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岩本side
俺らはその日からたびたび体を重ねるようになった。
まぁ、翔太にとっては性処理ってだけだろうけど…。
俺は翔太が求めてきてくれるのが嬉しくて、翔太が俺のことなんて思っていないとわかっていても、受け入れ続けた。
俺らは同棲しているわけではないから、互いの家を行き来し合う。
からこそわかる。
翔太が俺の家に来てくれる時は、多少余裕があるとき。
翔太が呼び出す時は、もう限界のとき。
翔太に呼び出される時は、大体激しい。
家について玄関の扉が開くと同時の部屋に引っ張り込まれて、キスの嵐が降ってきて、そのままベッドルームに連れ込まれる。
次の日がオフでも朝から仕事でも関係なく、体を痛めつけられる…。
それは今になっても変わらない。
今日も翔太に呼び出されて、ご飯を食べるでもなくずっとベッドの上で過ごした。
何回か数えることもできない行為に体は疲れ果てているはずなのに、寝ることができない。
いわ)………翔太、寝た?
返事はなく、スゥスゥと規則正しい寝息が聞こえる。
俺は体を起こし、寝顔を観察する。
ふと、昼間の出来事を思い出してしまった。
最近翔太はまたあの人と昔のような距離に戻ってきて、仲が良さそうだ。
俺と一緒にいる時、笑わないというわけではないけど、あんな、心の底から楽しそうな笑顔を見ると、胸が苦しくなる。
この、あどけない寝顔が、いつか俺のものではなくなるのかと考えると、寂しさと悲しさで涙が出そうになる。
さっきも泣いてるから目腫れてるだろうなぁ…。
いわ)しょうたぁ……、俺…もう、げんかい……。
早く……、俺を解放して…………っ
はは……、これで、思いが届くわけないのにな…。
俺は、目の涙をぬぐうことなく、また布団に潜り、翔太の腕のつつまれて眠りについた………。
少し翔太の抱きしめる腕に力がこもったのは、気のせいだよね………、?
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