あてんしょん
コミケ組。だけど左右よくわかんなぁい…
世界観が謎
それでもいい方はどうぞ
昔、隣の家のお姉さんが、僕が生まれた時にもう使わなくなった人形をくれた。
その人形の名前はsho。僕はずっとshoちゃん、と呼んでいた。
shoちゃんは整った顔立ちをしていて、ぱっちりとした目と、サラサラのボブの髪、明るい色のオーバーオールが特徴の、とっても可愛い人形だった。
小さい頃の僕はshoちゃんが一番人形の中でお気に入りだった。心なしかshoちゃんも嬉しそうに見えた。出かける時に持っていこうとして「失くしたらどうするの!」と親に叱られたこともある。毎晩一緒に寝て、いつもいい夢を見て寝れた。
いつも夢の中のshoちゃんは人間だった。
sho「だいせんせーい!」
僕のあだ名を呼んで、返事をする間もなく僕の手を嬉しそうに引っ張る。
その時だけは、shoちゃんの体温を感じられた。それが僕は嬉しくて、朝起きる時間になっても夢を終わらせるのが惜しかった。親が起こしに来るのから、その度に布団をひっかぶって反抗していた。
小学校に上がると、男子は可愛い人形を持っているものじゃない、という価値観が心のなかに植え付けられた。バレてしまえばたちまちいじめの的となるだろう。
友達がよく家に遊びに来たけど、その度にshoちゃんを部屋の奥の棚へと隠した。そして友達が本当に帰ったのを確認してから、何度もごめんねを言って、またshoちゃんで遊び始めた。
まあ、でも、どんどん生活が忙しくなっていくもので、高校に入る頃には殆ど人形に手を付けないようになっていた。
捨てようとは思わなかったがもう使わないものを家に取っておくのもあれなので、僕がshoちゃんを貰った時みたいに知り合いに子供が産まれたら渡そうと親は考えていたらしい。
でも、僕は反対した。
最近な、shoちゃんと一緒に寝ると、不思議な夢を見るんよ。
相変わらずshoちゃんは夢の中では人間で、これまでは一緒に遊ぶ夢が多かったんやけど…。
何やろな、最近は、shoちゃんとデートする夢、やねん。
めっちゃ気持ちいい夢で、shoちゃん顔可愛いから女の子みたいで、めっちゃテンション上がる。
sho「いやー、大先生とここ来れてホンマによかったわぁ!」
キラキラの瞳でこちらを見て微笑む彼が愛おしくてたまらない。キスをすると、恥ずかしそうに顔を手で覆う。
sho「な、何してん…//」
ut「shoちゃん可愛いんだもん」
sho「からかうなよ、!」
ut「ww」
そして気づいたら朝。当然shoちゃんは人形で、その手は硬いし、自分から動くこともない。それを見て、少し寂しくなりながらまた学校へと向かう。
まあ、だから奇妙な話ではあるが、僕は人形に恋をしてしまったみたい…w
***
夜は、人間が信じられぬようなことが次々と起こる時間だ。
俺は、無機質な体を脱ぎ捨て、温もりのある肌と、柔らかい髪と服に身を包んで、彼の前へと歩み寄る。背丈はいつの間にか人と同じくらいになっている。
sho「今日は、何しよっかなぁ…」
無防備に寝ている彼の手を取れば、たちまち夢の世界へと案内できるだろう。最近は、2人でまるでカップルのように過ごしてるんやけど…。
俺がここの家に来たとき、まだ彼は産まれたばかりで、めちゃくちゃ小さかった。それがこの十数年でここまで大きくなるとはなぁ…。
ふと、彼の顔を見る。
青みがかった黒髪と、意外に長いまつげ。健康が心配になるほど白い肌。
sho「……、やっぱ、美人よな」
アイツは俺のこと、彼女だと思ってるみたいだけど、まあそれでもいいんだけどさ。やっぱ、少しリードしたくなるやん?、俺だって男なんだから。
でも、最近気づいてしまった。ちらりと大先生の顔を見ると、いつにも増してやつれて不健康そうだ。
人は夢を見ると、脳が休めず十分に休息が取れないという。俺は毎日のように彼を夢の世界へと連れて行っているから、もしかしたらutは休めてないのかも。
それに、だんだん俺から彼は離れていっている気がする。仲の良い友達もできて、後輩もできて、関係はどんどん広がって。こんな古い人形を、いつか本当に捨ててしまう時が来るかもしれない。
一々夢にいざなって彼を疲れさせるだけではなく、いずれ捨てられてしまうのなら…。
sho「いっそここで…」
彼の首に手をかける。これは夢じゃない。
息が苦しいことに気づいたのか、大先生は苦しげな表情で目を覚ました。
ut「え、shoちゃ、カヒュッ、ゔぁ!?」
sho「なあ、大先生」
ut「な、何、なん、でっ、」
sho「夢じゃないよ」
ut「〜ッ!?」
sho「変わろう、俺と」
ut「はっ、ハァ、な、」
sho「さようなら、大先生」
ut「、ね、sho、ちゃん…」
なんで…。
そう言い切れずに彼はこと切れた。
夜が明ける。その瞬間俺は、人間になっていた。
そして、昨日殺した彼は人形になった。
sho「ずぅ〜っと一緒、やな♡」
今度は彼が俺を夢へ誘う番だ。なにもこわいことはないで、大先生。ちょっと昼は不自由なだけで。小さな人形と成り果てた彼を抱きしめながら囁やく。
sho「夢の中だけでもええから、また、あの気持ちいこと、してな♡」
もう、俺は君に依存してしまっているから。
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えーっとこれはsho×ut、?
それともut×sho?
どっちでもいいかしら。
まあ何この作品って感じなんですけど。コミケの尊さを活かしきれてないし。
それではさようなら〜
コメント
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おっふ(^q^)💰️ すげぇ、いい…世界観?好き I Love♡(⌒▽⌒)👍️