いつの間に俺は夢の中に落ちる
「sha…sha…!」
俺の名前を呼びながら暗いスーツを着た母さんが俺に抱きつく
線香の匂いが部屋全体に広がっている
泣きつく母さんを俺はどうしたらいいのか分からずただ呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。
「shaくんの家のお父さんねぇ〜…」
「まだ小学校にも上がってないのに可哀想…」
チラチラとそんな声が聞こえる
sha「…母さん大丈夫だよ」
中々泣き止まない母に頭を撫でてそう言う
俺が泣いている時に母さんがそうしてくれると俺も安心したんだ。
「グスッ…グズン…」
「そうよねshaちゃん私パパの分ももっと仕事頑張るからね…!」
涙でぐちゃぐちゃな顔でそう言う
sha「…うん!!俺もがんばる!」
それに俺も感化されたようにそう言うと
俺を強く抱き締めた…
景色が暗転してぐにゃりと歪む
あの懐かしい記憶はどこにいったのだろう
sha「う”ーん…うーん…」
「……ん…!シャオロン…!!」
俺を呼ぶ声で目が覚める
sha「…ぁ?…」
俺を呼んでいたのはrbr先生だったようだ
sha「なんで先生居るんですか…?」
まだ起きていない脳みそを頑張って動かす
rbr「もしかしたらshaのお母さん居ないんじゃないかと思って、色々買ってきたんだよ」
sha「…あぁ、ありがとうございます」
rbr「お前今熱何度あるんだ」
sha「まだわかんない…」
俺がそう言うと冷たいrbr先生な手が俺の頬にぶつかる
sha「んッ…せんせい手冷たい…」
冷たい先生の手が心地よくてずっと触っていて欲しいと思った
rbr「あー…まだ熱あるじゃんか」
熱があることを確認したらパッと手を離す
sha「まってせんせい!それ気持ちいからもっと触って…」
rbr先生の手を俺の頬に持っていく
rbr「…あ〜はいはい」
ちょっと照れくさそうに返事する
rbr「sha…今日お母さん帰ってくるのか?」
sha「夜中に帰ってくるかな…もしかしたら帰らないかもだけど…」
rbr「そうか…お前の面倒みる人どこにもいないんだな?」
sha「…まあそうなるかな。」
rbr「じゃあ俺がお前の面倒みるよ」
sha「ぇぇ?でも先生…」
rbr「いいんだよ子供のお前は遠慮しなくて。じゃあ俺飯作ってくるから」
ぽんと頭を撫でると何かがたくさん入っているレジ袋を持ってバタバタと階段を降りていった。
sha「いま治ればあしたrbr先生とどっか行けるかもしれないのに…」
そんなことを考えてまた眠りにつく
…
今日はshaが熱で休みらしい
生徒ひとりが休んだくらいじゃ授業内容も変わらないし特に日常に変化は無い。
俺以外の人達は。俺は変化しかないのだ!!!
朝少し早く教室へ来てshaと話すことを楽しみにしていたのに…またお昼を一緒に囲めると思って楽しみにしていたのに!!
適当に1日を終えて車に乗りこみスーパーへ向かう買い物かごを手に取ると風邪薬、葛根湯、ゼリー野菜など色んなものをカゴに入れこんでレジへ向かった
「お会計、5200円でーす」
rbr「…カードで」
会計が終わりレジ袋に商品を無理やり詰め込むとまた車に乗りこみshaの家へ一直線に向かった
─ピンポーン…
人が出てくる気配はない…
ドアノブを引いてみる
あれ、開いてるじゃないか…
rbr「お邪魔します」
今日もshaのお母さんは居ないようだ
シーンと沈む辺りを見回ってshaの部屋を探す
1階には無いのか…
ゆっくり階段を昇って2階へ向かう
2階に近づくにつれ何やら唸り声が聞こえてくる
「うーん…うぅぅ…」
…?shaの声なのか…??
