それからというもの、俺は眉済派での仕事を終えると、黒澤のところに行って体を重ねるようになった。
黒澤「おぉ、伊武。今ここに来たってことは、お前は賢い判断をしたってことだな」
伊武「…」
黒澤「そう睨むなって。まぁ入れや」
そう言うと、黒澤は俺を押し込むようにして部屋に入れると、ソファーに押し倒した。俺がどんな気持ちでここに来たのかも知らねぇだろうに。
黒澤「さて…、今日もご奉仕してもらおうかねぇ?」
くそっ。隠しカメラさえ無ければ、こんな奴を押し退けるくらい、わけねぇのに。
黒澤は俺のズボンに手を突っ込むと、下を弄り始めた。
伊武「!…」
心はこんなにもこいつを拒否しているのに、体が勝手に反応してしまう。
黒澤「…俺んとこに来るのが待ち遠しかったんじゃねぇのか?伊武。まだ少ししか弄ってねぇのに、もうこんなに勃ててよぉ」
伊武「く………っ!」
黒澤が俺のジャケットを脱がせる。そのまま抱き込められて、肩がビクッ、と跳ねた。
待ち遠しくなんかなかった。むしろ、こんな時間が一生来なければ良いと思っていた。
昨日だけでも散々快楽を覚え込まされて、最早体が抵抗できなくなっている。
伊武「ん…あっ………!……っあ、…っ…!」
こんな奴に手篭めにされて、体を弄ばれて、悦んでいる俺を見たら、龍本の兄貴はどう思うだろうか。俺のことなんて一瞬で嫌いになってしまうのだろうか。
…嫌だよ、そんなの。
黒澤「…マジでイくの早ぇなぁ。昨日といい、ほんとに嫌がってたのか?お前」
伊武「はぁ………はぁ」
黒澤「龍本の野郎も不憫だなぁ。こんな淫乱小僧に騙されて、未だに恋心を抱いてやがるなんてな」
その言葉に、俺は流石にカチンときた。俺のことはまだしも、兄貴を馬鹿にされるのだけはどうしても許せない。
伊武「…やめて下さい。…あの人を侮辱するのだけは許さない」
黒澤「…」
その態度が気に障ったのだろう、黒澤は俺の下を全て脱がせると、慣らしもせずに突っ込んだ。
伊武「あっ…!!」
黒澤「…口の利き方には気を付けろよ。俺の気分次第じゃ、お前の居場所なんて簡単に消えるんだからな」
伊武「ん…う、あぁっ…!!」
気持ち悪くて…でも気持ち良くて、俺の体がガクガクと震える。
伊武「は………っ、あ…!!ん、嫌だ…!!」
黒澤「んん…中々良いじゃねぇか、その顔…!その声…!」
伊武「っ…嫌…!駄目です…!離して下さい…っ!!」
黒澤「おぉ、いいねぇ♪そうやって抵抗してくるのをじわじわ犯していくのが良いからな、全力で抵抗しろよ?」
伊武「!!…そんなの…!」
その後、俺は何度も絶頂したが、黒澤がイくまで離してもらえなかった。
犬亥「…またやってますよ、黒澤の兄貴と…伊武さん」
鮎川「何言ってんだ、幸せな奴じゃねぇか。次期組長と体重ねることができるんだからよ」
犬亥「全くですねぇ…羨ましいです♪」
コメント
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す、すげ~ちゃんと考えられてる
皆さん、お気付きでしょうか。伊武の兄貴の喘ぎ声についてなんですが、黒澤や鮎川とシてる時だけ、「/」の文字がなくなっています。これは、「俺を本当に気持ち良くしてくれるのは、龍本の兄貴だけ」という、伊武の兄貴の最後の抵抗の現れなのです。