そして、夜。全ての仕事が終わり、一番危険な時間帯がやってくる。
「お疲れ〜!」
「おつかれ康二!気をつけて帰れよ!」
メンバーたちは、康二にそう声をかけると、いつものようにバラバラと楽屋を出ていくフリをした。
康二も「お疲れ様でしたー!」と、まだ楽屋に残って帰り支度をしている。
しかし、廊下に出て、楽屋の扉が閉まった瞬間。8人の表情は、一瞬で狩人のそれに切り替わった。
岩本と佐久間は、無言で視線を交わし、頷きだけで覚悟を決める。
渡辺と宮舘は、静かに拳を合わせて静かにその時を待つ。
阿部と深澤は、アイコンタクトだけで最終確認を済ませ、息を殺して配置についた。
そして、目黒とラウールは、小さくグータッチを交わし楽屋の一番近くでその時を待つ。
四者四様のやり方で、彼らは完璧な布陣を敷いた。全員のスマホには、阿部がハッキングして入手した、楽屋周辺の監視カメラの映像がリアルタイムで映し出されている。
そして、康二が一人で帰り支度を終え、楽屋の電気を消してドアノブに手をかけた、まさにその瞬間だった。
💚『―――来た』
阿部からの、短いメッセージ。
監視カメラの映像には、廊下の角から、狙いを定めたように康二の楽屋へと近づいてくるAの姿が、はっきりと映し出されていた。
全員が、息を呑む。
ついに、獣が罠にかかった
コメント
5件

やばい、緊張する!! でもこれで捕まえられるもんね! 頑張れ!!!! 続き楽しみにしてます!!
やばばば 心臓バックバクなんだけど!!真面目に結構心臓うるさいかもwwwwww めっちゃ続き気になって、これは完全に夜しか寝られないわ、、 続き待ってますっ!!

ドキドキバクバク💦 続き楽しみにしてます