【注意】
・💛病み注意
・捏造
・ご本人様とは関係ありません、迷惑をかける事の無いようにお願いいたします
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♢ side Mukai Koji
しょっぴーに言われて皆に言いに行くのは良いものの、どうやって伝えようか。そもそも俺が照兄に聞こうとしてこうなってしまったのに、俺が1番責任を取らなければいけないのに。
楽屋に入る扉の前で止まって、俺は涙を止めようと必死になっていた。だけど、擦っても擦っても涙は出てくるばかりで。
「っう、ひぐ、っひぅ……、」
とにかく楽屋前で座り込んで泣きじゃくっていた。
『康二?』
声をかけられる。それに俺はビックリして肩を揺らす。
「ぁ、だて、さっ……、あべ……ちゃんっ、」
そこには、舘さんと阿部ちゃんが居た。擦りまくって少しヒリヒリと痛み、多分涙でぐっちゃぐちゃになって、目元が染まっているだろう俺の顔を見て、2人は驚いていた。
Abe「え、ど、どうしたの!?」
Date「どこか痛い?」
「ぁ、いやっ、ち、ちがっ、」
Abe「……別室、行く?」
Date「そうだね、康二手貸して。行こ?」
♢
「ごめん、も……大丈夫、」
Abe「良かった。」
「……、」
Date「……理由、聞いてもいい?」
「……あんな、」
先程までの経緯を、全て2人に説明した。
Abe「なるほどね……確かに照の様子はおかしいと俺も思ってたんだよね。」
Date「……でも、照が俺達の私物を盗む奴とは思えない。」
「っやから、俺ハッキリさせたくて、!照兄がそんな事する訳無いって、俺……。」
Abe「康二……。」
その時、俺のポケットに入っていた携帯が鳴り響く。
「!、」
取り出して見てみると、そこには「しょっぴー」と表示されていた。
「……もし、もし……。」
Shot『もしもし。』
「……ど、したん?照兄、見つかった?」
Shot『……今、病院に運ばれてる。』
「……え?」
Date「康二スピーカーにして。」
「え、あ……うん、」
Shot『近くの国際病院あるだろ。そこに今運ばれてる。』
Abe「照に何かあったの?」
Shot『……手足の麻痺と、声が出ないらしい。』
「え、な、なんで、さっきまであんな……、」
Shot『救急隊員の人が言うには、多分過度のストレスが原因でこうなってしまったんだろうって。』
Date「……分かった、俺達も病院に行った方がいい?」
Shot『大人数で来るとあれだから、2人くらいで来て欲しい。』
「……、」
Date「……皆を集めようか。」
Shot『来る時、また連絡欲しい。』
Abe「分かった。」
♢ side Fukazawa Tatuya
そして話し合いの末、俺とめめが行くことになった。
Ren「……照君、大丈夫かな、」
「……だいじょーぶ。照ならすぐに回復して筋トレしまくるから。」
Ren「……そう……ですね、」
「……。」
不安であろうめめにそう呼びかけたけど、俺も内心、物凄く不安で仕方がなかった。
だけど、こういう時こそ最年長で皆をまとめていかないと。リーダー不在の時は俺が代わりにやるって照と昔に話してたから。
「……!、翔太!」
Shot「……来たか。」
Ren「照君は、?」
Shot「……こっち来て。」
と、案内されたのは病室だった。
Shot「照、ふっかとめめが来た。」
Hika「……。」
ベッドに横たわった彼の姿。少し血色が悪いけれど、こちらをしっかりと見ている。
Shot「耳は聞こえるから。まぁ……コミュニケーションとかは取りずらいけど、瞬きとかで何とかなってる。」
「……照……。」
Hika「(ごめんな。)」
照は口パクでそう言っていた。
Ren「……謝らないでください、照君の体が1番大事なんですから。」
Hika「……。」
彼はにこりと笑う。
「……治るの?」
Shot「治るらしい、けどいつまでこの状態が続くかは分からない。もしかしたら一生かも知れないって。」
「……そっか。」
Shot「リハビリとかしていって、少しずつ回復していけたらって病院の先生は言ってた。」
Ren「……じゃあ、俺達がサポートしないと。」
「……だな!こんな所で照よりもへこたれてちゃダメだし!」
Hika「(良いの?)」
Shot「良いに決まってんだろ。お前が居なきゃ誰がSnow Manのリーダーすんだよ。」
