反社が嫌になった竜胆の話
コンコン…
突如俺の部屋にノック音が聞こえ、兄貴が入ってきた。
蘭「竜胆、今日も具合悪くなったんだって?大丈夫か?」
どうやら兄貴は俺の事を心配してくれているらしい。俺は少し安堵した。
兄貴になら相談してもいいよな…
ずっと一緒にいた家族だし…
「もう大丈夫、ありがと。あのさ………相談したい事があるんだけど…」
蘭「ん、どうした?言ってごらん」と優しい口調で兄貴は言った。
俺は覚悟を決めて口に出した
「俺さ、あのぉ…なんというか、もう人殺すの飽きた、というかやなんだよね。」
俺は恐る恐る兄貴の顔を見た。
俺はてっきり今まで通り優しい表情をした兄貴を想像していた、だがそこには俺が今まで見たことの無い、怒っている?…いや、分からないが明らかに顔を歪ませている表情をしていた。
「あ、兄貴…?」
と俺は思わず言うと、冷たい声で、
蘭「お前さ、それって反社を辞めたいって思ってること?」
俺は思わずヒュッと喉を鳴らした。鳥肌がたっていることがわかる。だが、今更引き返せない。
「うん…そういうことになるね…」
兄貴は大きなため息をついて尽かさず言った。
蘭「お前、最近様子おかしくてもしかしてとは思ったけど、やっぱりか…
竜胆はさ、俺といられるだけで幸せなんじゃないの?俺が嫌なの?
そもそも今更普通の人間に戻れると思ってるの?数え切れないほど人を殺してるのに。
頭使えよ笑、少し考えたら自分はどういう立場にいるのか分かるだろ笑」
淡々と兄貴は言葉を並べる。この瞬間俺はようやくわかった。兄貴が俺に優しくしていたのは、このことを相談させるためだったんだ。
俺のことはなから考えてない。作戦通り上手くいったって訳だ。
蘭「で?俺に言って竜胆はどうしたかったの?
まさか、相談して満足ってことは無いよな?」
竜胆「だから…俺は兄貴と昔のように、暮らしたいって思ってるだけ…」
兄貴は右手で顔を覆い隠し天を仰いだ。
俺は少しは考えてくれたのか?など思っていたが、その考えは甘かった。
すぐさま兄貴の蹴りが俺の横っ腹に入った。
鈍い音がなった後俺は床に倒れ込んだ。
尽かさず兄貴は俺に跨り俺の胸ぐらを掴んだ。
蘭「お前のそのあまっちょろい考えはどこから出てきたんだ?俺はそんな風にお前を育てた覚えはねぇぞ。
何が2人で昔のように暮らすだ?ふざけんな。次また変なこと考えたら例え家族でもタダじゃ置かねぇからな、明日からしっかり任務こなしてこい。…じゃないと殺すぞ?」
竜「ッッ」
バキッ
竜「ウグッ……ガハッ」
蘭「わかったよな?」
竜「わかった…わかったから離して…?」
俺がそう言うと兄貴は胸ぐらから手を離し、俺から離れた。
蘭「じゃあ、竜胆明日からも頑張れよ♥」
といつも通りの兄貴に戻り、俺の部屋から出て行った。
俺はもう、兄貴から受けた傷の痛みを感じなかった。
今俺には味方が居ないのだと痛感する。
唯一頼れた兄貴にバッサリ捨てられてしまった。
でも、兄貴のことは大好きだ。
だから、一緒にいるために明日から頑張らないと。
明日から普通に任務をこなせるように頑張らないと、
頑張らないと、
頑張らないと……………
頑張らないと ………………………
何時間たったか分からない。
俺は明日も裏切り者の処理が入ってる。
2週間前や今日のようにならないか、
俺は普通を演じることが出来るのか…
いっその事、任務中の時だけでもなにもかも忘れられたら楽なんだろうな…
あ、いい方法あるじゃん
俺は部屋をでて、ある男の部屋に向かった。
ここで切ります!
うん、上手くいかない!
ぶ、不器用なりに頑張ってるんですよ!
私はとにかく、病んじゃう系の話が好きなんで、この話を書いてます!
あ、そうそう。この話は、少しBL感あると感じる方もいるかもしれません。特に意識はしていません。
あ、でも私はれっきとした腐女子です、創作も好きですし、商業漫画も好きです。
関係ない話をしましたが、恐らく?続くので是非!読んでくださいね!