テラーノベル
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からん、とラムネを傾ける。
まだ少し残っている炭酸水は青色の瓶を透き通って世界を藍で満ちる。
今日は丁度学校の休日で、部活はなし。
本当は家でぐーたらするつもりだったけど、家に居てもたっても居られなくなって、… 逃げるように家から飛び出してしまった。
今は、いつもママとパパに秘密に来ていた海辺に来て、駄菓子屋で買ったラムネを飲んでいる。
… 僕の気持ちなんで無視で、燦然を輝く太陽がものすっごく嫌い。
「 はぁ …… 。」
ひとりぼっちになってしまった。
これじゃあ、
「 振り出しじゃん …… 笑 」
そうぽつり、つぶやくも波の音で消し去ってしまう。
ザーザーと繰り返す波の音。
果てが見当たらない水平線。
地面に直線状に刺す、太陽の光。
もう全てが嫌になる、まるで … 心が泣いてる、みたいな。
─── ザー‼︎‼︎
「 っへ、」
「 まじで降ってくることある!? 」
「 しかもめっちゃ強いし … 」
もう走るしかないか、と濡れる決意を決めた所 ── 。
すっ、と傘が雨を隠してくれた。
「 …… え 」
と、驚きの声を出すと、大きい雨とは違う言葉の雨が降ってくる。
「 … 傘、入ります? 」
コメント
8件
……語彙力ありすぎだって、、( 私なんて0に等しいのに(泣 そーれーに、いつかちゃんの作品を読んでるとなんか想像出来るんだよね~、その場面を(?)
もしや神作っ!?