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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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 赤い雨の降る荒廃した街に二匹の猟犬と1人の猟師が1枚の写真を持って歩いていた。

 写真には白い狼でも無く熊でもない鹿に似た獣だった。

 猟銃の弾を装填する。

 すると、突如、赤い血のような雨が降り始めた。

 猟師は崩れ落ちたビルへ足を運びそこで雨宿りをすることにした。

 ビルの窓に写る血のように赤く染まった景色を眺めていると、突如、巨大な鳴き声が響き、狩人は頭を隠した。

 外を見てみると、街の真ん中に雨に濡れてない白い獣が歩いていた。

 「見つけたぞ…」

 猟師は銃を獣の頭部へ狙いを定め引き金を引く、乾いた音が響く、命中したかと凝視すると白い獣はそれを避けて猟師と目が合うと咆哮をあげ、ビルが崩れ始めた。

「クソっ!」

 猟師は犬と一緒にビルから脱出する。

 雨が止み白い獣の頭上に赤い雨を出していた雲が大きな輪へと変えていた。

 犬は唸り声で威嚇し1匹が肋骨部位に納刀されているナイフを口にくわえ白い獣に向かって走り腹元に切れ目を入れる。

 白い獣は痛みによって叫び、猟師に向かって走り込む。

 猟師は獣の首元にスラッグ弾を撃ち当てると、白い獣から白い血が流れ怯む。

 白い獣は背中にしまわれている翼を広げて空へ羽ばたいて逃げてしまった。

 猟師は白い獣から抉れた肉を猟犬に嗅がせ追跡を始める。

「このまま逃がしてたまるか…」 

 開けた場所に着くと軍車両が先の雨で赤く染まって壊れていた。

 車両付近には野戦病院のような建造物を見つける。

 建造物内に入ると白い獣の幼体がぐっすりと眠っていた。

 猟師は一匹ずつ幼体に向けてナイフで喉元を切り裂いて殺していく。

 二匹の犬が耳を立てて猟師に向かって吠えた。

「奴が帰ってくる…」

 猟師は砕け散った幼体の肉片に地雷を置き建物から離れ車の影に隠れた。 

 

 白い獣が野戦病院へ戻ると喉元から血を流している。

 幼体の死体を見つけると白い獣は怒り狂い先のとは違う咆哮を上げて幼体を前脚で追い払うと地雷が作動した。

 野戦病院の形が残らない程の威力で爆発し、猟師は獣に向かって背後を撃ち爆煙の中に獣は隠れてしまう。

 二匹の猟犬は爆煙の中に入って白い獣を追いかけた。

 猟師も目を凝らして探すと背後に気配を感じた。

 なんと、白い獣が回り込んでこちらに走って行く。 

 猟師は横に転がりスラッグ弾を撃つが弾切れで獣の振るう翼に当たって吹っ飛んでしまう。

 白い獣が両翼を広げていると、背後の上に二匹の猟犬が飛び乗り抉れた部位に噛みついた。

 白い獣は二匹の猟犬を追い払うべくもがく。

 猟師は猟銃にスラッグ弾を一つ一つ入れコッキングする。

 白い獣の顔に向けて発砲し白い獣の顔は砕け大の字に広がって白い血を流してその場から倒れる。

 猟師は一息つくと頭上に迎えのヘリがこちらに向かって行くのを見つける。 

 しかし、白い獣は急に起き上がり猟師達の無視してヘリの方へ橋って行った。

 猟師は走ってヘリの方へ行くとヘリは無残にも大破しパイロットは白い獣に食われていた。 

 人を食べた白い獣は顔の傷が治り、再び猟師に襲い掛かった。 

 二匹の猟犬が嚙みつくが、衝撃波のようなもので二匹は吹っ飛んでしまう。

 白い獣の腹部に金色に輝く精包が猟師の目に入った。

「あれだ、あれを撃てばくたばるはず…」

 猟師は二匹の猟犬に指笛を鳴らして白い獣の囮になれと命令を出す。

 猟犬達は吠えてそれに応えるように白い獣の注意を引き寄せた。

 物陰に隠れて最後の三発のスラッグ弾を銃に込めて白い獣の後ろに回り込んで精包に向けて発砲する。 

 すると撃たれた精包が破裂しクリーム色の液体が溢れ徐々に弱っていく白い獣は最後に猟師に向けて咆哮する。

 二発目を開いてる口に撃ち込み、三発目を頭に撃つと白い獣は力尽きた。

「終わった…」

 猟師は空に向けてフレアガンを撃ち迎えのヘリと白い獣を回収するヘリが猟師に所に向かう。

 回収班と護衛チームが白い獣に近づいた。

防護服を纏った人が言う「良くこんな神獣を相手にしたな」

「お世辞はいい、報酬を貰おう」

 猟師が回収班と話していると、空が暗くなり再び赤い雨が降り始めると二匹の猟犬が一ヶ所に向かって吠えていた。

「どうした?」 

 すると、切り裂く音が二匹の猟犬を怯ませる、ゆっくり歩いてこちらに向かう六足歩行の黒い獣、猟師と回収班が見た最後の景色だった。

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