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「やっぱり、いいなと思う物はいい値段がするのですよ」
「どれどれ?」
彩香さんが見てみる。
「例えばこれ、ポケット等もついて容量も55~65リットル、背中もいい感じで女性用サイズなのですが、4万円ちょいなのです」
「あ、駄目だ」
彩香さん、あっさりダウン。
「ちなみに悠君のはいくらだった?」
確かあれは……
「安売りで7千円ちょい」
「ああああ……随分違う。これは辛いなあ」
「ここだと、そんなに安くて大きいのは無いですね」
美洋さんも頷いている。
「なら、ちょっと別の店も見てみるのだ」
亜里砂さんに連れられて、今度は地下2階へ。
こっちはスポーツ全般の店だ。
でもちゃんとトレッキングというコーナーがあって、用具全般を売っている。
「うーん、ここの方が少し安いかな」
「でも、さっきの物の方が色とかデザインがいい感じだったような気がします」
「同感なのです。こういう時は焦らずに、一度頭を冷やす方が正解なのですよ」
そんな訳で、頭を冷やすつもりで他のコーナーへ。
取り敢えず、バーナーとかのコーナーを見てみる。
「亜里砂さんのガソリンのやつ、あれってかなり高いんだね」
1万5千円ちょいする。
「登山以外の活動も多いから、こういうコンビニでも買えるガスのものがいいかもしれないのですよ」
未亜さんが指したのは、カセットガスを使うタイプ。
先生も山以外ではよく使っているタイプだ。
「安いので3千円位からか。これなら無理すれば買えるかな」
「でも先生の家に色々種類があるのですよ。その辺を一通り使ってから、自分のを決めても遅くないのです」
「確かにそうですね」
「でも、これは可愛いかも」
彩香さんが指したのはランタンだ。
きゅっとガラスが真ん中で膨らんだ形になっていて、中に蝋燭のように炎が出るタイプのガスランタン。
「きっと実用なら、電池式のライトの方がいいんだろうけれどね」
「でも、こういうのもいいですよね。屋外で使うと雰囲気が出て」
これは4千円くらいか。
買えなくも無いなと思いつつ、考えを振り払う。
いけない、いけない。
僕は僕で、自分の最低限を出来るだけ揃えないと。
優先課題は寝袋とマットと、鍋にもなる食器だな。
そんな感じで、こっちのお店の寝袋コーナーを見てみる。