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荻一野
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
花火が終わると。
さっきまで賑やかだった会場も。
少しずつ人が動き始めた。
「いやぁー!」
「楽しかった!」
akが大きく伸びをする。
「食べすぎました……。」
pyが小さく笑う。
「誰だよ、焼きそばもたこ焼きもかき氷も食べようって言ったの。」
「akさんです。」
「俺かぁ。」
「俺です。」
「認めるんだ。」
四人の間に笑いが広がる。
駅までの道。
人混みはまだ多い。
自然と。
四人は二列になって歩く。
前にはakとpy。
後ろにはsmとshk。
「そういえば!」
akが突然振り返る。
「写真!」
「今日いっぱい撮ったじゃん!」
「帰ったら送りますね。」
pyがスマホを軽く持ち上げる。
「やった!」
「待ち受けにしよ!」
「さすがに恥ずかしいです。」
「えぇ!?」
「いいじゃん!」
「思い出!」
前の二人は。
また笑い始めた。
その少し後ろ。
『今日は楽しかった?』
smが手話をする。
shkは迷わず頷いた。
『うん。』
『すごく。』
『ありがとう。』
smは少しだけ照れたように目を伏せる。
『俺じゃない。』
『四人。』
その手話を見て。
shkはふっと笑った。
『うん。』
『四人。』
駅へ着くと。
改札の前で立ち止まる。
「じゃあ!」
「また月曜日!」
akが元気よく手を振る。
「気を付けて帰ってくださいね。」
pyも微笑む。
『またね。』
shkが手話をする。
smも小さく手を振った。
電車に乗る方向が違うため。
akとpyは先に改札をくぐる。
その後ろ姿を見送りながら。
akが小さな声で言った。
「ねぇ。」
「なんですか?」
「今日さ。」
「sm、shkのことめっちゃ見てなかった?」
pyは少しだけ笑う。
「見てましたね。」
「やっぱり?」
「俺の気のせいじゃなかった!」
「でも。」
pyは少し考える。
「本人は気付いてないと思います。」
「恋ってそういうものなんですかね。」
akが首を傾げる。
「どうでしょう。」
「でも……。」
pyは二人の背中を見る。
「気付くのも、時間の問題かもしれません。」
その頃。
別のホームへ向かうsmとshk。
電車を待つ間。
ホームのベンチへ座る。
夜風が心地いい。
しばらく。
二人とも何も話さない。
その沈黙も。
不思議と居心地が良かった。
やがて。
shkがゆっくり手を動かす。
『また。』
smが見る。
『来年も。』
『四人で来たい。』
その願いを見たsmは。
少しだけ笑って。
『うん。』
『約束。』
その二文字だけで。
shkは嬉しそうに笑った。
ホームに。
電車が滑り込んでくる。
夏祭りの夜は。
ゆっくりと終わりを迎えていた。
コメント
1件
ああ、読んだ読んだ!最後の「約束」の一言が本当に良かったなあ。花火とかお祭りの賑わいから、駅のホームの静かな夜風に切り替わるところがすごく自然で、二人だけの時間の空気感が伝わってきた。pyとakの後ろでのこっそりした会話も可愛くて、sm自身は自覚してないんだろうなって思うと尚更。こういう日常の一片を切り取ったような回、好きだよ。連載の終わりじゃなくて続きがあるなら、その関係性がどう変わっていくのか見守りたいな。