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こんにちは紗奈です〜
最近gt rd pn、rd gt pnにハマってしまいまして…今回はそんな三人を書いていきます!!
注意!
・rd gt pn
・ gt rd pn
・軽いふわぺんあり
・キャラ崩壊
無理な人は回れ右お願いします!
あと、ご本人様とは一切関係ございません。
・ ・ ・
最近、ぺいんとの様子がおかしい。
いつもなら俺が出かけようと誘えば───
pn「まじ?!行く行く!なぁ俺いきたい店があるんだけどさ!!」
と、食い気味に返事しては自分の行きたいところまで提示してくるのに…。最近は───
pn「ごめん!最近忙しいからまた今度な!次出かけるときなんか奢るからさ!まじすまん!」
と、申し訳なさそうに誘いを断るのだ。浮気…だろうか…。いやぺいんとに限ってそんな事はしないはず…と、悶々と悩んでいるとぺいんとが俺の肩を叩いた。
pn「俺ちょっと出かけてくるね」
rd「あ…あぁうん。おっけ〜」
俺はひらひらと手を振ってぺいんとを見送った。今の時刻は深夜0時。やはりどう考えてもおかしい!!!俺はぐちつぼの元へ走って向かった。
・ ・ ・
最近、ぺんさんの様子がおかしい。
いつもなら俺が夜誘うと───
pn「へ″ッ?!?!//ぇ″っ……と…い、いよ…?」
と、照れくさそうにOKをくれて不服だけどらっだぁも呼んで三人で夜這いするのに。…不服だけど。だけど最近は───
pn「今日は用事あるからまた今度でも…いい…?そん時は頑張って…ぁの…な…?//」
と、次回頑張るからとお断りさせるのだ。正直もっと断り方を考えてほしい。よりしたくなるじゃないか。もしや浮気か…?いやぺんさんがそんなこと…と悶々としているとぺいんとが扉をノックした。
pn「ぐちーつぅ〜?俺ちょっと出かけてくるな〜」
gt「こんな時間からですか?!まぁどうぞいってらっしゃい………」
ぺんさんの足音が聞こえ始めたので俺は再びベッドにダイブした。やっぱ浮気か?!?!俺はらっだぁの元へ急いで向かった。
─────────
──────
──……
(ここからはナレーター視点です)
二人はドタドタと階段を降りてリビングに集まった。
rd「なぁぐちつぼ…」
gt「なぁらっだぁ…」
「「ぺんちゃん/ぺんさんが浮気してるかもしれない!/してる!」」
rd「だってさぁ!最近俺が出かけに誘っても断るんだよ?!どう考えても浮気だよね?!」
gt「最近夜這いしてくれねぇんだよ!!毎回断ってさぁ!!どう考えても浮気だよなァ?!」
「「絶対浮気だ!!!」」
初めてと言っていいほど馬があった二人であった。そして二人はお互いの最近のぺいんとのことについて討論を終えた後、今後について話し合うことにした。
rd「今度…ぺんちゃんにGPS付けてみようかなって…」
これまで「ぺんちゃんも一人の時間欲しいだろうから…」と言っていたらっだぁ。だが今回ばかりは…と真剣な面持ちでぐちつぼに提案した。ぐちつぼは苦渋の決断の末に許可を出した。そして、その後も今後方針を決めていき───二人はGPSを頼りにぺいんとの後をついて行くことをした。
次の日。ぺいんとは二人のいるリビングにむかって行き、二人に声をかけた。
pn「ぐちーつ、らっだぁ。俺出かけてくる!」
rd「はぁーい。気をつけてねぇ〜ってぺんちゃん埃ついてるよ?」
ぺいんとは驚きつつ取って取ってとらっだぁに近づいた。らっだぁはそっとポケットからGPSを取り出してぺいんとに付けると「取れたよ」と伝える。ぺいんとは感謝を述べた後、玄関へと踵を返した。
rd/gt「………」
二人は静まり返り、目を合わせた。
rd「いくぞぐちつぼ…」
gt「あぁ…」
