次回
SIXTH LOVE 愛の為に受け入れる
コメント
7件
ヤバい…好きすぎる😭👍
ありがとうございます多分この前リクエストしたやつかな?見るの遅くなったけど最高でした