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俺は勇気を出しておらふくんのお母さんと会ってみることにした。
「たった”1年”されど”1年”」
その言葉が耳から離れないまま逃げていた。
たった1年でも大切な親友だから。
俺は、もう逃げない
🍌 ごめんください
案内されたのはおらふくんの部屋だった。
ベッドの横に大切そうな写真が飾られている
🍌 ッ!?
そこには幼少期のおらふくんと何故か 俺がいた
🍌 なんで、、なんで、?
心臓がバクバクして痛い、、苦しい、、
頭がかち割れるくらい痛い、、
目がグルグルしていく
☃️ おんりー!!
記憶の片隅で幼いおらふくんの声が聞こえる
キキィッ、、、ドゴン
鈍い音が繰り返される
🍌 おらふ、、くん、?
いつの間に俺は外へ出てたのだろう
おらふくんみたいな空と赤い道路があった
そして目の前には幼いおらふくんの姿
俺を心配そうに見つめてくる
無音だった世界から君の声が耳に届く
☃️ おんりー!!おんりー!!
しっかりして!!おんりーってば!!
あ、、そうか僕、、トラックに轢かれたんだ
全身に激しい痛みが徐々に伝わっていく
救急車のサイレン、この時のを思い出したんだ
だんだん意識が薄れていく感覚がする
そんな中でもこの言葉は言わなければならない
🍌 おらふ、、くん、、大好き、だ、よ、、
頭が痛い。
だんだん意識がはっきりしてきている
ぼんやりと周りを見渡すと先程とは違う高さの視線、、そして部屋の中、、
俺の手には濡れている幼いおらふくんと幼い俺 のツーショット写真があった
目が熱い
🍌 全部、、全部、思い出した。
幼少期、俺とおらふくんはご近所同士でよく遊んでいたこと。いつも一緒に笑いあっていたこと。おらふくんが引っ越してしまうこと。
その前日に俺はトラックに轢かれてしまったこと。
その事故のせいで記憶を失ってしまったこと。
あの夢もかすかな記憶の1部だったということ
どこかにたくさん違和感が散りばめられていたのに、、どうして気づかなかったのだろう
🍌 うぅ、、、
熱くなくなった目がまた熱くなる
ぐちゃぐちゃに視界が揺れる
喉が痛い、苦しい
部屋の床が濡れていく
これだけは、、、おらふくんに伝える
🍌 大好き、、またいつか絶対会おうね、
☃️ もちろんや!!絶対また会おうな!!
そんな声が空高くから聞こえた気がした