【統合日本連邦共和国 統合連邦国防軍 総司令部 緊急会議】
会議室には、大勢の軍人が集まっていた。この会議は中国帝国の朝鮮半島占拠に対する会議であった。会議室に永田が入ってくる。永田が入ってきた途端、部屋にいた軍人は全員立ち上がる。永田は軍人達に座るように手で合図し、全員を座らせ自分も席に着く。
「皆も報告を受けたと思うが、大韓朝鮮民主国が中国帝国に占拠された。つまり、朝鮮半島全域が中国帝国の支柱に落ちたと言うわけだ。」
永田の言葉には、深刻さが詰まっており会議室の空気は重くなる。
「前日、宝島近海に現れた中国帝国の統合帝国艦隊による戦闘機部隊の攻撃に対し国防海軍の第7統合艦隊は、正当防衛のため攻撃を実施した。中国帝国は1時的に手を引いたが、沖縄周辺に艦隊を多く配置している。おそらく、我々を警戒しているのだろう。しかし、朝鮮半島が占拠されたい今、我々がすべきことは朝鮮半島への警戒だ。これを見て欲しい。」
会議室の展示から巨大なモニターが下がってくる。永田は立ち上がり、モニターに表示された写真や地図について説明を始める。
「これは、大韓朝鮮民主国が完全に占拠された4時間後の国防衛生の写真だ。中国帝国は、大韓朝鮮民主国の南沿岸部に、対艦ミサイルや迫撃砲と言った武器を多く配置している事が分かった。おそらく今は防衛のため配置しているんだろうが…。ここから統合日本連邦共和国の中国地方を攻撃してくる可能性もある。」
その時、1人の軍人が手を挙げる。
国防陸軍 軍長 野田聡
「では、中国地方の日本海側に国防陸軍の対空及び対艦ミサイルを配置してはいかがでしょうか?」
永田は野田の提案に少し目を閉じるが、指し棒を片手にポンと当て目を開ける。
「いや、我々も中国帝国のような動きを見せるのはまずい。それでは、両国間の間に戦争への意図が見えてくる。そうなれば、我々が攻撃しなくとも中国帝国は攻撃してくるやもしれない。」
「では、どうするのですか…!」
「国防陸軍を山口県、島根県、鳥取県の
3県に多く在中させろ。ミサイルを海岸に配置する必要はないが、万が一に備え武器の準備はするように。」
「了解いたしまた。各県の国防陸軍の部隊を3県に配置させます。」
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