rbr「sha〜…??大丈夫なのか…?」
呼びかけるようにshaの部屋のドアを開ける
どうやらまだ寝ているようだった
ただ一向に寝言を辞めない
悪い夢にうなされているようで
俺はねているshaに声をかける
rbr「sha…!sha!!」
俺がそう呼ぶとshaは目を開けた
まだ熱を保っているようで頬は真っ赤に染って俺を見つめるその目は何時もよりふにゃとしている
sha「…ん?ろぉろせんせ…??」
本人はしっかり喋っているようだが呂律も回っていない
rbr「ん、先生だぞ」
sha「あれ、来てくれたんだ…」
いつもなら早く帰れだとかツンツンしているだろうが今日は何時もより毒気が抜けている
rbr「お前今熱あんのか」
と、shaのおでこに手を当てると気持ちよさそうにしていた。でもそんなshaの顔はとても熱くて、一向に治る気配がしない
俺が手を退けようとすると、もっと触ってと甘えた。…めっちゃ可愛い。。
しばらくすると俺は飯を作りに階段を下りる
rbr「あいつ何なら食べれるかな…」
買ってきた野菜を冷蔵庫に入れていく
冷蔵庫は水と余り物のカレーしか入っていないようだ。
うーん…うどんでも作ってやるか。
事前にスーパーで買ってきておいたうどん麺と付属していたつゆを鍋に入れて火をかける。余り物のカレーもあるし…カレーうどんにするかな…スタミナもつくし、早く元気になるだろうと思ってカレーうどんを作ることにした
ねぎを切って豚肉を炒めて、お椀にうどんを移してつゆとカレーを混ぜたスープをお椀に注ぐ
少しさらにとって食べると辛すぎず甘すぎずちょうどいい味のカレーうどんができたrbr「いい感じかも…俺もお腹すいたしshaと一緒に食べようかな。」
お盆にカレーうどんを乗せて2階へ上がった
shaは寝ていたようだが、きっと何も食べていないので揺すって起こす
rbr「sha、ご飯だよ。食べれるか…?」
sha「いい匂いする…おなかすいた」
食欲はあるみたいでよかった。
身体を起こすと熱いうどんを器に移し、冷やして、shaの口に持っていく
rbr「…おいしい?」
sha「美味しぃ…これ先生が作ったの?」
rbr「そうだよ」
sha「へぇ、凄い…りょうりできるんだ…」
関心深そうに俺の方を見ると
sha「rbr先生あーんってして食べさせて」
いつもなら絶対にそんなこと言わないはずなのに…
rbr「今日はやけに甘々だな、いいよほら口開けて。」
sha「あー……ん、おいひぃ」
ニコニコと笑ってそう言う
rbr「少し元気になったみたいでよかった、俺もご飯食べるからあとはひとりで食べれるか?」
sha「うん、先生ありがとぅ」
rbr「ご飯食べ終わったらまた熱測ろうか」
sha「もぉ熱ないってば!」
rbr「計らないとダメ〜。万が一があったら 大変だろ?」
sha「はーい…」
…
ご飯を食べ終わると食器を1階に持っていき、洗ってからまた2階へ戻る
rbr「熱はかろっか」
sha「ん。」
体温計を脇に挟み測り終わるまで待つ。
ピピ…
36.7…
rbr「ちょっと高いけど平熱だな。良かった。あー…でも俺明日休むって言っちゃったなぁ」
sha「じゃあ明日デートしよーよ。」
rbr「でもお前は学校が…」
sha「先生いないと楽しくないもん…あと俺単位落とす心配ないし。」
「ねぇ〜俺も休んでいい?」
rbr「まぁ、1日くらいなら…」
sha「やったぁ!」
rbr「今日は本当に甘えんぼだな…」
やけに俺なデレデレなshaは不思議で慣れない感じもしたがそれでも可愛くて惚れ惚れしてしまう。
rbr「明日どこ行こうか〜…」
sha「俺先生といっしょならどこでもいいよ」
rbr「んふふじゃあ遊園地でも行こうか」
sha「やった…!楽しみ!!」
rbr「テンション上がりすぎて風邪また引かないようにな。」
sha「ねえ先生今日泊まってくでしょ?」
時刻は22:54
rbr「…あ〜…でも親御さんが…」
sha「今日母さん帰ってこないとおもう…だから!…」
rbr「また今度泊まりに来るよ、今日は家に帰らないと。」
sha「…そ。じゃあまた明日ね…」
少し寂しそうにするshaを思いっきり抱きしめる
rbr「…ん、また明日」
と、軽く唇に触れると
sha「……うん⸝⸝」
照れくさそうに返事をした
rbr「はは、かわいー…」
sha「可愛くないし」
rbr「はいはい、じゃあ俺は…」
sha「待って先生mine交換しようよ…!! 」
rbr「あそういえばそうだな。」
「QRコード見して」
sha「…ん」
rbr「よし交換できた、またあしたな」
sha「うんまたあした」
shaの部屋の扉を閉めて玄関を出る。
明日か今日また出すょ
こめんとしてねーーー
コメント
2件
う腐腐腐腐…
アッ(死)