※本作品とご本人様達は一切関係ありません。
※検索避けのため伏せ字を使用しています。ご理解、よろしくお願いします。
※本作品は曲パロとなっておりますが、作者の個人解釈を含みます。
sho 「幸せになって。」
そういったshoは手に持っていたナイフで
自分の首を切りつけた。
rbr 「shoッ…!?!?」
首から吹き出る赤い液体。
shoの周りは赤色に染まっていき、
その中にshoの身体が沈んでいく。
rbr 「まっ、て…!おいてかんでよッ…!」
″ バシャン ″
どんどん広がっていく赤い海。
濡れていく俺の身体。
耳障りな怒号。
もう、必死だった。
まだ、間に合うかもしれないから。
また、一緒にいられるかもしれないから。
rbr 「shoッッ…!」
警官A 「君!とまりなさい!!だめだ!そっちに行っちゃ!」
警官たちも海に入ってきて
俺の腕を掴んできた。
rbr 「離せッ…!まだッ、まだッ…」
警官B 「大丈夫か!?ッ…。
救急車、誰か救急車を…!」
俺よりも奥に入っていった警官は
shoを抱きかかえ、
浜辺へと波をかき分けていった。
俺の横を通り過ぎる時、
警官に抱きかかえられたshoの腕は
だらんと脱力しているのが見えた。
rbr 「起きてや、sho…??
まだ、一緒におってよ…。」
俺は警官に支えられながら
浜辺へと戻ったが、
もうすでにパトカーは何台も来ており
救急車のサイレンの音は遠くから聞こえた。
shoに必死に呼びかける警官。
ぴくりとも動かないsho。。
色鮮やかに流れ出している血液。
集まってくる野次馬。
すべてが映画みたいで。
夢みたいで。
ただ立ち尽くすことができなかった俺。
そこからは、なにも、覚えていない。
sho 「rbr!」
rbr 「sho…!まって、今行く…!!…!?
くっそ、足動かんッ…。sho!まって!!」
sho 「お前はまだダメやで。 」
rbr 「なんで…!?いやや!!」
sho 「俺はもう戻らんよ。 …戻られへんから…。
だから、まっといてやる!!」
″ ハッ ″
白い天井。
静かな部屋。
痛くない頭。
ベッド…?なんで…?
rbr 「そうや、sho探さな!」
俺はベッドから降り、 shoを探し回った。
どこ行ったん、あいつ…。
てか、どこでなにしてたっけ…?
なんでみんな俺を見とるの…?
″ ガシッ ″
看護師 「rbrさん!?起きたんですか!?
先生に連絡…!」
rbr 「あの、sho知りませんか…!
あいつ急に消えて…それで…! 」
看護師 「おちついてください。まず病室に」
rbr 「あいつと海行く約束…してた気が…。
くっそ、なんで思い出せへんのや…ッ!」
看護師 「ひとまず、おちついて」
rbr 「先海行ったかも…ッ!近くの海ってどうやって行くんですかッ!?
