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待ち合わせの場所で赫と翠を待った。
「相変わらず早いね。 」
眠たそうな目をしてこちらに向かってくる翠。
それを支えながら歩く赫。
「お疲れ様。 」
なんて同情する言葉を吐いて、俺らは歩き出した。
途中、うるさいやつにあった。
「…うぇ、ここどこ!?」
「…w 」
思わずみんなで苦笑した。翠が仲良くしてるやつだ。名前は黈。天然なサイコパスと言われている。
「黈ちゃん、一緒に行く?」
翠が声を掛けた声にも驚くような人で、それにも苦笑した。
「ここだね。」
翠が地図アプリを見ながらそう言った。
マジかよ。なんて思った。
カラオケだった。
「とりあえず行こっか? 」
中に入ると既に何人か集まっていて。
中に苦手な人がいた。そいつがこちらを見て、驚いた表面をして、
「やっほ!来てくれたんだ!!」
「来ないと思ってたんだけど…、まぁいっか!久しぶり。ニコッ」
呑気な奴だ。
こいつが俺の苦手な奴、名前は確か…
「瑞ちゃん、あんまり話さないてほしいな?」
そう翠が俺の前に立ってそう言った。
「ぇ~瑞そんな警戒されるようなことした?」
「お前の距離のとり方はおかしいからな。」
瑞は少し考えてから そっか! と微笑んだ。
本当に苦手だと思った。
その時後ろで扉が開く音がして、見ると、
知らない人と顔立ちのいい人が入ってきた。
全員が驚いた表面をしていた。
だからこそわかった。
この人がその有名人だと。
マネージャーらしき人が〇時に迎えに来ますと挨拶した後早々に帰った。
「初めまして、が正しいかな?」
と翠が挨拶した。
流石どんな人でも話しかけるだけあるなと思った。
その人は翠の言葉には一切反応せず、俺の方をただじっと見ていた。
「…あの、何か…?」
思わずそう聞くと、
「そんな畏まらなくても。」
「そもそも、そんなキャラじゃないでしょ?」
なんて多少苦笑しながら言った。
まるで俺のこと知ってるみたいに。
「確か瑞が苦手なんだっけ…?」
そんなことまで知られていた。
「まぁ最初からそんな気がしてた。」
その言い方はまるで俺のことを昔から知っているような言い方だった。
「ちょっと、桃さんと話しt」
「瑞。」
「…。」
瑞か俺に何を言いかけたかなんて大抵想像できる。だけど、桃さんと言った瑞、
それなりの関係があるのだろうか?
すると俺が難しい顔をしていたのか、
「…ふふっwごめんね、あの子本当はいい子だから。」
「学園内で、俺のこと見る為に配属されたマネージャーでさ。」
「マネージャー…」
そう言われると納得した。
だけど俺に突っかかる理由は?
「ごめんね、あんまり名前覚えられてないだけど。」
「翠さんと赫さん?」
「覚えてんじゃねぇか。」
「少し紫くん、借りてもいいかな?」
「は?」
思わずそんな情けない言葉が出た。
「ダメです!!そんなこと…」
珍しくそんな怒鳴り口調で発した瑞。
そんな瑞に桃が人差し指を立てて口元に当てて“静かに“と示した。
「…俺はいいですよ、ただ早々に要件を済ましてくれますか?」
「はいニコッ」
そういって桃は俺のことを人気のない場所まで連れて行き、ふと立ち止まり俺に言い放った。
「…逢えてよかった。」
「久しぶり、と言ってもあなたは忘れてますか?」
何を言っているのかさっぱりだった。
遭ったことがあったということ?
「昔は俺のこと守ってくれてて逞しくて。」
「…よく俺にお前も俺みたいになれば?なんて言ってたの…忘れた?」
「…んなの言ったっけ?」
「言ったよ。」
「俺はいつもそれに」
「俺のこと知らないのにニコッって…言ってたっけ。懐かしい~w」
そう微笑む君に俺は何処か懐かしさを覚えた。
「思い出話はやめよっか、」
「で要件なんだけど、」
俺はこの後言われる事なんて想像もしてないし、誰もこんなこと言われるなんて思わないだろう。
「俺と付き合ってほしい。」
「は?」