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ある日、メイド長のメイベルが、トレーに乗せた一通の手紙を私に届けた。
淡い紫の封筒に、赤い封蝋。
封蝋に押された紋章にゆるく目を瞠る。
「これは――」
受け取り、ペーパーナイフで封を開けて、中身を確認する。
上質な便箋の上には、私をパーティーへ招待したいという文字が綴られていた。
招待状の差出人は、ブレイン侯爵家のアナベラ・ブレイン嬢だ。
「……メイベル、以前の私はブレイン家の令嬢に招待を受ける程、親しかったかしら?」
目醒めてから既に意識の混乱や混濁もないというのに、己の認識とは違う状況に思わず問いかける。
すると、僅かに逡巡した後に、言葉を選ぶようにメイド長が言った。
「いえ、お嬢様の口からお名前を伺ったことはございません」
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