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リクエスト作品!(ののさん)
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シーツに包まれた夜の静けさ。
カーテン越しに差し込む街灯の淡い光が、佐久間の頬を照らしていた。
ゆっくりとその頬に触れる。
指先が肌に触れた瞬間、佐久間は気持ちよさそうに目を細めて、俺の手のひらに頬をすり寄せてきた。
「……もっと」
かすれた声でそう呟く佐久間。
その瞳はとろんと甘く潤んでいて、俺をまっすぐ見つめている。
「うん……」
優しく笑いながら、そのまま佐久間の頬を撫でる。
手のひらの熱を分け与えるように、ぬくもりを伝えていく。
唇を重ねると、佐久間の身体がピクリと震えた。
「……っ、ん、あ……っ」
呼吸が跳ねて、内側がきゅっと締まる。
まるでキスに呼応するかのように、佐久間の内壁が蠢いて、俺を引き寄せる。
「佐久間、中締まってるよ?」
意地悪く囁くと、佐久間は顔を赤らめて、恥ずかしそうに目を伏せた。
「……だって、あべちゃんが、優しくするから……」
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられる。愛しさが込み上げて、思わず佐久間の額にキスを落とした。
ゆっくりと背中を撫でると、佐久間はまた俺に頬を擦り寄せる。
指先を絡めて、身体を密着させながら、甘えるように唇を探してくる。
俺はそれを受け止めながら、何度も何度も口付けを交わす。
甘い吐息と、熱を帯びた肌の感触。
何度も繋がっているはずなのに、今夜の佐久間はいつも以上に欲しがっている。
「……どうしたの、佐久間」
問いかけながら、また頬を撫でると、佐久間は目を細めて微笑んだ。
「……いっぱい触れてほしかった。もっと……あべちゃんを感じてたい」
素直すぎるその言葉が、俺の奥まで響く。
「そっか……じゃあ、いっぱい触れるね?」
再び唇を重ねると、佐久間の身体が甘く応えるように震えた。
まるで、愛されるたびに心の奥まで溶けていくように——。
手のひらにすり寄るその姿が、かわいくて、いとしくて。
何度でも、抱きしめたくなる。
「……好きだよ、佐久間」
囁いた声に、佐久間が小さく笑って、ぎゅっと俺の背中に腕を回した。
その夜、ふたりは言葉よりも深く、互いを確かめ合った。