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rbr side
雪が降りしきる1月。
10年前に決別した恋人とまた会いたいだなんて思ってしまう。
人肌が恋しいのだろうか。
rbr『っふー…さんむッ……』
10年前まで雪で遊ぶのは楽しかったのに、遊ぶどころか雪を見るだけで鬱陶しさを感じてしまうのだ。
rbr『…っあ…すんません…』
考え事をしていたのだ。
てっきり前を見ていなかった。
フードを深く被った男とぶつかってしまった。なんとも昔の恋人に似ている。
『ろぼろ…?』
rbr『…ぇゾム…?』
zm『ろぼろ…久々、やな』
感動の再会、とまでは行かないが、お互い何となくぎこちない、と思っていた。
rbr『あ、ぇあ…ァ…ま、また…連絡する…から…』
zm『まってや、…行かんといて』
手首掴まれた。すこし痛かった。
rbr『…離してや』
zm『…今でも夢に出るねん、…勝手に転校してごめん…やから、もう1回付き合ってほしい』
バカらしい。許すわけないのに、わけないのに。
自然とゾムに抱きついてた。いや、これは不本意や。
rbr『っ…勝手に離れんなあほ』
zm『ンフw、変わってへんなぁ…』
rbr『うっさい』
この日のことを二人は未だに笑って話していた。二人は長い間お互いを想っていた。誰かを好きになることも、誰かを想うことも決してしなかった。