五「あのさ、傑?」
夏『ん?何かな?悟?』
五「俺たち、小さい頃に会った事なかったか?」
夏『ふふっ、そうだったかな?』
五「ほんと、お前小さい頃からその癖あるよな?」
夏『え?癖?』
五「なんか都合悪い話をされるとすぐそうやってはぐらかす癖。」
夏『ふふっ、全く君って子はニコッ』
夏『そこまで言われたら認めざる負えないね?』
五「やっぱりあの時の少し人より髪の長い綺麗な顔の男の子は傑だったんだな?」
夏『あぁ、そうだよニコッ』
五「傑!ニコッギュッ」
思わず抱きつく
夏『うぉっ!ふふっ、悟ニコッギュッ』
優しく抱きしめ返す
五「ん、まさか親友が妖狐だったなんてすげぇこともあるもんだな?」
夏『ふふっ、そうだねニコッそれに小さい頃からずっと周りに怖がられて気味悪がられていた私と仲良くしてくれて、親友って言ってくれて嬉しかったよニコッ』
五「ん、俺だって親友って言われて嬉しかったけど?」
夏『ふふっニコッ』
夏『それに、私が悪く言われたりしたら庇って言い返してくれて、本当に悟には感謝してもしきれないよ?』
五「え、あぁ…そりゃあ誰でも親友傷つけられたら嫌だろ?だから…///」
夏『そうかい?ありがとうニコッってふふっ、どうして照れてるのかな?ん?』
五「ん、うるせぇ…///この無自覚人たらしが…///」
夏『ふふっ、可愛い所もあるね悟はニコッ』
五「んな事ねぇよッ…///」
と一生懸命照れ隠しをしていると
グゥゥ~!
夏『ふふっ、そう言えばもう12時、お昼の時間だねニコッじゃあ私何か作ってくるから待っててね?』
五「おうニコッ」
夏『あぁ、後そこの棚に本があるし、テレビもあるから好きに過ごすといいよニコッ』
五「ん、わかったニコッ」
そしてテレビを見て過ごしていると
夏『さ、できたよ?こんなに質素なもので申し訳ないね?ニコッ』
五「全然質素じゃねぇと思うけど?ニコッ」
夏『そうかな?じゃあ冷めないうちに早く食べようかニコッ』
五「おう!いただきます!」
夏『いただきます。』
パク(*゚~゚*)モグ モグ
五「うめぇ~!ニコッ」
夏『ふふっ、そうかな?ニコッ』
五「おう!ニコッ」
夏『ほんと、君は美味しそうに食べるね?』
五「そうか?というか傑いつの間に料理できるようになったんだな?」
夏『まぁね?ずっと1人でいるから自ずと料理をしなきゃいけないからさ?』
五「そっかニコッ」
それから数十分後
五「ご馳走様でした!」
夏『ご馳走様でした。』
夏『じゃあ悟は好きにすごしてるといいよ?私は皿を洗ってくるからニコッ』
五「おうニコッ」
またテレビを見て過ごしていると
夏『ふぅ、さて私はブラッシングしようかな。』
そう言い近くのソファに座り近くの小物入れからブラシを出しブラッシングをする。すると
五「傑ブラッシングしてるのか?」
夏『あぁ、毎日ブラッシングしないとボサボサになってしまうからねニコッ』
五「そうなんだニコッなぁ?傑のブラッシングしてみたい!」
夏『ふふっ、じゃあやってみるかい?』
そう言いブラシを渡す
五「いいのか?ニコッ」
夏『あぁ、構わないよニコッ』
五「じゃあ傑のお言葉に甘えてニコッ」
そう言いしっぽのあたりを優しくブラッシングする
五「傑どうだ?痛くねぇか?」
夏『痛くないよ?ふふっ、むしろ少しくすぐったかなクスッ』
五「痛くねぇなら良かったニコッ」
そう言いブラシでしっぽを撫で続ける
夏『ははっ、くすぐったいよ悟ニコッ(そう言いぶんぶんとしっぽを振り始める)』
五「うぉ、ちょっ…ははっ!傑やめろって~!くすぐってぇよ~ニコッ」
夏『あはは!悪いのは君だろニコッ』
そして
夏『ふふっ、こうして誰かにブラッシングされたのは初めてだよニコッ』
五「傑のブラッシング楽しかった!これから傑のブラッシングは俺にやらせてよ?」
夏『あぁ、お願いするよニコッ』
五「やったー!ニコッ」
そしてその日の夜
夏『ねぇ、悟君に見せたいものがあるから少し来てくれるかい?』
五「おう!今行く!」
そう言い傑に近寄る
夏『じゃあ行こうかニコッ』
五「ん?おう?」
そう言うと家から出て向かったのは近くの開けた場所だった
夏『ふふっ、ここの少し開けたところから見える景色綺麗だろ?』
五「おう!すげぇ綺麗!なぁ、あれって俺の住んでた村かな?」
興味津々に指を指しながら言う
夏『あぁ、そうだよニコッ』
五「ふふっ、俺ここの景色好き!」
夏『そっか、じゃあ悟が見たい時に連れてきてあげるよニコッ』
五「おう!ニコッあ、そう言えば傑は何でここを見つけたんだ?」
夏『え?あぁ、やっぱり1人で居ると寂しくなってきてね?偶然外に出たらここを見つけてね?、それから寂しくなったらここに来てこの景色を見て、気を紛らわてたんだよニコッ』
五「…」ズズッ
少し離れていたが傑にピタリとくっつく。
夏『ん?悟どうしたんだい?』
五「こうしたら寂しくねぇだろ?」
夏『ふはっ、随分可愛らしい事をするね?君はニコッでも君のおかげで寂しくないよ?ニコッ』
五「良かったニコッ」
この時のふたりは知らない
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