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はい!今回は暗い話です。暗い話ばっかだね。好きなんです。すいません。
この話1回間違えてあげてしまったことがあるんですよね……。だいぶ前だけど、
えー、今回暴言、過呼吸表現がございます。苦手な方は別のお話で。
※ご本人様には一切関係ございません。
薄暗い部屋の中、pinは冷たい床の上に膝を抱えて座り込んでいた。周囲には聞き覚えのある声が響いている。
「お前なんか、生まれてこなければよかったんだ」
「出来損ない。お前みたいなクローンに価値なんてない」
「努力したって無駄なんだよ。お前はただの偽物だ」
声は次第に近づき、どこからか誰かが笑っているようにも聞こえる。耳を塞いでも、その言葉たちはまるで頭の中に直接響いてくるようだった。
pin「……やめてッ……違うッ!俺はッ……!」
必死に否定しようとするが、声はますます大きく、冷たく、鋭くなっていく。
「どうせまた失敗するんだろ?」
「お前は所詮、誰かの代用品だ」
「お前みたいな奴、必要ない」
心が軋むような感覚。pinは頭を抱え、かすれた声で自分に言い聞かせる。
pin「違うッ……違うッ違う!……俺は……まだ……」
それでも声は止まらない。
どこからか手が伸びてきて、ぺいんの肩を掴む。力強いその手は彼を押しつけるようにしながら冷たく囁く。
「お前なんて、偽物でしかないんだよ」
その言葉に、ぺいんはハッと顔を上げる。目の前にいるのは、かつて自分を傷つけた人々だった。両親、研究者……そして、自分の過去そのもの。
pin「嫌ッ……俺はッ……!」
声を絞り出そうとするが、喉が詰まるような感覚に襲われる。ただ、心の中で叫び続けるしかなかった。
大丈夫、俺はまだ…狂っては《壊れては》…狂ってないはず《壊れてはないはず》……
自分にそう言い聞かせるたびに、頭の中で冷たい声が笑い声に変わる。
「本当にそうか?」
「お前が狂ってないなんて、誰が保証するんだ?」
「お前自身が信じられるのか?」
ぺいんは足元に広がる暗闇の中で、もう一人の自分が笑っているのを見た。
???「p…pi…おいッpin!」
突然、聞き覚えのある声が耳元で響いた。その瞬間、pinはハッと目を覚ます。
目の前にいたのは、rdoだった。優しい手がpinの手を握っている。
rdo「pinッ、大丈夫か?魘されてたけど…。」
pin「……カヒュッ…ッハ ヒュー、ゴホッ…ヴ..ッハヒュー、ゴホッ」
rdo「ッ!pin俺と合わせて呼吸しろ!」
pin「…カヒュッ、スッ…ハァッ、ゴホッ..スッー…ハァ」
rdo「そう、その調子で」
pin「スッー……ハァッ」
落ち着いたようで状況が理解出来てくる。
部屋は静かで、夢で見た暗闇も、声も、何もない。
pin「……夢、だったのか」
rdo「夢だよ。大丈夫、ここには俺しかいないし、俺がずっといてやるから。」
pinはその言葉に少しだけホッとしたような表情を浮かべるが、すぐに目を伏せた。
pin「……でも、rdo俺、狂ってないよな?」
rdo「は?」
pin「……大丈夫だよな。俺はまだ……大丈夫だよな?」
ぺいんの声はどこか震え、目に光が無く闇に飲まれたような目をしていた。
夢で聞いた言葉たちがまだ頭の中に残り、自分を追い詰めようとしている感覚があった。
rdoはそんなpinの優しく抱きしめ、安心させるように背中と頭をさする。
rdo「お前は大丈夫だよ。俺が保証する」
pin「……でも……」
rdo「いい、pin。お前が狂ってないのは俺が一番知ってる。それだけで十分だろ」
pinはrdoの優しくも真剣な声を聞いて、少しだけ息を吐いた。
pin「……ありがと」
再び闇を恐れながらも
その後もぺいんはしばらく放心したようにベッドに座っていた。
らだおは黙ってそばに寄り添い、ぺいんの手を握りしめた。
pin(……大丈夫、俺はまだ狂ってない…)
それでも、彼の胸の奥にはまだ夢の中の声が残り続けていた。
らだおの隣で静かに目を閉じながら、ぺいんは自分が再びその声に引きずられないように、強く祈った。
pin(俺は大丈夫だよな……?)
心の中で何度も呟きながら、ぺいんは深い眠りに落ちていった。