テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皐月side
皐月『まずは綺麗にならなきゃな〜!ほら、こっちおいで〜。』
猫はにゃ〜と鳴きながら俺の腕にすっぽり抱かれる。
くっそ可愛い……!
部屋の隅っこからじとっと見てる奴は無視だ無視。
それから俺は猫を風呂場に連れてって
皐月『水、嫌いだよな?ごめんなぁ、すこしがまんしてくれよ?』
猫はハテナを浮かべながら俺を見て少しずつ出すシャワーに興味津々だった。
皐月『お!お前さんシャワー平気か?凄いなぁ!』
俺が猫に言うと猫は[どうだ!凄いだろ!]と言ってるようなドヤ顔でシャワーを浴びる…。
遥にそっくりだなぁ笑
皐月『じゃあ泡立ててくからなぁ、大丈夫、俺に任せてくれよ?』
猫とおしゃべりしながら手際よく進めていくと…。
梅宮「皐月慣れてんだなぁ!猫飼ってたことあるのか?」
皐月『どわっ!?きゅ!急に話しかけてくんな!ビビるだろ!?』
そこには部屋の隅で蹲ってた梅宮の姿があった。
梅宮「わりぃわりぃ!皐月がどんなやり方をしてるか気になってよ…、もしかしたら俺もやる事になるかもだろ?だから見てみようかなって…。」
皐月『あー、そうだよな、俺一人で面倒見れる訳じゃないしな…、基本猫は水が苦手なんだ、だからシャワーとか風呂を嫌う子が多いんだ。』
俺が話すことを真剣に聞く梅宮は中々面白い。
皐月『もし猫が嫌がって風呂に入りたがらない時は無理強いをしない事、その時は濡れタオルやウェットシートとかで大丈夫だ、それでも嫌そうにした時はペットホテルとか、病院とかでやってもらった方がいい、俺らは所詮素人だ、無理強いをしてストレスを与えるのは間違いだからな、プロに任せるのが1番だ。』
梅宮「なるほど…。」
皐月『まぁでもこの子はシャワー大丈夫だし、風呂も大丈夫だと思う、こんな風呂好きな子滅多に居ないぞ!偉いなぁ!』
猫は偉い?偉い??と言いたげな顔で俺の足にすり寄ってくる…。
ぐぅかわ……、コレ今の子じゃ言わねぇのか……。
皐月『よしよし、今洗い流してやるからなぁ、お利口さんだなぁ本当に…。』
俺と猫のやり取りを見ていた梅宮がふと口にした。
梅宮「皐月手馴れてるけど…、猫飼ってたのか?」
不意に手が止まる…。
皐月『……、まぁ、そんなとこ…。』
梅宮「そうなのか!俺皐月の事あんまり知らねぇからまた1つ知れて嬉しいわ!」
皐月『……そっか。』
梅宮side
皐月はそれから喋らなくなってしまった…。
俺何か変なことを言ってしまったんだろうか…。
心做しか猫も不安げな表情に見える…。
皐月『うし、終わったぞ〜、我慢できて偉いなぁ!後は乾かすだけだからな、もうちょいの我慢だぞ〜!』
そう話す皐月は……どこか儚くて…、悲しげな目をしていた…。
それから皐月は猫を乾かして飯を食わして……。
皐月『お?お眠さんか?大変だったよなぁ…、俺たちはお前を捨てないから、安心してお休み?』
皐月の声に安心したのか猫はそのまま眠りに着いた。
聞きたい事あるけど…、聞いたらダメな気がして…。もどかしい…。
皐月『……なぁ、梅宮。』
梅宮「お、おう!どうしたぁ?皐月!」
皐月『……、猫飼ってたかって言ったよな、お前。』
梅宮「…あ、もしかして…聞いちゃダメだったか…?」
皐月は暫くだんまりだったが…。
皐月『いや、そうじゃない。違うんだ…。』
皐月はどこか遠くを見ながら
皐月『……、飼ってた訳じゃない、少しの間、保護してた猫がいたんだ…、多分、野良猫…。』
そこから皐月はポツリポツリと昔の話をしてくれた…。
急ですが作者からです
WIND.BREAKER……実写化決まりましたね…。
3期じゃなくて……、出来れば東リべみたいな素晴らしいキャストであって欲しいですッ!!!
キャストがどうなるか気になります…、ソワソワしまくって夜しか寝れませんわ!!!
皐月『地に還れ。』