第2章「仄暗い願い」その4
スカウト期間を経て――数日後の放課後、練習場二〇二号室。
姫乃グループの面々は、ほぼ集まっていた。もちろん、修介もその場にいる。
荷物はすでに部屋の隅(すみ)に置き、パイプ椅子に各々(おのおの)座っていた。
「――誰が入ってくるのかと思えば……岡島と東海林だったのか」
そんな中、口を開いたのは相瀬だった。
特に親しげでもないところを見ると、名前は知っている、という程度なのだろう。
同じようにパイプ椅子に座った岡島が、せっせとホワイトボードにペンを走らせた。
「『よろしくおねがいします!』」
相瀬に向けられたホワイトボードの文字には、勢いがあった。一切声を発していないのに、笑顔とその字面で、気合充分なことがうかがえた。
「……よろしく」
それに引き替え、東海林のなんと淡白なことか。
「これで新しい人は全員なのかな?」
「ううん。まだも************************
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