テラーノベル
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一戦目を終えたあと、俺は皐月さんと共に別の地下に訪れていた。
「ガチバイオレンスで戦うということはどこかの喧嘩クラブに所属しないといけない。そしてここがー」
古びた扉を開けると、広い闘技場に15名ほどが立っていた。
「私がオーナーの喧嘩クラブKINGだ!」
皐月に手を差し伸べられる。
「ようこそ、王座を目指す場所へ。」
「はあ………?」
その時、扉の近くに立っていた、黒髪の男が近づいてきた。左目は髪で隠れている。
「君が新入りかい?ようこそ、KINGへ。俺の名は八平 神狩。」
「よ、よろしくお願いします」
「神狩はうちのNo.5なんだ。今ここにいるメンバーでは一番だと思う。」
「へー」
「丁度良い!!お前、手合わせしとけよ!」
「………ええ!?」
「うん!俺は別に構わないよ!」
闘技場の真ん中に移動し、戦闘態勢に入る、しかし俺にはグローブしかない。
「俺が異能力を使わないと君も能力を覚醒できないからね」
神狩が両手に刀を持つ。
(あの刀が武器か……!)
そして、闘技場の真ん中でゴングが鳴り響く。
「それじゃあいくよ!」
神狩が剣を振り上げる。その切っ先は、
神楽ーではなく、神狩自身の肌だった。その時、生々しい音が響き、辺りが神狩の血で染まる。
「はあ!?」
「異能力血童乱舞」
そう唱えた瞬間、飛び散った血痕から血の人形のようなものがでてくる。しかも10体以上。
「血ぃ晒せや。」
「うっ!」
人形が向かってくるが、的確なジャブを入れ、一体一体捌いていく。しかし、血の人形はどんどん増えていく。
「ほらぁ!そんなもんか!?血ぃ滾らせろい!!」
血の群れに飲み込まれ、神楽の姿が見えなくなった。
「あーあー皐月さん。能力なしで勝ったと思ったやつ、大したことなかったすね」
「……そうかな?」
「!?」
その時、青い雷鳴が鳴り響き、血の人形を一体残らず散らした。
「なっ!?」
その中から出てきたのは、全身に雷鳴を轟かせた神楽の姿だった。
「まだまだ……こっから…すよ…」
「……はっ、舐めてすまんかったのオ!!俺も本気でいくわ!」
「大奥義血膜の鎧」
神狩の姿が血の鎧に包まれて、鎌を持った血の死神とかす。
「異能力!」
「雷鳴の穿ち!」
神楽の手から鋭い雷鳴が発せられ、血の鎧に弾かれる、が
(これに傷を入れてくるか、!)
「でも」
「!!!、」
「まだ遅い」
血の鎧からも人形が生え、雷鳴を叩き割る。
「いやー強かったよーでも」
「皐月さん」
「?」
「こいつを連れてきてくれてありがとう」
「そりゃどーも」
「いってえー!」
戦闘を終えたあと、医務室で治療を終えて、また神楽は闘技場へ戻っていた。
「おーい神楽」
皐月さんに呼ばれて行くと、四人の男、一人女が立っていた。
「紹介しよう、うちのトップ5だ。」
「またあったねー」
No.5 八平 神狩
「お前…神狩に一撃入れたんだってね」
No.4 八重座頭 ネクラ
「すごいすごい!お姉さんとも戦お!」
No.3 王尾 霞
「ふっ、これだから戦闘狂の姉貴はよ」
No.2 左龍 鷹丸
「私達は君を歓迎する神輿神楽」
No.1 狭間川 凛
皐月が前に来て言う。
「改めて、ようこそKINGへ」
続く
コメント
1件
カッコいい! 最高です!😁