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魔理沙最推し
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2帰り道
「はぁー、今日も授業全くわかんねえよ!」
湊が大げさに伸びをしながら叫んだ。
その直後あくびをして眠そうだった。
散々授業中寝ていたのに。
「そもそも湊は授業中寝ていたでしょう、。」
彩乃はため息をついた。
湊の馬鹿さに呆れてしまっていた。
そう、湊が赤点取っていない姿を見たことなかったから。
私も見たことなかったが。
「寝てませんけどーしっかりノート取ってますー」
と必死に反論する。
そんな湊に対して彩乃は
「「村上ぃぃぃ!!!いつまで寝てんだぁ!!」って松下先生に怒られたのはどこの誰でしたっけー?」
と煽るように言った。
ばちばちだ。
すごい声をあげて口喧嘩、いいや、遊んでいる。
「○○県△△市の村上湊でーすー!」
と湊は開き直って大声で
自分の個人情報を言った。
「開き直んない!」
彩乃は湊の頭を軽く叩いた。
「いってえ!!」
と痛さのあまり声を上げた。
痛さのあまり小さな子供のようにうずくまった。
涙目になっている。
「軽く叩いただけ。」
「こ、これが軽くなのかぁ、、?」
流石彩乃だ。
「骨折れたよぉ……」
湊は涙目で彩乃を見上げた。
「そんな簡単に折れません。」
「湊はいつも赤点ばっかりだもん!」
私はいつも通り笑って言った。
「湊はいつも通りのことでしょ。」
蓮は毒を吐いた。
「蓮……湊はいつも赤点でばかなんてこといわないでくれよぉ…」
「そんなひどいやつだったの……俺見損なったよぉ。」
泣きそうになっている。
とてもわざとらしい。
「演技下手すぎだろ」
ぼそっと蓮が言った。
湊には聞こえてないが。
そうして騙されたように
「はっ、はぁ、?!そこまで言ってねえよ。で、でも、悪かった、。」
「ふふん、わかってくれたならいいよ」
さっきの泣きそうな顔はどこへいったのやら。
計画通りのような顔をしていた。
蓮は別に引っかかってはいないけど。
今日もいつメン4人で並んで帰っている。
湊はひらめいたようにこう言った。
「あ!てかさ!てかさ!明日せっかくの連休だしさ!みんなでカラオケいかねー?!」
「あ…え、私は、全然いい、と思う…!」
蓮は呆れたように
「湊、テスト勉強は?今回は赤点回避しないといけないでしょ。」
「勉強しないでカラオケを言ったりするとまた成績が悪くなるし〜〜〜」
蓮は長々と説教をしていく。
湊は耳を塞いでいる。
「なんか長々と話してますけど!!カラオケくらいいいでしょ!ノリ悪いなぁ!!」
「ノリとかじゃねーよっ、!」
蓮は少し顔を赤くしている。
「まあまあ!湊が言ってるようにせっかくの連休だし!行ってもいいんじゃない!」
彩乃が珍しく「行っても良いんじゃない」と湊の意見に同意した。
「だけど…あとカラオケ終わったら後に図書館行ってビシバシテスト勉強させるからね!」
やっぱりそうなりますよね。
彩乃がただ同意するわけないもん。
「彩乃っていつも勉強ばっかり…」
湊はいつも赤点ばっかりだけどね。
湊はぶつぶつと文句を言っている。
「聞こえてますけど…?」
「ひいいいい!」
身を隠している湊。
やばい!と思って私は気を紛らわせるために
「さすが彩乃!!私にも教えてね!」
と褒めちぎった。
「もちろん教えるよ!」
蓮は悔しそうに
「彩乃はやっぱり優等生だね。俺も頑張っていつか1位になってやって追いつく。」
とライバル宣言をした。
「蓮には負けないよー!」
湊はブルブルと震えている
「やだやだ!!彩乃のスパルタ教育受けたくない!!」
「誰がスパルタ教育だって?」
彩乃はにこにこ笑っていた。
だが、目が笑っていなかった。
「なんでもないですぅ、!」
「なんでもなくないでしょ。」
と湊を軽く睨みつけた。
「彩乃のことをスパルタ教育って言いました!ごめんなさい!!」
「よろしい」
「湊らしいね」
