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荻一野
3,847
ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
ドン――。
大きな花火が夜空に咲く。
周りの人たちは。
一斉に空を見上げた。
shkも顔を上げる。
音は聞こえない。
それでも。
夜空いっぱいに広がる光は。
十分すぎるほど綺麗だった。
「すごーい!!」
「始まった!」
akが子どものようにはしゃぐ。
「akさん、押さないでください。」
pyが笑いながら腕を引く。
「ごめんごめん!」
「でも見てよ!」
「めっちゃ綺麗!」
pyは空を見上げる。
「……ええ。」
「本当に。」
その横顔を見て。
akは一瞬だけ見惚れた。
(……あれ?)
でも。
次の花火が上がる音に驚いて。
その考えはすぐに消えてしまった。
一方。
smは。
花火ではなく。
shkを見ていた。
夜空を見上げる横顔。
光が瞳に映るたび。
表情が少しずつ変わる。
嬉しそうに笑う。
その姿を見ているだけで。
胸の奥が温かくなる。
その時。
shkが振り向いた。
目が合う。
『見ないの?』
smは少し照れたように目を逸らす。
『見てる。』
『花火。』
数秒。
smは黙る。
それから。
少しだけ困ったように笑って。
『……うん。』
その返事に。
shkは少しだけ首を傾げた。
でも。
それ以上は聞かなかった。
ドン。
また大きな花火が咲く。
人混みが少し動いた。
誰かがぶつかる。
shkの身体が。
少しだけよろけた。
その瞬間。
スッ。
smが。
shkの手首をそっと掴む。
ほんの一瞬だけ。
人波が落ち着くと。
すぐに手を離した。
『大丈夫?』
『うん。』
『ありがと。』
また花火が上がる。
shkは。
さっき掴まれた手首を。
そっと見つめた。
まだ。
少しだけ温かい気がした。
「ねぇねぇ!」
akが振り返る。
「最後、一番大きい花火なんだって!」
「楽しみですね。」
pyも笑う。
四人で。
夜空を見上げる。
次の瞬間。
夜空いっぱいに。
大輪の花火が咲いた。
色とりどりの光が。
四人を優しく照らす。
その景色を見ながら。
shkは小さく思う。
(また来年も。)
(この四人で見られたらいいな。)
その願いは。
まだ誰にも伝えない。
胸の中へ。
そっとしまっておいた。
コメント
1件
うわあ、花火のシーン、すごく綺麗でしたね…。特にsmがshkの手首を掴むところ、一瞬のやり取りなのに二人の距離感がぎゅっと詰まった感じがして、すごく好きです。静かに温かくなる花火大会の空気が、そのまま胸に広がりました。あおい、めっちゃじんわり来てます🤍