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私には分かります。彼らはただ、人間が好きなだけです。
研究員T： しかし……
ガラス： 私にも分かるのです。彼らの気持ちが。私は彼らと同じ存在なのですから。
研究員T：……なるほど。ところで、あなたたちはどのようにして生まれたのですか？
ガラス： 私たちは、最初からここにいました。ずっと昔から、ここで暮らしていました。
研究員T：
つまり、その、あなたたちは進化していないということですか？ ガラス： 私たちは、生まれながらにして進化した生き物です。だからと言って、あなたたちが劣っているわけでもありません。
研究員T：……あなた方は一体なんなのでしょうね。我々の理解を超えた生命体ですよ。
ガラス： 私たちは、愛から生まれたのです。
研究員T：
えぇっと……それは比喩表現かなにかかな？ ガラス： いいえ。私たちは愛の結晶です。
研究員T： あの、もう少し具体的に教えていただけますかね。
ガラス： 私たちは愛の形をとったものです。あなたたちも知っているはずです。
研究員T： ごめんなさい。全然分からないです。
ガラス： あなた方の言う『愛』とは、お互いを求め合う心のことですよね。ならば私たちは、あなたの求める心そのものと言えるでしょう。
研究員T： あぁ、そういう意味だったんですね。
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