多分、先行ったん 」
医師 「rbrくん、起きたのか。
とりあえず深呼吸しよう。」
rbr 「俺海行きたいんです…ッ!知りませんか!?!? 」
医師 「…駄目か。鎮静剤を。」
rbr 「あ、電車ってどこですか!?それ乗って行け」
″ プス ″
rbr 「た、はず……」
急に頭がふわふわして、何を考えてたかわからなくなった。
白衣をきた大人に白い部屋に戻されて
あいつらは言ったんだ。
医師 「rbrくん、君はshoくんを探してるのかい?」
rbr 「……」
″ コク ″
医師 「残念ながらshoくんはもういないんだ。」
rbr 「……?どこ、に…?」
医師 「どこにも、いないんだ。」
rbr 「…はい?」
その後、俺はPTSDという病名がつき、
一ヶ月ほど入院した。
思い出したり、忘れたりを繰り返して
何度も死にたくなった。
でも、時々思い出すんだ。
あいつの「幸せになって」を。
その言葉だけを生きがいに頑張った。
そして、退院して家に戻った。
家にもう母さんはおらず、
あの男は逮捕され
俺は児相に送られることになった。
家を離れる時、shoの家も覗いてみたが
人はまったく住んでおらず、
更には家の取り壊しが決定していた。
気になって色々調べてみると、
shoの母と弟は家で死んでいたそうだ。
shoが殺したmobAの遺体も見つかったらしい。
たくさん死んだ。
いっぱい死んだ。
でも、これはshoが生きていた証なのかもしれない。
名簿から消えたshoの名前。
撤去されたshoの机。
なに食わぬ顔で生きているクラスメイト達。
同じ校舎にいた一人の学生が
死んだというのに、なにも変わらないらしい。
それから比べると、
死んだ人たちの名前は残るし、
その犯人としてshoの名前は残り続ける。
そっちのほうがなによりも「生きた証拠」と思う俺は
おかしくなってしまったのだろうか。
いや、世界の狂いに気づいた人から、
おかしくなってしまうのだろうか。
″ ミーンミンミンミンミン ″
あいつがいなくなって、何回目の夏だろうか。
毎年、思い出す。
雨に濡れたアスファルトの匂い。
草はらで横になる感覚。
じっとりとした空気。
森の匂いに、海の青さ、shoの笑顔。
それらがずっと頭の中で飽和している。
結局、shoが俺に何を伝えたかったのか、
何をしてほしかったのか、
ずっと、ずっと、ずっと、ずぅーと、
わからない。
顔も、声も、匂いも分かるはずなのに。
大人になった今でも、わからない。
rbr 「なぁ、sho。 」
shoの墓の前で語りかけるが、
返事は返ってこない。
rbr 「お前がどれだけ辛くて、苦しかったのかは
俺にはわからん。
声も顔も匂いも覚えてるのに、
お前が考えてたことはずっとわからん。
でも、一つだけわかることがある。
お前は悪くないよ。
犯した罪がどれだけ重かろうが、
俺はずっとお前の味方でいるよ。
いるつもりやったのに。
何も言わず死にやがって。
それに、『幸せになって。』は投げやりすぎや、ばか。
お前のせいで、全然死ねんわ。
…そっちは、お前が望んでた世界になってるといいな。
あ、あの時飲めんかった酒買ってきたわ。 」
ビニール袋から酒を取り出し、
墓にかけながらshoにこう言う。
rbr 「お前と見た月が、一番綺麗やったよ。」
「『人殺しの君』と『ダメ人間の僕』達の逃避行」、
無事完結しましたー!🙌✨
ずっと書きたかった曲パロ、完結できてほんとによかった…😆
❤️、感想お待ちしております!!
shoの最後らへんの言葉と、rbrの最後の言葉の意味に
気づいてくれる方はいるのか…🫠
そして、次回作の報告です…!
次回作は相棒組の軍パロ!
タイトルは「お前が ″ほしい” _。」です…✨
サムネは書いてくれる人募集してます…🥹
現在魂を込めて制作中ですので、お楽しみにしていただけると嬉しいです😍
「せんたくばさみのリクエスト部屋」⇨リクエスト、受付中。
コメント
16件
忙しくて見るのが送れてしまいすみません。本当に泣きました この歌いいですよね。それを上手く表現していてこちらからはっきりと伝わってきました。 「月が綺麗ですね」は「貴女のことが好きです」って意味ですよね。素敵な作品をありがとうございました!自分も今連載してる奴を終わらせたら、曲パロやってみようと思います!
見るの遅くなりましたマジすんませぇんッッ!!!(パワフル土下座) 完結おめでとうございますぅ...✨️😭 神作過ぎましたマジで。もう、涙ドッバドバですよ。(?) サムーネ...ド下手くそで良ければ描かせていただいても...ッ!? (すみません、烏滸がましいにも程がありました。)
💬失礼します .ᐟ.ᐟ 完結おめでとうございます !! 曲パロ でこんな素敵な作品 みたことなくて すごい感動しました .ᐟ.ᐟ 完結してもたくさん見返そうと思います><