翌日
皐月side
早朝からベルが鳴ったと思ったら……。
桜「皐月、病院行くぞ。」
皐月『スゥー、ちょっと待って、今頭動いてない。』
桜「頭まで動かなくなったのか!!?」
皐月『違う違う、病院…何で?』
桜「今置かれてる自分の状況理解してねぇのか?医者に診てもらった方がいいに決まってんだろ!」
そ、そりゃ、そうだけど……絶対怒られる…。
皐月『も、もうちょい様子見でも……。』
桜「ダメだ、今すぐ行くぞ。」
それから遥と数十分あーだこーだ言った結果…。
桜「おら、早く行くぞ。」
負けました、遥強過ぎる……。
皐月『……はい。』
in病院
神崎「君ねぇ、アレだけ話、しましたよね?」
皐月『…ぐぅのねも出ないデス。』
神崎「本当君は人の話を聞かないしすぐ無理するし何の為に話を…etc。」
1時間説教喰らいました…。
神崎「取り敢えず、手術の為に皐月君には1週間入院して貰います。」
皐月『え、そんなに?』
神崎「何か?」
皐月『ナンデモナイデス、スミマセン。』
神崎「分かれば良し、連れ添いの彼にも言いなさい。」
皐月『…はい。』
俺は診察室から出て遥の元へ向かった。
桜「おう、それでどうだった?」
皐月『……、手術するから1週間入院って言われた……。』
桜「……そうか、まぁ、仕方ないよな…。」
声色聞くと少し寂しそうだ……、俺も寂しい。
皐月『でも!手術したら少しは目が見えるようになるかもだし!我慢しなくちゃな!たまにはお見舞い、来てくれよ!』
桜「はぁー!///ま、まぁ、見に来ない…事も無い…///」
何だかんだ気に掛けてくれる遥は本当に優しいし、素敵だ奴だ、顔が見えなくても想像着く…。
皐月『俺が居ないからって無理すんなよ!俺ちゃんと元気になって、遥かに直ぐ逢いに行くから!!』
桜「む、無理なんかしねぇ!それにッ、お、俺に会いに来なくてもいいッ!!」
ズカズカと遠ざかる音にしょんぼりしてると
桜「……まぁ、でも、一番に逢いに…来るのも…、お、俺は……、う、嬉しい…かな。」
遥がデレてる〜!!可愛い!!!
今すぐ抱き締めたいッけど、見えないから何も出来ない……。
ギュッ
皐月『…ッ!は、遥??』
桜「……、きっと皐月、こうしたいと思ったと思ってッ!!ま!間違いなら辞めッ」
咄嗟に離れようとした温もりを俺は繋ぎ止めた。
皐月『ううん、間違ってない、俺遥に抱き締めたかった。だから、スゲェ嬉しい!』
きっと遥は顔真っ赤にしてるんだろうな…。
その表情が見れないのが悔しいけど大丈夫、きっと手術上手くいくから……。
桜「手術する時は俺行くから……、だから…、無事で居てくれ……。」
皐月『!おう!遥の顔また見たいから、目だけでも治して遥の顔を見て話したい!』
俺が告げると遥は俺の手を取って、多分頬?に俺の掌を押し付けながら小さく んっ。
神様、仏様ココに天使がいます、ぼ!母性が!!男に無いはずの母性が目覚めております!!!俺の心臓持たない!!というか何故この時に目が見えない!!許さんぞ!!!
桜(コイツ絶対余計な事考えてるな……。でも、落ち着く……。)
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