二人はぺいんとに怒られる覚悟でGPSを頼りに家を出ていった。
ぺいんとは鼻歌混じりに外を歩いて行き、電車に乗って繁華街へ入って行った。繁華街を抜けて薄暗くほんのりと赤みを帯びたような世界へとぺいんとは進んでいく。まさかぺいんとが本当に浮気を…?と冗談混じりで話していたことが実は本当だったかもしれないことに気づいた二人。段々と血の気が引く感覚と眉間に皺が寄っていく感覚がした。そしてぺいんとはある店に入って行った。
【ホストクラブ】
二人は改めて絶望した。あのぺいんとが自分達を裏切って他の男と居たなんて。想像もつかなかったし想像もしたくなかった。なにより許せなかった。あんなに自分達を好きでいてくれたのに、自分達もぺいんとのことを心の底から愛していたのに。二人は高まる殺意を抑えてホストクラブのドアノブに手をかけた───────……
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────────
────……
最近、二人の元気がない。
俺といる時は元気そうだけれど俺がいない時は大体大きなため息をついている。何故だろうかと考えていた深夜。俺は聞いてしまった。
rd「ねぇ…ぺんちゃんって俺とぐちつぼどっちの方が好きなんだと思う?」
gt「勿論俺だろ。」
rd「はぁ?!そんなわけないでしょ!!俺です〜!!!」
gt「らっだぁなわけないだろw」
rd「お前ッ!!最近それでずっと悩んでるんだからな!!」
gt「それには同意するわ。」
まさか俺のせいで悩んでいたなんて。ただどちらかを決めることなんて出来ないし…どうしたら…と俺は悶々としているとある事を思いついた。そうだ!ふわっちに聞いてみよう!と俺はふわっちに連絡してみることにした。
【ふわっち〜?】
【ぺんちゃんどうしたの?】
流石ふわっちである。返事が早い。
【ちょっと悩んでて……】
【ぺんちゃんが困ってるなら相談乗るよ!】
【そう言ってくれると助かるわ!明日の夜ふわっちの仕事場行ってもいい?】
【勿論!!待ってるね!】
本当に優しい友人だ。VCRから知り合ったふわっちだがまだ会ってから日が浅いはずなのに俺に対して本当に優しい。流石ホストって感じがする。俺はそんな優しい友人に甘えて明日は仕事場をお邪魔することにした。
次の日の深夜。俺はらっだぁとぐちーつに一言声を掛けて家を出る。電車に乗って繁華街に入ってほんのりと赤みを帯びた街へとくり出す。ふわっちが送ってくれた地図を頼りにホストクラブを探す。道中沢山の年上のお姉さんに話しかけられたが丁重に断った。まじで行こうか悩んだのは秘密である。
pn「つ、ついた…!」
俺はやっとの思いで着いたふわっちの仕事場であるホストクラブの戸を開けた。
🥂✨「ぺんちゃん!いらっしゃい!!」
pn「ふわっちぃ〜!!!」
俺は思わずふわっちに抱きつくとふわっちは優しく抱きしめ返してくれた。……正直、周りの女性の目が痛かった。本当に今すぐにでも刺し殺して来そうな瞳をしていて本当に怖かった。次回は閉店後に向かうことにしよう…。俺はそっとふわっちから離れて席に着いた。勿論指名したのはふわっち。
🥂✨「んで、ぺんちゃんどうしたの?」
pn「実は────……」
俺は最近の二人の様子と昨日聞いた会話、俺たちが付き合っていたことも全て話した。
きっと俺のこと嫌いになるだろうな…なんて思っていたのも束の間、ふわっちは嬉しそうに言った。
🥂✨「二人ともぺんちゃんのこと大好きなんだね!」
引きもせず、なんなら自分のとかのように嬉しげに話してくれた。本当に神だ。
🥂✨「そうだなぁ…。二人はただ見下したいだけじゃないかな。俺の方がぺんちゃんに愛されてるんだって。」
俺は二人とも愛しているのに…。そんな醜い争いをする必要はないのに…。と少し顔を曇らせるとふわっちは元気づけるように言った。
