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#まじっく快斗 # 名探偵コナン
pr様_@
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「え……? おいおい、嘘だろ……?」
江古田高校からの帰り道。駅前の家電量販店の店頭に並んだテレビモニターを見上げていた黒羽快斗は、手に持っていたカバンを地面に落としそうになった。 大画面に映し出されているのは、米花町の時計塔で起きた密室殺人事件を、華麗なコンビネーションで解決した「二人の少年探偵」の姿だ。
『速報です。本日午後、米花町の時計塔で発生した難事件を、あの高校生探偵・工藤新一くんが解決しました!……いえ、驚くべきことに、工藤くんには今まで公にされていなかった双子の弟がいたのです! 名前は工藤翔くん。二人の天才的な知性がシンクロし、犯人は一歩も動けず……』
画面の中で、無数のフラッシュを浴びながら、目暮警部の横で並んで不敵に笑う二人の少年。 一人は、いつもキッドの現場で立ちはだかる宿敵、工藤新一。 そして、その隣で新一とまったく同じ、鏡に映したような顔をして笑っているのは――。
「……翔、なのか……?」
快斗の背中に、ドッと冷や汗が吹き出した。
そこに映っているのは、学校で毎日、自分の前の席に座ってのんびりスマホを眺めている、幼馴染の「如月翔」その人だった。
(如月じゃなくて、工藤……? 翔のやつ、あの目障りな名探偵の双子の弟だったのかよ!?)
あまりの衝撃に、頭の中が真っ白になる。しかし、驚愕の波はそれだけで終わらなかった。
テレビの中の工藤翔が、インタビューに答えて少し気怠げに笑い、マイクに向かって喋り始める。その声、その口調、その立ち振る舞い。
『――まあ、犯人が僕たち探偵の思考を誘導しようとしたのが、運の尽きってやつですね』
クリアで、変調されていない、あまりにも聞き馴染みのある少年の地声。
その瞬間、快斗の脳裏に、数々の「キッドの現場」で自分をピンチから救い出してくれた、もう一人の怪盗の残像が鮮烈にフラッシュバックした。
白のパーカーに黒のベスト。
猫のお面を斜めにかぶって顔半分を隠し、飛行機のような可変式の羽がついたスケートボードで、夜空を縦横無尽に駆け抜けていた相棒。
『ほら、行くよキッド! ぼさっとすんな!』
『別に。気まぐれさ。夜更かしして明日遅刻すんなよ?』
CATはキッドの前で、一度も自分の本名を名乗ったことはない。だからずっと、ただの「顔が新一に似ている、どこかの奇特な怪盗」だと思い込もうとしていた。
だが、今すべてのピースが、ガチリと噛み合って一つの恐ろしい真実を形作る。
(地声が翔にそっくりで、お面の隙間から見えた顔が工藤新一にそっくりで……。そして今、新一の隣に、翔とまったく同じ顔をした『工藤翔』って弟が探偵として並んでる……)
そこまで条件が揃って、他人の空似で済ませられるはずがなかった。 快斗は、驚きのあまり自分の口を両手で覆った。
(怪盗CATの正体は……如月翔、お前だったのか……!)
自分の正体がキッドだと気づいていたからこそ、あいつは何も言わずに、命がけで自分を助けてくれていたのだ。すべてを悟った瞬間、快斗の胸に、幼馴染への激しい感謝と、それを今まですっかり見落としていた自分への悔しさがこみ上げる。
しかし、ニュース画面の中の二人は、もう完全に「探偵側(あっちがわ)」の顔をしていた。 昨夜の東都タワーの現場に、CATは現れなかった。そして今日、翔は工藤を名乗り、新一の相棒として昼の光の中に立っている。
「……そういうことかよ、翔」
快斗はぽつりと呟き、前髪を乱暴にかき上げた。
あいつは夜の闇を抜けて、実の兄の元へ、探偵の側へと寝返ったのだ。自分を一人にしないために寄り添ってくれていた猫は、もう夜空には戻ってこない。
「裏切り者、って言いたいところだけどさ……」
快斗の唇が、少しだけ寂しげな、だけどどこか誇らしげな笑みの形に歪む。
「あんな顔されたら、怒れるわけねーだろ」
テレビの中の翔の目は、今まで見たこともないくらい、生き生きとした強い光が宿っていたから。 最高の親友であり、かつての秘密の相棒。
そしてこれからは――世界で一番手強い「探偵の敵」として立ちはだかるかもしれない、工藤翔。 快斗は落としそうになっていたカバンを強く握り直し、決意を秘めた目で、夕暮れの江古田の街を歩き出すのだった。
コメント
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うわっ…第8話、めっちゃ衝撃回でしたね…!🥀 快斗がテレビで翔の正体を知る瞬間、背中に冷や汗かく描写がリアルで、こっちまで息止まる感じがしました。今まで助けてくれたCATが実は双子の探偵の弟だった、って気づく流れ、めっちゃ切ない… 「裏切り者って言いたいけど怒れねー」って快斗のセリフ、すごく好きです。あの誇らしげな苦笑い、胸に刺さりました。