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なんの隔たりもなくぴったりと重なり合う唇の熱さに眩暈がした。
(唇、あつい……)
初めてでもないのに、緊張からじんわりと身体が汗ばむ。
なにかに捕まってないと崩れ落ちそうで、太一くんの服を掴んで握りしめた。
自分がこんなに堪え性がなかったなんて。
頭の中ではダメだと分かっているのに、焦らされているみたいなマスク越しのキスに胸が切なく疼いて衝動的に身体が動いていた。
それでも頭の隅には”風邪で弱っている相手に自分からキスするなんてどうかしている”という理性の欠片が残っているのに、自分を止められない。溢れ出す想いを止められない。
そしてそれは唇が離れた瞬間に言葉となってこぼれる。
「……好き」
「……ッ」
好きだと伝えるだけなのに、どうしてこんなにも緊張するんだろう。
もう触れてはいないのに唇には柔らかい感触が残っているし、絞り出した言葉は格好もつかない程震えていて正しく**********
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