🥂✨「なら二人とも愛してる事を伝えてみようよ!!」
pn「へ″?!?!無理無理無理無理!!!恥ずかしくてそんなこと出来ないよ!!!」
俺は所謂ツンデレというやつらしいのだ。だからそんなはっきりと気持ちを伝えることなんて絶対に無理だ。俺は首が千切れるんじゃないかと思うくらいに首を横に振ると面白いのかくすくすとふわっちは笑った。
🥂✨「ならさw行動で示してみるのってどう?」
pn「行動で…?」
🥂✨「そう!例えばいつもより積極的になってみるとか!」
積極的に………恥ずかしいが背に腹は変えられない。俺は渋々ふわっちの提案を実行してみることにした。
次の日の朝、俺はらっだぁの元へ行った。
rd「あれ、ぺんちゃん?どうしたの?」
俺はらっだぁの目の前まで行きちゅっ…とリップ音を当ててらっだぁの唇を塞いだ。
rd「へ″ッッッッッ?!?!?!」
俺は急いで部屋から出て行き部屋に篭った。だがらっだぁは追いかけてきて扉を叩いてきた。
rd「ぺんちゃん?!?!ど、どうしたの?!?!何かあった?!?!」
ドンドンと扉を叩いてきてうるさい。今は一人にさせて欲しい、切実にそう思った。こっちは本当に恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがないのだ。らっだぁは俺からの応答が無いからか数分したら部屋に戻って行った。
そしてその翌日、ぐちーつがお風呂に入っていることに確認し、自身が纏っていた服を脱ぎ、一糸纏わぬ姿になった。俺は意を決してドアノブに手をかけた──。
pn「ぐちーつぅ〜…?一緒に入っても…いいかな…?」
gt「ぺッ…んさん?!?!も、勿論遠慮なく入ってください?!?!」
ぐちーつは驚きのあまりばしゃばしゃと浴槽に入っていたお湯を床に零していく。俺は軽くシャワーで身体を清めてからぐちーつの上にちょこんと座った。ちらっとぐちーつの顔を見ると熱があるのかと思うくらいに真っ赤で息が少しだけ熱を帯びていて荒っぽかった。「大丈夫?」と声を掛けようとした時、お風呂場の扉が勢いよく開いた。
rd「ぺんちゃん!!俺も一緒に入りたい!!」
pn「ら、らっだぁ?!」
突然らっだぁが乱入してきて俺を持ち上げて姫抱きした。あまりに突然過ぎたので俺は混乱して脳がパンクしかけた。
pn「へ…、へ…??」
正直ここから記憶がない。ただ目を開けた時には自分は三人が寝れるほどのおっきなベッドの上で全裸で寝ていたので恐らく………。
俺は今回の結果を伝えに行くためにふわっちの仕事場へまた行くことにした。2回目ということもあって難なくホストクラブについて店に入ってふわっちを指名する。そして俺は今回の努力を伝えた。
🥂✨「ぺんちゃん頑張ったじゃん!!」
pn「だよなぁ?!?!」
🥂✨「次はもっとさ────」
と、賞賛とアドバイスを貰いまた試す───という日々を送っていると、事件は起こった。
いつも通り出かける前に俺は二人にひとことを言いに行った。するとらっだぁは思い出したかのように俺に埃がついていると指摘してくれた。俺は取ってと言うようにらっだぁに近づいた。「取れたよ」とらっだぁが教えてくれたので「ありがとう。行ってきます」と言って家を出た。首周りに違和感を感じるのはらっだぁに触られたからだろうか…。
いつも通り電車に乗って繁華街に入ってほんのりと赤みを帯びた街へ繰り出してふわっちのホストクラブへ。道中付けられている気も来たがふと振り返っても誰もいない。ただの自意識過剰か…、と少し恥じらいを持ちつつ少し急ぎ足で向かっていく。そしていつもよりも早めにホストクラブに着き、ドアノブに手をかけて入店。
🥂✨「ぺんちゃん!いらっしゃい!」
