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お嬢🐝と従者の🐙🐺½
🐙達は昔から屋敷に仕えてるけど愛想は大して振り撒いたりしないしほぼ自我があるのかも怪しいくらい指示でしか動かなかったけど🐝に仕え始めたらどんどん自我芽生えて来て欲しいし、屋敷の主人にも信頼されてるけど🐝の言うことしか聞かない3人のこと少し悩ましく思われてて欲しい。そんな話
ただの馴れ初め的な話⬇
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🐺side
ここの屋敷に仕えてはや何百年とたったが皆あまりにも同じ顔で変わり映えしない。最初のうちこそ楽しかったが最近はあまり楽しいとも思えなかった、それは他のふたりも同じだろうと。
ーーそれはある雪の降る日、この日屋敷で初めての衝撃を受けた、それは雪のように白い肌にシアンと蜂蜜色の宝石のような瞳と同じ色をした御髪を持つ現当主のご息女に出会ったからだ。
「寒ないの?」
彼女がそう言った、考えたこともなかった。人間と違い寒さや暑さ等の感覚は鈍くはあるがそれを心配し自分の首に巻いていたマフラーや自分の着ているコートを渡してくるなんて、思いもしなかった。
「おとんが言うとったわ、おねーさんたちがウチの家系のお世話になってきた人やって!ウチな、そんな人に会ったらありがと〜って絶対言わななって、でも。雪降っとるのにいつもとおんなし服なん見たら悲しくなっちゃったから、これ着てっ!」
「あ、あのお嬢様」
「ええから!ほらっ」
「あ、有難いのですが少しアタシには勿体ないようなものですから、ですからお嬢様が着て下さい。」
「む、なぁおねーさん名前なぁに?」
「何故でしょうか、長く仕えさせて貰っていますが所詮アタシも一端のメイドですので…..」
「もうっ!そうじゃないっ、ウチはまな!ひばちまな!」
「え、えぇ存じておりますよ?」
「だからおねーさんとお友達なるのって!」
「は、はぁ。成程?」「やから!名前っ!お友達なるんやから名前教えて」
「小柳です。」
「下は?」
「ロウ」
「じゃあロウは!今からウチのお友達やからねっ!忘れんとってね!ほなうちお稽古の時間やからほな」
「あ、はい」
まるで嵐のように過ぎ去って行ったが、初めて見た瞬間の人らしからぬ美しさやらは話し始めると消えて行き美しさより可愛らしさが強く出てしまっている彼女が初対面ながら愛おしく思えてしまった。
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½side
ーそれを見たのは庭でいつもみたいにすごしてた時。
すごく綺麗で可愛らしい、1度見ただけなのに焼き付いて離れない。
2回目は現当主のガキに呼ばれた時また、またあの子に逢えてしまった、人見知りなのか後ろに隠れてこちらを見てる、
「可愛い….」
『ん?どうされたんですか?佐伯さん?』
「あ、いやなんでもないわ忘れて」
『はぁ、あ!そう佐伯さんには是非うちの娘のことを頼みたくて!』
「は???」
驚いた、こんな事ってあるんだ。その後の話は何も覚えてない気づいたらガキの娘と2人きりだった。
にしても距離がありすぎる2席以上空けるかね、普通。
面白くないので自分で近づく事にした幸い背後を取るのは得意でずっと下を向いてモジモジしてる娘を抱き上げた
「ぅわぁぁ!!!」
間抜けな声。
「はっ、ようやく喋ったね」
「な、何するん!びっくりしたわ….」
「名前」
「なまえ、??なんで」
「ほら、ボクは佐伯ね」
「ひ、ひばちまな、」
「ふぅーん?まなちゃんね、なら外行くよ」
「なんで!?ウチら初対面やん?!」
「?だからじゃん、あと子供って遊ぶの好きでしょ?あ、まなちゃんは遊ぶの嫌い?」
「…….あそぶのすき。」
「なら良かった!オネーサンがとびきり楽しいこと教えこんでやるからな」
「オ、オテヤワラカニ、?」
幼いにしては賢く愛嬌のある子でよかったと今にして思う、こんなにも楽しいのは久しぶりだったから。
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🐙side
眠たい、なんかい季節が変わったかはもう分からない
誰かを呼ぶ声、知らない足音。
「眠い。」
「ここならバレへんやろ、ずっと椅子に座っとったら疲れてまうわっ!….にしてもく、暗い。」
「?水槽?なんかウチに居ったっけ??」
幼い子
何も知らない無知な子
恐る恐る手を伸ばされる。
「ひ、人?!溺れて、?!助けなきゃ…..!」
「誰を助けるんです?」
「ひぃ!!おばけっ!!!?」
「騒がないでくださいよ。貴方を食べちゃいますよ?ぱくって」
「いややぁ!!おいしくないからぁ!ウチの事食べやんでよぉ…!!」
「….冗談ですよ、そんなに泣かないで下さいよっ!!」
少し驚かせるつもりだった、だけどここまで泣かれるなんて思ってなかった。
「泣かないでください〜食べませんよ〜?ほら!」
「でもっタコのお化け….」
「お化けって、ほらこれでいいですか?」
「ん、もう怖ないよ…!」
嘘だすごく震えてるのに何が怖くないなんだろ、屈んで撫でてあげると柔らかく笑ったその子はだんだん落ち着いてきたのだろう。先程まで泣いていたのが嘘みたいに元気に話し始めた
「なぁ、何であんなとこおったん?寒ないの?息とか出来てるん?あ、も、もしかしてホンマにお、お化け….!?」
「お化けじゃないし寒く無いです!変な事考えないで」
「ごめんなさい」
「あ、いえそこまで重く受け止めなくても….私も驚かせてしまいごめんなさい…ところでなんでここに貴方のような子供が居るんですか?」
「あ、えっと、オトンに告げ口せんでよ??」
「?ええ、しませんけど」
「その、お稽古が…..飽きちゃ..た。」
「はい?それだけ??!なんの稽古だったんですか、」
「うんっ…お稽古って言うか、お勉強せなあかんけど遊びたいもん!」
「サボったんですね」
「ちゃうもん!せんりょくてきてっかい??って奴!」
「戦略的撤退ね?」「それ!!」
「ともかくこんな所では寒いので庭に逃げたらいいよ」
「着いてきてくれる?」
何故。ついでそうだったのをよくこらえたと思う我ながら褒めてもいいところだ。
「え、はぁ、いいですけど。」
「ありがとっ!」
あとから小柳ちゃんに教えてもらったけれどあんなのがご息女は坊ちゃんも苦労するだろうな。
ーーーーーーーーー~~〜~
ムズカシイヨー😭
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