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みんな程々にするかな?w続き楽しみにしています!
【注意】
・💛病み注意
・捏造
・ご本人様とは関係ありませんので迷惑をかける事のないようお願いします
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♢ side Mukai Koji
俺は照兄が入院している病院へ行かずに、ただ1人で自宅に引きこもってとある覚悟をしようとしていた。
……それは、照兄の家に行く事。
俺は、俺自身の中にある照兄への疑いを何としてでも晴らしたくて、とりあえず行動したかった。でも、無断で行ったら迷惑だし、普通に不法侵入。
「(……それでも、照兄の事は疑いたくないんや。)」
だから、俺は行くことにした。
♢
「……。」
非常用に、俺は……いや俺達メンバーは照兄の合鍵を持っている。(合意と信頼の上で)
「お邪魔、します……ごめんな照兄……。」
部屋の奥まで入っていく。特に変わりようは無く、普通の家だ。
「(……照兄の部屋見に行かな……。)」
“何も、出てきませんように”と願って、俺は照兄の部屋へと行く。
♢
……だけど、それは希望の無い望みだった。
「……これ、」
照兄の部屋の真ん中には少し小さめの机が置いてあるのだが、そこには今まで無くなっていたSnow Manの私物が置いてあった。綺麗に並べられていて、壊れた様子も使われた様子も見られない。
「……照兄……嘘、やんな。そんな事……する人じゃないやん……。」
♢ side Iwamoto Hikaru
今日は阿部と翔太が来てくれていた。明日はリハビリの日。
Abe「いよいよ明日だね。」
「(だな。)」
Shot「早く歩けるようになると良いな。」
「(頑張るよ。)」
Abe「無理しない程度にね?」
と、明日の事を話していると、もう1人病室へ入ってきた。
「……!、」
Shot「こ、康二!?」
Abe「何で……。」
Koji「……。」
何かを決めたような、そんな目で俺を見つめている。すると、彼は俺に近付いてきてこう言った。
Koji「……照兄、そんな事する人やと思わんだ。」
「……。」
俺はその言葉を聞いた瞬間、心の糸が切れた。
「…………見たの?」
Abe「え、っ……?」
Shot「は、え?な、何で喋って、」
「……康二。」
Koji「ごめん、俺照兄の家行っちゃったんよ。」
「……そう。」
Koji「……どういう事なん?何で照兄が俺らの私物奪ってたん?」
Shot「……え?」
Abe「っ!?」
「……。」
Koji「そんな事する人じゃないって俺も、他の皆も思ってた。やけど、ホンマに照兄やったんやな。」
「……それを知った上で、俺をどうすんの?何でも受けてやるよ。それ相応の事を俺はやってたんだから。」
Koji「……俺は何で照兄がそんな事をやってたんか、何で声が出やんって嘘ついてたんかを知りたいんや。」
「……。」
♢
俺は、1部のスタッフから嫌われていた。原因はスタッフからの誘いを断ったから。ただそれだけで、俺は陰口を言われるようになった。
それがどんどんエスカレートしていって、遂にはメンバーにまで危害を加えるようになった。だから、皆を守る為にスタッフ達の言いなりになっていたのだ。
『メンバーの物、持ってきてくれない?』
「……私物、ですか。」
『えぇ。』
「何の、得があるんですか。」
『……得?そんなの、貴方が犯人になって皆から嫌われるだけ。』
「……、」
それから、俺はこっそりメンバーの私物を盗っては家に大事に保管していた。壊さないように、机の上に綺麗に並べた。机の上にある皆の私物を見て、そして皆のあの悲しい表情を見て、胸が痛くなって、夜はほとんど泣いていた。
「こんなのがリーダーでごめん。」って、聞こえる訳無いのに、心の中で何度も謝ってた。