ふわっちはザ・イケメン特有の笑みを浮かべて流れるように席へエスコートしてくれた。今回は結構成功したため少し誇らしげにふわっちに結果を伝えようとした。
pn「ふわっち!今回はな───」
「「ちょっと待ったーー!!!!」」
ドタドタと足音が聞こえて勢いよく扉が開いた。店内は突然の乱入者にどよめく。そりゃあそうだ。俺は予め閉店後に向かう事を伝えていたが、知らない人が突然入店してきたらそりゃあ驚くだろう。俺は迷惑な客だなぁと思いつつそちらを向くとそこには毎日顔を合わせている馴染んだ顔が二つ。
rd「ぺんちゃんこれはどういう事なの?!」
gt「浮気する奴だとは知らなかった!!」
pn「う、うわ…?」
浮気?俺が?まさかそんなことするわけないじゃないか。俺は二人の言っていることが分からず混乱して身体を前後左右にふらふらと揺れる。スタッフさんは迷惑客だと思い二人を取り押さえようとするが流石いつも俺を組み敷いているだけある。二人は抵抗に抵抗を続けている。ふわっちはそんな状況にくつくつと喉を鳴らせると静止の声をかける。
🥂✨「スタッフさん、この人たちはぺんちゃんのお友達であり俺の友達なんだ。今日来るって話だったんだけど伝えるの忘れちゃった!ごめんね?」
スタッフ「そうだったんですね…。すみません不破湊さんのお友達様、ご無礼を致しました。」
rd「本当になぁ″?!」
逆ギレもいいところである。俺の後をついてきて閉店後の店に乱入だなんて。スタッフさんは何も悪くないのに。全く困った二人だ。ふわっちはそんな光景を見てまたくつくつと喉を鳴らした。
🥂✨「ほーら、らっだぁぐちつぼも暴れたんだから謝って?」
gt「俺たちは悪くねぇ!!悪いのは───」
「「ぺんちゃん/ぺんさんだ!!!」」
pn「お…、れ…?」
「「そう!!!」」
なんと俺が原因らしい。どういうことだ?俺は何もしていないはず…。俺は自分の過ちが分からず二人の言葉を待った。
rd「ぺんちゃんってば最近いっつもお誘い断るし!」
gt「最近いっつも深夜一人で出かけるし!なんなら帰ってくるの遅いし!」
「「浮気か?!?!」」
俺は二人に言われた言葉にはっとした。確かに最近二人のことをよく蔑ろにしてしまった気がする。少しでも二人に気持ちを伝えたいと思っていたのに逆に浮気だと、二人のことが好きではないと思われてしまった。俺は返事に困ってふわっちに目を向けるとふわっちはにこにこと子供を見る母親のような笑みをしていた。そんな余裕そうにしているなら助けてくれてもいいのに!!だが、これはふわっちに俺の成長を目の前で披露するチャンス。俺はスタッフさんに席を外してもらえないかふわっちに聞く。
🥂✨「スタッフさん。後は俺が片付けるから今日は帰っていいよ。」
スタッフ「そんなことはできません。不破湊さんにそこまで負担をかけるなんて…」
🥂✨「大丈夫大丈夫!三人にも手伝ってもらうから!」
スタッフ「不破湊さんがいうなら…」
スタッフさんは渋々承諾してスタッフルームに入っていった。すると、二人はゆらりと立ち上がってふわっちの胸ぐらを掴んだ。
rd「不破湊…お前、俺のぺいんとに色仕掛け使ってんじゃねぇよ。」
🥂✨「色仕掛けなんて使ってないよ。提案したのは俺だけど始めに相談してきたのはぺんちゃんだよ。」
gt「へぇ…ぺんさん自分から俺たち以外の男を誘ったんすか。」
違う。そう言いたかったけれど、言っていることに間違いはないし、なにより二人が怖かった。俺は無言で俯いた。それが気に食わなかったのかぐちーつが口を開いた。
gt「最近ぺんさんやたら積極的だなぁって思ってたんすよ。もしかしてふわさんの練習台としてですか。」
pn「ち、ちが…」
声が出ない。いつもならうるさいと言われるほどの成人男性にしては少し高い声が。違うと否定したいのに。これだけは本当に違うのに。なんで、どうしてだよ!!出ろよ!!!