と4人声をあげて笑っている。
「カラオケ行っていい、、?次のテスト頑張るからさあ、、」
「仕方ないなあ。」
「全然いいよ!」
「カラオケ行くのはいい。だけど、そのあと図書館でビシバシ勉強させます!」
彩乃が「カラオケに行くのはいい。」と言った瞬間湊は目を輝かせたが、
「そのあと図書館で〜」と言った瞬間また小さく縮まった。
その時に出た声は
「…はい」
彩乃の手のひらで転がらされている湊。
周りは賑やかだった。
地域の人たちは
「元気でいいねえ。」
などといっている。
「いい?湊、私たちは別に湊が赤点とってもいいの。」
湊はその言葉にぐさっと大ダメージで刺さった
「彩乃ぉっ?!!そんなこと言わないでよぉ、!」
「事実を言ったまで。」
「湊は補修で私たちと遊べなくなる、それって湊が嫌なだけでしょ。」
「テスト勉強を付き合ってあげているの。」
「補修をずっと受けてもっと勉強してもらってもいいくらいだわ。」
彩乃は一方的に大ダメージを入れまくった。
私は流石に止めなきゃ!と思って
「彩乃?!彩乃流石に言い過ぎ!!ストップだよ!!私さ!!彩乃のそんな言葉聞きたくないよ?!」
と必死に止めた。
湊は痛いところを全部ぐさぐさと突かれ、最後の一言でとどめを刺された。
湊は何も言えなかった。
「うぅ、今年一だよ、、彩乃にこんな散々言われるのぉ……」
私と蓮は湊を慰めるように励ました。
「まあまあ!テスト勉強頑張って彩乃を驚かそうよ!!」
「そうだよ。お、俺も気合い入れて教えてあげるから…。」
と蓮は顔を真っ赤にしながら言う。
「うん、、そうだね、。2人ともありがとう………って、れ、蓮が…」
「お、お、俺のことを…は、励ましたぁ?!!」
と新種のなにかを見つけたのか…?
というレベルで驚いた。
「は、はぁ、?!励ますくらい、だれでも…、あるだろ、!」
「まあ、私もごめん、。言いすぎた」
「「「彩乃が、謝った、?!?!」」」
「はあ?!私だって謝ることくらいあるし!!」
みんなは笑った。
こうして今日もいつメンの騒がしい日常が続いていく。
明日も。明後日も。
続くはずだった。
その時までは。
私は反射的に後ろを向いたら
“小さな”少年が立っていた。
私は思わず驚いて
「だ、だれっ、?!、」
と叫んだ。
だが、言ってる、いや、叫んでる間に消えていた。
「し、雫?どうしたの?誰って…?なにか見えてるの?」
「急に叫んでどうした?雫…大丈夫か?体調でも悪いのか、?」
「どうしたのぉ?!!雫ぅぅう、?!大丈夫?!疲れてるのぉ、?」
「もしかして幽霊見えた?!やめてよ?!怖いから!」
「あ、、、ううん、、だ、大丈夫、!」
「気のせい、かな。」
だれだったのだろう。
ただの幻覚だったのだろう。
疲れているだけなのだろう。
そう感じ取った。
あっという間に時間は過ぎ、別れの時間。
「じゃ。またな。」
「また明日!集合場所送っとくな!」
「勉強のスケジュールを考えておくね。」
「みんなまた明日ー!」
4人の声が夕方の空へ消えた。
歩き出した瞬間、なぜか空気が変わった気がした。
私は、少しため息をついた。
いつも通り湊に怒って笑って。
そんなはずなのに。
今日はなぜか、少し違和感がある。
「……まあ、何も起きてないし」
そうつぶやいてみたけど、胸の奥底でざわつきがあった。
雫の言っていた“気配”、気のせいじゃない気がする。
「…気のせいか。」
4人が別れの言葉を交わしたあと、
世界の“境目”が、確かに見えた気がした。
コメント
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読み終わりました!第2話、いつメン4人の賑やかな日常がすごく生き生きと描かれていて、読んでいて自然と笑顔になりました。特に湊と彩乃の掛け合いのテンポが良くて、仲の良さが伝わってきます。でも最後の“小さな少年”の出現で空気が一変したところがゾクッとしました。「世界の“境目”が見えた気がする」という一文、これから何かが動き出す予感があって続きが気になります!