テラーノベル
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コメント
3件
見るのが遅くなってしまった! 面白くて最高でした!😇
時を同じくして、別のクラブにもスカウトされた少女がいた。雪のように白い肌と長い長髪。目は紫色でキリッとした顔立ちをしている。衣装はチアガールのようだ。
彼女の名は南雲台 真白。彼女がガチバイオレンスに手を出す理由は一つ。
お金を稼いで豪遊したいから!!!
彼女は普段はあまり目立たず、友達も少なく、自由な人だ。しかもその時間を勉強などに充てている。それもこれも、
お金を稼いで豪遊したいから!!!
「いやー、君のような子が来てくれて良かったよん!」
そう話すのは長い赤髪に黒いサングラスをかけ、赤いはかまを着た、まるで詐欺師のような男、クラブ「ダイヤモンドレリュク」のオーナー、雪之丞 凛だ。
「……私は、お金を稼ぐだけです」
「……まあそれでも十分クラブ貢献なのよ」
クラブにもリーグがあり、プレイヤーの勝利数を競う。KINGやダイヤモンドレリュクなどは一番高いリーグ
朱雀、それから下に白虎、青龍、玄武と続いている。そして、プレイヤーはさらに細かく分かれており、アルファベットと数字で細かく分かれているのだ。神楽や真白は一番下のa+10だ。そこから+9とだんだん上がっていき、最終的にはa+1がマスターランク。そこで四天王とチャンピオンを倒すとマスターだ。
「さあ、君の第1試合だ。」
重々しい扉がギギ…と音をあげる。
「じゃ、僕はここまで頑張って」
軽く会釈して前を向く。
「おやおや、私の相手はか弱き娘か。」 奥には2メートルほどの巨漢が立っていた。白い柔道着に身を包んでいる。
「5分で終わる」
「……生意気な」
試合開始のゴングが鳴るーと、真白は居なくなっていた。
「!?どこにいった!!」
「後ろだ。おせーよバーカ」
「引っかかったな」
「!?」
その瞬間、巨漢の背中に穴が空いた。
「!!これはー」
「ブラックホール発動」
それもつかの間、ギュイイイイイと音を立てて、真白が吸われた。
「畜生!!」
閉じ込められた真白は壁をひたすら叩いていた。
「異能力も発動できねえ!」
「そうでしょうそうでしょう」
「!?」
なんと自分の体のはずなのに、男が現れた。
「私のテリトリーに入った時点であなたの負けです」
壁から触手が伸び、真白の腕を掴む。
「離せ、この野郎!!」
「無理ですよ」
それと同時に男にお腹を蹴られる。
ドオン!!
「〜!!」
「いいですねえ、声にならない叫び」
「キモいんだよ……糞豚!!」
「!?」
腕を無理やり引っ張ってぶち破ると、そのまま男にジャブをいれる。
「!?ガハッ!!」
「まだまだあ!!」
そのまま壁を蹴破り、外へ出る。
「馬鹿なあ!!」
彼女がスカウトされた理由、それは異能力そして、高い身体能力と天性のバトルセンス!!
「やっとうちのターン」
「異能力」
「!?」
なんと目の前にはガチャガチャが出現し、安っぽい音楽が響く。
それと同時に、真白がガチャガチャを回し始める。
「何が出るかな〜」
ガシャッと音を立てて、青色の玉が出てくる。
「微妙だなー」
その途端、ガチャ玉が光り、ヌンチャクに変わる。
「ジャッキー・チェンみたいに行くか」
「!?」
光の速さで男の前に到達し、ヌンチャクを振り回す。
「ぐはあっ!」
ドドドドドンという音が響き、連撃が火花を散らす。
「ガハッ!!」
その途端、巨漢が音を立てて落下する。
そして、試合終了のゴングが、今鳴り響いた。
「試合終了かー100万……とりあえず貯金だな。」
今、ここに、大富豪を目指す最強のバトルクイーンモンスターが誕生し、神楽の前へと立ち塞がる。
「寿司でもいいなー」
と、言い残し、彼女は闘技場を後にした。
続く