そんなある日、康二と翔太が俺を別室へ呼び出した。俺は多分勘づかれたと、そう思った。だから真実を言おうとした。
……だけど、皆を守る為にやってる事なら、言ってしまってはまた危害を加えられてしまうんじゃないかって、そんな事が頭を過ぎった。そう思うと、苦しくて、しんどくて、俺1人でどうにかしないとって思って気付けば過呼吸になっていた。次第に、とにかく逃げ出したいって思うようになって、俺はそこから逃げ出した。
近くの部屋に逃げ込んだ。息を荒げながら、俺は「俺さえ居なければ皆も守れるし、俺も傷つかなくて済む」って、そう思ってしまって、窓に手を伸ばそうとしたその時だった。
……がくり、と急に体の力が入らなくなって、俺は倒れ込んだ。起き上がろうとしても足は動かなくて、そして翔太がこの部屋に入ってきた。
Shot「照!?」
“足が動かない”そう言おうとしたけど、言ってしまえば迷惑をかける事になるだろうし、病院で入院となればまた康二と翔太に問い詰められる。手を動かせてしまってはペンと紙で会話が出来てしまう。
……だから、俺は手足が麻痺している、声が出ないと嘘をついた。
♢
「これが全部。」
Shot「……それ、本当なの……?」
「本当。」
3人は唖然としていた。
「……で、もう良いでしょ?俺が今までついてた嘘。皆を裏切ってんだから、何しても良いよ。」
Koji「……照兄、」
Shot「っざけんじゃねぇよお前……!!」
すると、翔太は俺の胸倉を掴んだ。
Abe「っちょ、翔太、!!」
Shot「何今まで1人で抱え込んで悪者になろうとしてんだよ!?俺らメンバーだろ!?リーダーとかそんなの関係ねぇし!!」
「……、」
Shot「俺らを傷付けたく無かったとか守りたかったとかどうだって良いんだよ!!」
「……最初に危害を加えられたのは康二だ。あの時は運良く助ける事が出来たけど、次また誰が危害を加えられた時、もしかしたら助ける事が出来ないかも知れない。だから、」
Abe「っそれでも……、」
「!、」
Abe「俺達は、そんな苦しくてしんどい中で、1人で戦おうとした照の方がずっと傷付けられてるよ……?」
「……俺だけで、良い。俺だけの問題だから。」
Abe「俺らの事もっと頼って?」
Koji「照兄がそれ以上傷付くのはもう嫌なんや。」
「……、」
Shot「……お前は1人じゃない。俺らが居るだろ。」
「……っ、」
俺は泣いた。ずっとその日は泣いていたと思う。
♢
それから、皆を集めて事の経緯を全て話した。
「……ごめん、今まで……皆を裏切ってた。」
皆からは怒られる覚悟で居たのに、皆は俺を責める事も無く泣いていた。
Fuka「照……、」
「……何で、泣いてんの……?」
Rau「だって、!今までそんなにしんどいのも気付かずに俺達は……、」
Date「こちらこそごめん。」
「……皆の、私物……盗って……声出ないって、手が動かないって……嘘ついたのに……?」
Ren「それは俺達の事を守る為に、なんですよね。」
「……そう、だけど……でも、!」
Date「照が無事で居てくれるだけで、俺達はそれで良いんだよ。確かに大事な物だけど、照の方が大事。」
Saku「そうそう!照が居てくれないと俺達も無理だよ。」
「……、」
Shot「……じゃ、仲直りって言うか……出来た訳だし。」
と、ずいっと翔太が俺に近付いてきて。
Shot「誰に命令されたの?」
「……え、」
Abe「スタッフさん、教えてよ。」
「……えと、〇〇さん……が主犯……他にも、取り巻き達が何人か……。」
Fuka「……よーし、皆準備は良い?」
Koji「バッチリやで!」
「え、何する気……?」
Rau「決まってるでしょー!」
Saku「こーじを傷付けようとした罰と、照をここまで追い詰めた罰を、しっかり受けてもらわないとね。」
「……ほどほど、にな……。」
その時のメンバーは笑っていたけど、何処か怒りを感じて、少し怖く感じた気がする。