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7 - 第7話 国連軍事閣議

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2024年09月08日

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統合連邦国防軍の総司令部の指示により、各県の国防陸軍の部隊がすぐさま山口県、島根県、鳥取県の3県に配置された。中国帝国の朝鮮半島占拠は日本国内全国へと広がり、国民の不安は中国帝国へと向いていた。その頃、国防海軍の第7統合艦隊が日本海に展開され中国帝国への警戒はより一層強まっていた。


【国連(国際連合)  各国軍事閣議】


「では、閣議を始める。」


国連議事長がそういうと、巨大な会議室にいた世界各国の大統領は席に着いた。世界各国の大統領が国連軍事閣議に出席するのは人類史上初めての事で、全世界のメディアに注目されていた。もちろん、中国帝国や統合日本連邦共和国、ロシア連邦、アメリカ合衆国といった戦争中心国も出席していた。


「まず初めに、中国帝国の大韓朝鮮民主国の占拠について国連から考えを申す。文字通り、中国帝国は朝鮮半島を占拠した。占拠したのは統合日本連邦共和国の沖縄県にも言える事だ。もちろん、バルト三国、トルコを占拠しているロシア連邦にも同じことが言える。国際連合は、ロシア連邦と中華人民帝国に、占拠している領土の返還を指示する。」


国連議事長の決定事項に中国帝国の国家主席は挙手する。


中華人民帝国  国家主席   桜蘭兵おうらんぺい

「我々、中華人民帝国は朝鮮半島及び沖縄の返還を拒否する。」


桜蘭兵国家主席の言葉に会議室はざわつき始める。国連議事長は「静粛に」と言葉をかけ場を静める。


「桜蘭兵国家主席、これは国連の決定事項である。貴国に拒否権はない。」


「朝鮮半島と沖縄は元々、中華人民帝国の領土である。朝鮮半島は旧朝鮮王国時代から…そして沖縄は琉球(現在の沖縄県)の頃に中華人民帝国の領土として認められていた。よって、領土を返還する義理はない。」


桜蘭兵国家主席の発言に、ロシア連邦のアルトル・ユースル大統領は無言を貫いた。桜蘭兵の発言に、今度は統合日本連邦共和国の連邦総理大臣が挙手する。


統合日本連邦共和国  連邦総理大臣  尾田さなき

「証言いたします。桜蘭兵国家主席は沖縄は元々自国の領土だと仰られましたが、琉球が中国の領土になった歴史はありません。よって、沖縄は昔も今も、統合日本連邦共和国の領土です。沖縄の…」


尾田総理は立ち上がり、桜蘭兵国家主席の方を見て瞼に力を込め言う。


「‪”‬返還‪”‬を願います……!!!!」

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