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「はあ…ねむ…」
僕、うたいは仕事部屋で敵の情報収集をしてた。
ちなみに今は5徹目、普通に倒れそう。
「………うたちゃん大丈夫か?寝たほうが…」
いつの間にか部屋に入ってきた凸さんが、心配そうに僕に声をかけてきた。
うたちゃんはもう何日も寝てない、流石に心配になった俺はうたちゃんの仕事部屋に来た。
「んーでも収穫がないとおどろくさんに怒られるからね。」
「………なんでそんなに皆おどろくさんのために動くんだか。」
「皆おどろくさんに恩があるからね、それにおどろくさんに捨てられたら路頭に迷うことになるし…それは凸さんも同じでしょ?」
確かに…おどろくさんの立場なら一瞬で俺たちを捨てることができる。
「まあでも…今のおどろくさんは異常だよね。」
優しくて明るい笑顔を見せてくれたあの子はどこに行ってしまったんだろう。
「なんで…なんでこんなに情報が少ないの?」
エンジニアのうたえもんが情報収集してる割には、あまりにも情報が少なすぎる。
早く…早く敵のアジトを見つけないと。
私はふと、机に置いてある写真が目に入った。
幼い頃、凸さんと一緒に撮った写真だった。
「…………!」
記憶の奥底に捨てていた思い出が少しだけ蘇る。
あの時の…楽しかったあの記憶なんて…
………私はただ、復讐のために動くだけだ。
それはもう、変えることはできない。