pn「か、ひゅ…ッ」
あれ…息ができない…?
🥂✨「ぺんちゃん…?」
息ってどうやってするんだっけ。くる…し………
rd「…!ぺいんと!!!」
らっだぁ…?
pn「ぁ″ッ…は…ゅ″っ……」
gt「ぺんさん!!!」
ぐちーつ…?
pn「く…ッる…ぁ″ひゅ…は、ぁ″ッッ……」
gt「ぺんさんッ!」
俺の発した音は全て掠れて声にはならなかった。酸欠のせいか意識が朦朧としていくのを感じる。でも息苦しさで意識が手放されることはなく苦痛が続く。
🥂✨「どっちかぺんちゃんに人工呼吸させて!」
rd「…ぺいんと。」
口元に何か添えられているのが分かる。でも前がよく見えなくてなんなのか分からない。ただ体内に空気が入ってきて息苦しさが消えていく。そっと何かが離れて背中をぽんぽんと赤子を寝かすように叩かれる。それがなんとも心地よくて安心して眠くなる。いつの間にか呼吸出来る様になっていることに気がつく前に俺は眠りについた。
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──────
rd「…おやすみ。」
すぅすぅとぺいんとは呼吸を安定させて寝息をたて始めた。俺は寝息が聞こえても背中を優しく赤子をあやすようにぽんぽんと叩いた。ぐちつぼはというと、まだ部屋をうろうろとしてスマホを突いている。どうせ『過呼吸 原因』とか調べているんだろう。理由なんて分かっているのに。
rd「…俺らのせいだよな。」
🥂✨「それ以外にあると思う?」
gt「そう…だよな……」
🥂✨「ぺんちゃんは二人が『どっちがぺんちゃんに好かれているか』で揉めていたのを知って喧嘩を鎮めたかっただけなんだよ。」
🥂✨「だから二人に自分が二人とも大好きなことを伝えようと積極的に頑張ってたんだから。ぺんちゃんはさ。」
ぐちつぼはピタッと動きを止めてぺいんとの頭をそっと撫でた。ぺいんとは頬を緩めて手に擦り寄った。安心しきったその笑顔を見て俺たちは罪悪感でいっぱいになった。何故疑ってしまったのか。どうして信じてあげられなかったのか。沸々と自分達への怒りが込み上げてくる。それに気づいたのかふわっちがぽん、と肩を叩いた。
🥂✨「取り敢えず今日は帰んなよ!タクシー代出すからさ!次は″3人で″来店してね!」
rd「ありがとな…ふわっち。」
gt「何から何まですんませんでした…。」
ふわっちに謝罪と感謝を述べて俺たちは帰路についた。タクシーの運転手がおじいちゃんだったがそんなことよりもぺいんとの身体に今回の一件で後遺症が出てしまったらと思うと憂鬱で仕方がなかった。暗い感情を紛らわすようにぺいんとの頬をそっと撫でると彼は蚊の鳴くような声で呟いた。
pn「らだぁ……ぐちぃ………すき………」
赤子のようにふにゃふにゃな笑顔でそんな可愛らしいことを言われたらますます罪悪感に包まれたが幸福という感情がじわじわと溢れてきた。ずっと上の空だったぐちつぼもはっとしたようにぐるんと首を回転させてぺいんとを見つめる。正直ホラー映画のワンシーンのようで怖かった。
『お客さん、着きましたよ。』
うんちゃんに到着を知らせてもらい、俺とぐちつぼは一言礼を言ってふわっちから事前に貰っていたお金を出した。タクシーから降りるとぺいんとが目を覚ます。
