💛🤍
このペア初
🤍 side
僕らは、親子と言われることが多かった。
「岩本く~ん!」
『お~、ラウール、どした?』
「いやあ?笑」
そんな他愛のない会話をするだけで、
ファンには[親子]と言われる。
そんな僕は、彼に特別な感情を抱いていた。
「岩本くんっ、」
『ん?』
試しに聞いてみることにした。
ファンに親子と言われ、どう思うか。
『いや~、親子なのかな。』
『どちらかと言えば兄弟っぽいんじゃない?』
__兄弟
「そうなんだ..」
僕が悲しむ理由。
それは、僕が彼に抱いている恋愛感情にある。
‘「ラウール、危ない。」’
‘「い~じゃん、ラウール。かっこいいよ。」’
‘「ラウール」’
彼はよく、僕を気にかけてくれた。
危ない動きをしたら注意してくれるし。
自分を少し変えたら褒めてくれる。
他のメンバーにもしているとは思う。思うけど。
そんな所にも惚れたのだ。
僕らはライブにて、別部屋だった。
それで、僕は少し風に当たろうと、ホテルのバルコニーに出ようとした。
バルコニーに向かう道中、岩本くんの部屋がある。
誘おうと思い立ち、岩本くんの部屋をノックした。
数秒待つも、元音1つ立たない。
寝ているのか、出かけているのか。
「仕方ない」と、バルコニーへ向かった。
「あれ。」
バルコニーに着いた。
そこには..
「岩本くん..居たんだ。」
そう、彼だ。
バルコニーにある椅子に腰をかけている。
『風当たろうかなって思って。』
バルコニーに出た理由は僕と同じ理由だった。
星空の下、2人きりの空間。
ライブ後の為、夜は遅い。
時期も時期のため、あまりバルコニーに出る人は少ないであろう。
その中、僕らだけ。
『あの、』
「あのっ、」
2人で同じことを同じタイミングで言った。
お互い譲り合う。
正直きまずい。
僕が伝えようと思ったのは、恋愛感情の事だったから。
『いいよ、言いな。』
__やっぱり彼は優しい。
「..僕、す、」
言葉が詰まる。
彼は「す?す、なに?」と、困惑している様子。
「んっ、..岩本くんが、僕の本当の家族の様に大好きっ、!」
誤魔化してしまった。
本当の家族の様にではない。
恋としてなのだ。
『..俺はっ、』
聞きたくない。
きっと、メンバーとして..みたいな返答しかないだろう。
「ごめんねっ、岩本くん..」
思わず逃げだした。
彼が待ってと手を伸ばしたように見えたが、僕は振り返らなかった。
バルコニーを去る時、僕は頬を濡らした。
数日後、僕と彼は共演することが多かった。
カメラの前では気まずいとか言っていられない。
仕事なのだから、そこは自分を装った。
それでも、楽屋や、休憩の間はずっと気まずい。
心の中では「ごめん」と、謝れるのに。
口頭では言えない自分が嫌だ。
『….ラウール。』
先に重い口を開いたのは彼の方だった。
彼は、真剣な眼差しをこちらに向ける。
「ん、….なに?」
彼は、『決心したんだ。』と、目線を向き直す。
さっきとは違う、安心するような眼差しに変わった。
『俺が..どれだけラウールが大切か、特別か..ちゃんと言わせて欲しい。』
大切?特別?
彼はどういうつもりなんだろう。
「わかんないや、僕、..笑」
「理解が追いつかないかも..」
彼は、告げる。
__俺の求めていた言葉を
『どう思われたっていい。』
『殴ったっていい。』
『それでも、好きなの。』
『恋愛感情で、ラウールが。』
好き、恋愛感情で
本当に?
僕のことが?
「僕もっ..」
僕らは互いの気持ちを理解し合い、正式に恋人となった。
恋人になってからは、ファンの声は変わった。
[最近、ちょっといわラウ離れてたけど、戻ったと思ったら、更に近づいた]
[恋人の様に距離が近い]
メンバーだって
「お前ら、付き合った?わら」
「付き合ったな~?にゃはっ!笑」
「おめ~。笑」
「おめでとう、..両思いなのは知ってたけどね。笑」
「いつくっつくかソワソワしてたや笑」
「いわラウ..良いですね。」
「ええな~!おめでたやで!」
色々な人に気付かれた。
僕ら2人は、抱き合った。
力強く、親子よりも愛が深い。
ーー
ど~でしょ~か笑
文字数的には割と調度良いぐらいかなー、と思ってます。
それよりも、SBYのショート、..
もしかしてラウちゃんソロだったりします?笑
まだラウちゃん出てなくないですか?
楽しみ