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こんばんは、「クリオネ?」です。
遅くなりましたがフォロワー50人記念の第1話です!
次の第2話は、フォロワーがもうちょっと増えた時か自分のどれかの作品の合計ハート数がキリのいい数字になった時です!
皆さん、物語を進めるためにご協力お願いします
⚠️実際はないらしいですが物語の都合上刑務官の名前を知っている設定になっています。
⚠️めめの物語上の家族が殺害される表現が出てきます。
それでもよければどうぞ
第1話:暗雲の誓い
夕闇が校庭を赤く染め上げる頃、目黒蓮は手に持っていたホイッスルを強く吹き鳴らした。
「そこまで! 今日の練習は終了。各自、しっかりとストレッチをしてから下校しろ」
サッカー部の顧問を務める目黒の声は低く、どこか横暴でそっ気ない。
185センチを超える恵まれた体格と完璧な容姿から、校内外の老若男女問わず絶大な人気を誇る彼だが、当の本人は他人の好意に一ミリの興味も示さなかった。
両親や姉と築く温かい家庭、そして愛してやまないスポーツ——
彼にとって大切なものはそれだけで十分だった。
冷ややかな眼差しとぶっきらぼうな態度は、皮肉にも女子生徒たちの間で「クールで格好いい」と持てやされていたが、目黒自身はただ人間関係を面倒に感じているに過ぎなかった。
片付けを終え、汗を拭いながら部室を後にした目黒は、いつものように実家への道を急いでいた。
姉が買っておくと言っていた夕食の買い出しのことが頭をよぎる。
しかし、実家の玄関の鍵を開けた瞬間、漂ってきたのは慣れ親しんだ夕食の匂いではなく、鉄臭く重苦しい「血」の匂いだった。
「……親父? お姉ちゃん?」
返事はない。
リビングへ足を踏み入れた目黒の視界に飛び込んできたのは、床一面を赤く染める激しい惨劇の痕跡だった。
両親と姉の三人が、不可解なまでに惨虐な方法で命を奪われていた。
「おい……嘘だろ……?」
崩れ落ちる膝。
完璧だった彼の世界は、一瞬にして音を立てて崩壊した。
遠くから、パトカーのサイレンの音が聞こえた気がした。
事件の発生から数日後。
警察による捜査は異例の速さで進んだが、導き出された結論はあまりに不条理なものだった。
現場に残された僅かな状況証拠と、外部からの侵入形跡が見られないという警察の勝手な見立てにより、最愛の家族を奪われた被害者であるはずの目黒自身に容疑が向けられたのだ。
「犯人はお前だな? 家族との間に金銭トラブルがあったんだろう」
取調室の取り調べに対し、目黒は一切の弁明をしなかった。
最愛の家族を一夜にして失った絶望と、警察の理不尽な追及に対する深い諦めが、彼の心を完全に閉ざさせていた。
(どうでもいい……俺がやったことにしたいなら、好きにすればいい)
投げやりな態度、鋭い眼差し、警察官に対する不遜で横暴な言動。
それらはすべて警察側の「反省の色なし」という歪んだ確信へとつながり、目黒は裁判を待たずに極めて異例の扱いとして、無期懲役囚が集まる厳重警備の収容施設へと身柄を送られることとなった。
学校の生徒や同僚の教師たちは「目黒先生がそんなことをするはずがない!」と涙ながらに警察へ抗議の声を上げたが、巨大な組織の決定が覆ることはなかった。
重厚な鉄の扉が、ゴゴゴと重い音を立てて開く。
目黒が手錠をかけられたまま足を踏み入れたのは、冷たいコンクリートと鉄格子に囲まれた異質な空間だった。
不条理な運命に対する苛立ちと諦めで、彼の鋭い瞳には隠しきれない反抗心が宿っていた。
「おい、番号で呼べよ。どうせ俺の言い分なんて誰も聞かないんだろ」
案内する職員に向かって吐き捨てるように放たれた横暴な言葉。
その態度に周囲の職員たちが不快感を示しかけたその時、廊下の奥から足音が響いた。
足音の主は、刑務官・宮舘涼太だった。
一切の無駄がない整った立ち姿、隙のない制服着こなし、そして何より——その瞳には感情の色が一切浮かんでいなかった。
私生活においても恋愛などとは無縁で、他人に過剰な同情を寄せることもない宮舘は、職務を冷徹なまでに遂行する鉄の意志を持つ男だった。
宮舘は横暴な態度をとる目黒の前に立ち、その静かな眼差しをまっ直ぐに向けた。
「247番。ここはお前が不満を吐き散らす場所ではない。指示に従え」
感情を完全に排除した、低く静かな声。
目黒はフッと鼻で笑い、高身長の体を少し折り曲げて宮舘の顔を覗き込んだ。
「へえ……あんた、面白い目をしてるな。俺の言葉にも、この状況にも、ビビりもしなけりゃ憐れみもしないわけだ」
自分に向けられる好意や悪意、哀れみの視線に嫌気がさしていた目黒にとって、感情を微塵も表に出さない宮舘の存在は、この絶望的な暗闇の中で異様なほど異彩を放って見えた。
宮舘は目黒の不躾な視線と横暴な態度を微動だにせず受け止めると、ただ一言、冷ややかに告げた。
「無駄な口を叩くな。歩け」
その瞬間、目黒の心の中に、諦めとは異なる小さな火が灯った。
感情を一切見せないこの男の仮面を剥ぎ取り、その奥にあるものを確かめてみたい——
不条理な絶望の底で、目黒の宮舘に対する執着とも言える強い興味が芽生えた瞬間だった。
冷たい鉄格子が閉じられる音が、二人の歪んだ運命の始まりを告げるように、深く重く響き渡った。
コメント
1件
リオンです。第1話読了しました。冤罪で全てを奪われた目黒と、感情ゼロの刑務官・宮舘——この対比がまず巧いなと。目黒が「どうでもいい」と諦めかけたところで、宮舘の仮面に小さな火を灯す瞬間の描き方が好みです。伏線として「あの仮面の奥」への執着は、これからどう転ぶんだろう。第2話が楽しみになる終わり方でした。
素能 雪
111
#一般人
クリオネ?
65
雪月❄️
3
933