pn「あれ……ここは…?」
gt「あ、ぺんさん起きたんすか?ここは家ですよ。」
rd「ぺんちゃん、具合はどう?」
pn「大丈夫だよ。心配してくれてありがとな。」
ぺいんとはへらりと笑って俺の腕から抜けようとした。だが俺は逃すまいと手に力を込める。
rd「まだ心配だからだーめ」
gt「今くらいは不服だけどらっだぁに甘えちゃってくださいよ。不服だけど。」
あいつどんだけ嫌なんだよ。俺にぺんちゃん取られると思って焦ってんのかぁ?なんて煽ってやろうかとも思ったが今そんなこと言ったら火に油をどばどば注ぐようなものなので喉まできた言葉を飲み込んだ。
家に入りリビングへ向かう。道中ぺいんとがずっと腕の中から脱出しようともがいていた。俺は全て無言で阻止した。その間、俺たちの間にはその時に聞こえる服と服が擦れる音以外、響かなかった。
目的地に到着してそっとぺいんとをソファに座らせて俺とぐちつぼはソファの前で正座する。そんな状況に驚いたのかわたわたとぺいんとは辺りを見渡す。その後理解が追いついたのかはたまた理解するのを諦めたのか、ぺいんとは姿勢を正して向き合った。
pn「え〜〜………っと…。」
「「ぺいんと、ごめん。」」
pn「へッ…?」
rd「ぺいんとは俺たちのためにって頑張ってくれてたのに俺……」
その後の言葉は全て言葉にはならなかった。涙が込み上げてきたからではなく、ただ俺には喋る権利は無いと思ったからだ。
gt「ぺんさんは俺らのこと信じていてくれたのに、俺たちは疑って……」
ちらりとぐちつぼの方に目をやるとあいつはバツが悪そうに俯いていた。そりゃあそうだ。ぺいんとは俺たちの醜い争いを止めるために努力してくれていたのに俺たちは浮気だ浮気だとぺいんとを疑ったのだから。
rd「不破湊から聞いたんだよね…ぺんちゃんが俺たちの喧嘩鎮めようとしてたこと…。」
gt「もう俺たち喧嘩しないんで!!」
rd「約束する!絶対ぺんちゃん泣かせたりしないから!!」
怒涛の改心ぶりにぺんちゃんはショートしかけている。多分ふわっちが一件について全てバラしたことと俺たちが怒涛の勢いで話だからだと思う。数刻してぺんちゃんははっとしたように目を見開きわたわたと俺たちを擁護する。
pn「別にお前らだけが悪かったわけじゃないだろ!俺が決められなかったのも悪いし…」
正直擁護された方が罪悪感が募るのだがまぁ言ったらぺいんとがまた泣いてしまいそうなので心にしまっておいた。ぺんちゃんがごにょごにょとなにかを呟いていたので俺たちは俯いたままちらりとぺいんとの方を見た。
pn「あ″〜…その、なんだ……。もう変なことで喧嘩しない…?」
「「勿論です!!!!」」
pn「ならいいよ…俺こそ隠しててごめん。」
ぺいんとはすっと立ち上がると俺とぐちつぼの首に手を回して抱き締める。横目に顔を見ようとしたがぺいんとは俯いてぽろぽろと涙を零していた。俺はふっと苦笑してぐちつぼと共にぺいんとを宥めた。
これ数分後にまたしょーもない喧嘩し出してその後に夜這いタイムのつもりだったんですけど力尽きてしまいました……あと3Pの夜這いが描けなかったのもあります…。これは好評でも続き書かないかもです!!
では〜!