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舞台の上には左胸に矢を刺されたふたりがいた。 俺の手には弓矢があった
俺がやったのか?そんな罪悪感が俺を襲った。
「お前がやったんだよ。白髪」
そんな声が聞こえ、俺は周囲を見渡した。
観客席の方に移動し、上を見るとそこには道化師の姿があった。
「やあ白髪。 友人2人を殺した感覚はどうだ?」
そんな事を言う道化師を無視し、俺は2人の方へ進んだ。
2人の肌はもう冷たくなっていた。いつも笑顔だったふたりの顔はもう無かった。
冷たい2人の手を握りながら振り返り道化師に問いかけた
「お前がやったのか?」
そう言うと道化師は
「言っただろ?お前がやったと」
「俺がやった訳ない!」
そう言って俺は持っていた弓矢で道化師を狙おうとすると弓矢がなくなった
「お前がやったんだよ。まあ、正確に言うとブルーローズに操られたお前だがな」
「ブルーローズ?」
「覚えてるはずもないか。俺が記憶を消したからな」
「記憶を..?」
確かに、俺は記憶が無い、2人の事も曖昧になって来た。
「あ、言い忘れていたが、お前の体内には爆弾が仕掛けられている。」
「は?爆弾?」
「あぁ、俺がスイッチを押せば、お前はあと30分で爆発だ」
「はぁ!?」
「記憶もなくて2人もいないお前に何が出来る?」
「ま、お前が2人を殺したんだがな」
そんな言葉に、俺は言葉が出なくなっていた。
ガチャ
ドアを開ける音が鳴り響いた
そこにはリアム看守の姿があった
「9番!ここにいたのか!まぁいい、他のふたりはどうし…」
リアム看守の視線が2人の 方を向いていたのが分かった。
「お前がやったのか?」
「違」
「あぁ、そうだよ。」
俺の言葉に覆い被さるように道化師が話す
リアム看守が俺の方を向き、冷たい目で俺を見つめながら
「9番…なぜふたりを..」
「俺はやってない!全て道化師が仕向けた事だ!」
俺はそう声を荒らげた。そんな言葉を無視し、道化師が食いつくように話し続ける
「2人がこいつを説得しようと頑張っているのに、こいつはそんな2人を無視して弓矢を撃ち続けたんだ。は、笑える話だよな。」
ここから何も思いつかない