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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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・モブ一般人でてきます


















パリのカフェにてバチカン市国(以後バチカン)、サンマリノ共和国(以後サンマリノ)、そしてモナコ公国(以後モナコ)が集った。

他の国に国土を囲まれ、国土も小さいと言う特徴が重なる彼らは、主にミニ国家ならではの愚痴を中心とした雑談をしにカフェに来た様だ。

それぞれ飲み物、食べ物を頼み一段落ついた頃、モナコが、

「聞いてよね〜〜〜〜〜!!!」

机にどんッと手を置き、少し大きめの声で上記を言った。

「モナコさん…………声が…」

なだめる様に言ったのはバチカンだった。

「あ…ごめんなさい……つい…、」

口元に手をやりハッとしたように謝ると、すぐさま声量を落とした。

サンマリノは、運ばれた紅茶をほんの少し冷ましてから、ごくり、と一口飲み、

「まぁ…フランスさんといろいろ有ったのは…………大変なストレスでしょうね…」

優しく微笑みながら共感してやると、モナコは嬉しそうに笑った。

「わかってくれる…?そーーなのよ〜〜〜!ほんと……あいつさぁ〜〜!!」

頬杖をつきながらカフェ・オ・レを片手に不満気に言った。

一方バチカンはあらあら…といった様子で二人のやりとりを聞いている様子。背伸びして頼んだ珈琲を飲んだが苦く、口に合わなかったのか、砂糖とミルクを足しながら味を調節しており、

「もうちょっとですかね…」

と、ブツブツとつぶやきながら行っている。

すると、つぶやいているのが気になったのかサンマリノがバチカンをちらと見ながら、

「司教様…、うるさいです…黙って……あ、静かにしてください…」

「え…そんなうるさかったですかね…?」

悲しそうに問いかけると、サンマリノは軽く頷き肯定の意思を見せた。

「気をつけます…」

「ええ。ありがとうございます」

サンマリノが笑いながら返すと、バチカンの小さな頭を優しく撫でた。

そうやって、雑談を続けていると

「よお、ガキが揃って洒落た事してんじゃねーか」

名も知らぬ一般人が声を掛けてきた。3人とも身長も低く、一番大きいサンマリノでさえ、大人には見えないような身長だ。からかいに来たのか、と思い無視をすると、

「おいおいなんだ?無視かよ。しつけなってねーな…今どきの子供は…」

と、大人気なく悪態をついてきた。

「しつけてやるよ」

と、通路側に座っていたサンマリノに手を伸ばした瞬間、

「Ciao~……な〜にしてるのかしら、ねぇ…?」

とん、とその男の肩に手を置き睨みつけた女性はイタリア共和国(以後イタリア)だ。

「は?なんだよ」

そう言わせる時間も作らず片手で人目の多い、受け付けの方へ押し出した。続けて、

「Attenzione!(注目!)皆!こいつ子供に手出そうとしてるわ!!」

と、声を荒げて社会的に終わらせる作戦にでた。

慌てて男が逃げたしたのは言うまでもない。

「san marino…大丈夫?」

軽くしゃがみ、目線を合わせて問いかける。

「ええ、おかげさまで」

にこ、と優しく微笑みかけた。

「3人でお茶会?良いわねぇ……」

「イタリア様もご一緒しますか?」

「あら、迷惑じゃな〜い?」

驚いた表情で首を軽く傾げる。

「そんなわけありませんことよ!ね、モナコ様も司教様もよいでしょう?」

少し圧を掛けながら質問する。

「勿論よ〜!」

「…ええ構いませんよ」

「そう?じゃぁ………一緒にいさせてもらうわ!」

空いている、モナコの隣に腰を下ろした。

「イタリア様も何か頼まれますか?」

「ん〜……いいかな!」


愚痴やらなんやらを言い合っていると不思議とすぐに時間が経ってしまうもの。

「嘘!?もうこんな時間!?ドイツに怒られちゃう…ごめん!先に帰るわね。お金…これ使って!」

と、イタリアが唐突に立ち上がり上記を言い放つとすぐに店から出てしまった。

「え!?ちょっ!イタリアちゃん!?貴方なにも頼んで…」

モナコがそう言った頃には姿は見えなくなっていた。

「まぁ…使って、って事でしょうね…」

使うか数分迷ったが、やはり辞めておいたようだ。


「今日はありがと!誘ってくれて〜!楽しかったわ!イタリアちゃんにもお礼よろしくね!」

2人と別れた後、家へ帰ったがフランスの靴はあるのに、どこにも姿が見えないことに気づいた。

「…え?フランス…………、、?いない…?」

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