テラーノベル
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「…遥ぁ〜!ここの問題分かんないんだけどぉ〜!」
『前にも教えたよね?』
「うっ…だって〜!」
現在、私は幼なじみ・杏の家に勉強を教えに行ってる
杏によると、3日後に期末試験があるらしい
もうちょっと早く取り掛かってればよかったのに…
『ここの問題はこの公式を当てはめて、それを2で割るの』
「おお〜!確かに〜!」
宝か何かを見つけたのかぐらい杏は目をキラキラさせた
「さっすが宮女〜!」
『ふふっ。それはどうも』
杏とは小さい頃からずっといたか、気軽に話せる
…やっぱり、杏が幼なじみで良かったな
「んん〜!つっかれたぁ…。少し休憩しよ〜よ〜」
『さっき休憩したばっかりでしょ…?』
杏はぐ〜っと伸びをすると机にもたれた
「…こはねに会いたい…」
『こはねちゃんなら今家族の方達とフェニランに行ってるらしいよ』
「うう〜っ」
杏は聞くと何とも言えない顔をしながら伏せた
「…散歩でもしない?」
『度胸凄いね』
「ふぅ〜!快晴快晴!」
『うん。風が心地良いね』
朝ジョギングした時も思ったけど…今日は夏にピッタリな気温だ
「…あっ!遥!自販機ある!」
『本当だ…。何か飲む?』
「うん!私はぁ〜おしるこ!」
『絶対今飲まない方がいいよ?』
「ちょっとしたボケだって〜」
『ふふっ…。もう…』
杏はそう言うと自販機に近ずいて少ししゃがんだ
「うーん…普通に水にしよっかな〜」
『私もそうする』
チートデーはまだ先って決めてるからかなりカロリーを抑えないといけない
…本当はジュースが飲みたいけど…
「…そういえばさ〜、遥」
『どうしたの?』
近くの公園を散歩していると杏が突然そう言った
「なんか最近、ビビットストリートに不良達がたむろしてるんだよね〜」
『不良達…?』
「うん。そのせいで店もいつものお客さんが怖がって来ないし…。どうすればいいか分かんなくて…」
『それは大変だね…。……殴り込みにでも行く?』
「遥も中々物騒じゃん…」
杏はペットボトルの蓋を開けながらそう言った
『…でも、治安が悪かったのは前からでしょ?』
「前は半端なヤツばっかりだったんだよ?!でも、なんか今は結構ヤバい不良達がたむろしててさぁ…」
『…裏社会とか繋がってるとか?』
「そそ!う〜ん…」
杏はまた頭を悩ませた
『だけど、そういう時こそ歌を歌って感化するとか…?』
「そんなプ〇キュアじゃないんだからさ〜」
『やめて』
杏が凄いことを言いそうになったので流石に止めておいた
「だけどそれぐらいしか道ないか〜」
『うん。でも不用意に近づきすぎないようにね?よく近づきすぎて消されたっていう噂も聞くし…』
「それだけは避けたいな〜…」
「今日はありがと〜!」
『いえいえ。…補習だけは避けてよ?』
「分かってるって〜!…それじゃ!」
『うん、じゃあね』
いつものように挨拶を終えると家を後にした
ビビットストリートにたむろしてる不良…か…
コメント
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なんだ、ただの神作品か