Ren「9人でSnow Manって言ったのは照君ですから!」
Hika「(……だな、ありがと。)」
♢ side Iwamoto Hikaru
その日から、交代でメンバーがお見舞いに来ることになった。
Saku「佐久間さんとうちゃーく!」
Abe「こら佐久間、病院では静かにね笑」
Saku「あ、ごめんごめん。」
「(おはよ。)」
Saku「おはよ!喋らなくても口パクで分かるって俺ら凄くね?」
Abe「簡単な言葉くらいなら分かるからね。」
「(元気、だな。)」
Saku「元気?」
俺は頷く。
Saku「いつも通りだよ〜?だってリハビリやるのってキツいらしいじゃん。だから俺らの元気を照にも分けてあげる!これも俺なりのサポートの仕方かなーって!」
Abe「1番張り切ってたもんね、佐久間。」
Saku「元気が取り柄な佐久間さんですから!」
Abe「照も不安だろうけど、絶対大丈夫だからね。俺も、皆も信じてるから。」
「(……ありがとう。)」
♢
次の日はゆり組がやってきた。
Shot「おーっす。」
Date「おはよう照、調子はどう?」
「(大丈夫。)」
Date「良かった。」
声が出なくても簡単な会話は自然と出来るようになっていた。
Shot「まぁ俺達は様子見に来ただけだけど……リハビリっていつからとか分かんの?」
俺は近くに置いてあるカレンダーを見る。
Date「3日後?」
「(そう。)」
Shot「じゃあもうちょっとだな。」
Date「俺らもリハビリのサポートするから、一緒に頑張ろう、照。」
「(ありがと、助かる。)」
♢
その次の日は、目黒とラウールが来た。
Ren「おはようございます照君。」
Rau「元気そうで良かった!」
「(俺は大丈夫だよ。)」
Ren「リハビリまで後2日かぁ……。」
Rau「緊張とかしてない?」
「(ちょっとだけ?)」
Rau「俺達もついてるからね!」
Ren「……あと、1つ言いたい事があって。」
「?、」
Ren「……康二の事なんです。」
「(あー……確かに居ないな……。)」
そう心の中で思った。確かに、この2人が来るなら康二も来るはずなのに、何故か居なかった。
Rau「康二君、最近来てなくて……。」
「!、」
Ren「メールにも既読付かないし、電話にも出なくて俺たち心配してるんですけど、ここには来てないですよね……。」
「(来てないな。)」
Rau「そっか……大丈夫かな……前に阿部ちゃんと佐久間君が康二君の家に行ったらしいんだけど、その時はインターホン越しで少し話せたって言ってたから、家にずっと引きこもっちゃってるのかも。」
「……。」
俺は、多分心の中で分かっていた。
康二はSnow Manの私物が無くなるのは、俺がやっているって薄々感じていたと思う。
「(康二の事だし……それで俺が倒れたって思い込んで、気に病んでるのかもな……。)」
Ren「また、ここに康二が来たら教えてください。」
「(分かった。)」
♢
次の日には、ふっかが1人でやってきた。
Fuka「やほ。」
「(1人?)」
Fuka「そう1人。康二の事聞いてるでしょ?」
「(うん。)」
Fuka「だから1人で来た。」
と、ふっかは座ることも無く車椅子の近くに行って俺の方を見た。
Fuka「なぁ、散歩行かない?外出許可されてるだろ?」
「(されてる……けど。)」
Fuka「じゃあ行こ。」
ふっかは俺の体を起こして車椅子に乗せた。そして病室を出て、看護師の人に「外へ行ってくる」と言って病院の外へ出た。
「(久々に外出たな。)」
桜の花弁がひらひらと舞っている。
Fuka「外気持ちー!」
「……笑、」
Fuka「何で笑ったんだよ!笑」
「(ふっからしいから。)」
Fuka「……そう?」
「(うん、変わんない。)」
Fuka「……嬉しいのか分かんないけど、ありがと?笑」
「……。」
Fuka「……頑張れよ。」
「!、」
Fuka「お前と歌って、ダンス出来るの、気長に待ってるからさ。」
「……(うん。)」
♢ side ???
「……はぁ。」
傍に置いてある水を手に取り、口に含んだ。
「……。」
ライトを消して、窓の外を見る。
「……こんなに嘘ばっかつく奴だよ?俺。意味無いって、お前らのこと裏切ってんだから。」
「見殺しにでもしてくれよ。」
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続きめちゃくちゃ気になります!