文字多くて読むの大変だけど頑張ってね()
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朝を迎える。
標高5000m付近、事前に第一の関門であると言われていた地点に到着した。
“ショゴス乗越”。狂気山脈の主脈へ至る乗越。
峠だ。事前に危険地帯であることが予想されていた地点。
そこでは、気流の関係で常に起きているという爆風に耐えながら、急傾斜の氷河上登るはずであった。
しかし、たどり着いたその場所は、事前の航空写真で確認した地形からは大きく様変わりしていた。
氷河が見るも無残に崩壊し、崩落した巨大な氷塊たちの墓場と化している。
上部にはまだ崩落しそうな無数のセラックが散見され、一見してここを通過することは不可能であることが見て取れる。
周囲を偵察すると、氷河が形成されていた谷の東側に、登攀可能と思われる岩稜を発見した。
ここをクライミングすることで、峠を突破することが可能だろう。
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クライミング開始。
ショゴス谷東尾根のピッチ数は3ピッチ。
1ピッチ目の【グレード2】
岩峰の取り付き地点により、難易度が大きく変わりそうだ。
天候は降雪。
直生「今日の天気は…少しだけ…雪が降ってますね…」
白栖「この山が噂通りの山なら天気がいいとも言えますね」
玲亜「事前情報になかったルートだけど!!頑張って登っていこう!!」
白栖「…登る人は誰にしましょうか」
直生「ワンさんなら…どうでしょうか…」
ワン「別に構わないぞ…」
玲亜「いや私がクライマーするよ!!」
直生「元気があっていいですね…じゃあ俺がビレイヤーを務めます」
クライマー望月玲亜、ビレイヤー相宮直生。
玲亜「なにか登りやすそうな場所は…」
登りやすそうな場所(以下弱点)を探すが、玲亜は見つけられないり
玲亜「なさそうだから…頑張るしかないね…。」
玲亜「さて一発目の登攀だよ!」
玲亜、登攀失敗。
直生「玲亜さん危ないです…、!」
直生、ビレイ成功。
運良く玲亜は無傷。
玲亜「危ない危ない…ありがとう直生くん…」
直生「元気なのはいいことですが…しっかり登ってください…。」
白栖「玲亜さんここは自分がやりますよ」
直生「そのまま俺がビレイヤーしますね」
クライマー小雨白栖、ビレイヤー相宮直生。
白栖は弱点を見つけた。
白栖(あそこに丁度良さそうなのが…)
白栖、登攀成功。
白栖「…さて、行きますか…。」
小雨 白栖が順調に登っていきます。
玲亜「ありがとう白栖くん!!」
直生「今回は、降ってきませんでしたね…」
デナリー「ありがとうなお前たち、このまま進むぞ。」
2ピッチ目のグレートは3。
脆い岩壁で非常に登りにくい。
玲亜「ここは中々厳しそうだね…」
白栖「今回は俺がビレイヤーしましょうか」
直生「俺がクライマー…ですかね…」
クライマー相宮直生、ビレイヤー小雨白栖。
直生、登攀失敗。
直生「…あ、やばいかも…」
白栖「…っ…!」
白栖、ビレイ成功。
直生も運良く無傷。
直生「いやはや…俺の華麗なる…身のこなし…」
白栖「その自信を登ることに使って欲しいですけどね…」
玲亜「次のクライマーは…」
白栖「…デナリーさんお願いしてもいいですか…?」
デナリー「そうだな、ここは私が行こう。」
直生「じゃあ…俺がビレイヤーしますね…」
クライマーデナリー、ビレイヤー相宮直生。
デナリーはしっかりと地質を見極め、登ることに挑戦します。
デナリー、登攀成功。
デナリー「ここ数日、皆に迷惑をかけたからな」
直生「俺がビレイヤーになる…つまり勝利の男神…」
玲亜「デナリーさんありがと〜!!」
デナリーはしっかりと登っていき、ついに最終ピッチである3ピッチ目。
3ピッチ目のグレードは2。
技術的に難しい箇所ではないが、峠から吹き下ろす爆風に耐える必要がある。
玲亜「大分風が強いね…」
白栖「ここはワンさん、あなたのお願いしても大丈夫ですか…?」
ワン「…構わないぞ」
直生「引き続き…ビレイヤーを担当しますね…」
クライマーはワン、ビレイヤーは相宮直生。
ワンは弱点を見つけた。
ワン「これくらい大丈夫だ…」
直生(不安だ…)
ワン「こんな山…俺にはどうってことない。」
ワン、登攀成功。
ワンの技術はやはりといったものか、爆風をものともせず登っていきます。
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探索者たちは無事に”ショゴス谷東尾根”を登り、標高6000mにたどり着いた。
玲亜「しっかり登れた!!」
白栖「何回かひやひやしましたけど…大丈夫でしたね」
直生「俺の…お陰ですかね…」
サビタ「皆さんとてもかっこよかったです…!!」
デナリー「…おい、なんだこれは…」
峠を超えた時、デナリーがそう漏らした。
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デナリーは何を見たんでしょうか!!
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