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深夜の月明かりが差し込むリビング。
時計の針が重なる音さえ聞こえそうな静寂の中で、二人の距離はついにゼロになった。
星街「……もう、逃がさないよ。みこち」
昨夜の雨、今朝のたい焼き、そして今この瞬間。
積み重なった「予約」が、熱い吐息となって重なり合う。
みこ「……っ、すいちゃん……。……すいちゃんじゃなきゃ、やだ……」
消え入りそうなみこの本音が、すいせいの独占欲を完成させた。
すいせいは、みこを抱きしめる力をさらに強め、耳元で低く、けれど確信に満ちた声で囁いた。
星街「……合格。これで、私の独占契約、完全締結だね」
二人はそのまま、吸い寄せられるようにソファへと倒れ込む。
画面の向こう側の世界も、明日からの配信のことも、今はどうでもいい。
ただ、目の前にいるこの人だけが、自分の世界のすべてだった。
――翌朝。
カーテンの隙間から差し込む朝日が、二人の寝顔を照らす。
先に目を覚ましたみこが、隣で幸せそうに眠るすいせいの髪をそっと撫でた。
すると、すいせいが薄く目を開け、寝起きの掠れた声で微笑む。
星街「おはよ、みこち。」
みこ「…っ、もう!起きてたのかよぉ!」
いつものような騒がしいやり取り。
けれど、繋がれた手はもう、解かれることはない。
世界で一番仲の悪い「ビジネスパートナー」の、世界で一番甘い本当の物語。
そのページは、これからも二人だけの場所で、永遠に書き継がれていく。
みこ「……大好きだよ、すいちゃん」
星街「……知ってる。一生分、愛してあげるからね、星街みこさん」
青空の下、二人の笑い声が重なった。