テラーノベル
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これはこれは……ある日のことだった……。
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「カコンカコン…」
そんな音がヴァイオレスト城の廊下で鳴り響いていた。
デレビット
「レース!!これを見てくれ!!!
俺特製の……レスター人形だ!!!!」
レスターの部屋を開けたのは、レスターの双子の兄デレビットだった。
そしてきっと足音の件もこいつだろう。
レスター
「どうした、元気なことはいいが…俺にだって仕事はある、兄貴だって、今日訓練の日じゃなかったか?」
デレビット
「あぁ!!訓練はあったんだが…嫌だから、
ほったらかしてきた。」
レスター
「それでも騎士長かよ……。」
デレビット
「関係ねぇだろw
今の俺はただのレースの双子の兄だからよ。」
レスター
「あっそ……。」
レスターは冷たく、突き放すような言い方をするが、視線は兄が掲げた、「レスター人形」。
やたら細かく再現されていて、少し不気味だった。
だが一つ気になった……。
レスター
「耳飾りの形……なんで、十字じゃないんだ? 俺の耳飾りは…水色の十字架だぞ?
兄貴がミスなんて……するんだな。」
デレビット
「あ?…何言ってるんだ?
あの耳飾りは偽物、こっちが本物だよw」
そういいながら、デレビットは愛おしそうに レスター人形をなでなでしていた。
そこで嫌な予感……いや、感触がした。
レスター
「……兄貴…。
その人形……。」
デレビット
「皆まで言うなw
レースが言いたいこと、だいたいわかってるからw」
「これにはある、機能が備えてあってな。
この人形……なんと……」
レスターも双子の兄が言いたいことはもうわかってる。
そのせいか…もうレスターの額には冷や汗が流れていた。
わかってた。もう理解もしてた。
嫌な予感が当たってしまった。
レスター
「なぜ…。なぜこんなことをした……💢」
悪びれる様子もなく……
デレビット
「なぜってそりゃあ…人形とじぶんが好きな人が連携するんだぜ!!この人形を持つことで、レスターにこの人形を通して、干渉することができる。
やらない意味が……俺にはわかんねぇよw」
悪魔だった。いや元は悪魔だが……。
レスターが想像したものよりも酷い理由だったことは確かだ。
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思考停止してた脳がまた機能を取り戻すと、
レスターの頭にはある質問があった。
レスター
「その人形の腕を引きちぎれば……俺の腕も引き継ぎられるとでも?」
ただの興味本位だった。
だが……この質問が少しデレビットを刺激したようだった。
デレビット
「えぇー……それ気になっちゃう?w
仕方ないなぁ。やる気はなかったのにw」
デレビットはそう呟いた瞬間に人形の腕に手を乗せた。
レスター
「待て……俺は気になるだけだ。試せとは…一言も。」
デレビット
「怖いのかぁ?w珍しいなw」
レスター
「違うそんなんじゃない…」
デレビット
「気になるなら……やるのみだろ!!
実験好きな妹もそう言ってたぞ!!」
グチャ……。
デレビットの手には人形の左腕。
肘から下の左腕。
床にはレスターの左腕。
全く人形と同じように……ちぎられたようなねじり跡と…痛々しい断面があった。
レスター
「ーーッ!?」
想像以上に痛かった。人形の腕は簡単にちぎれるが、
人の腕となるとちぎるには、
“ゴリラ並みの握力”
人間の平均より10倍もの”400~500”kg近くの握力がない限り、引きちぎるのは無理だと知ってる2人だったが…予想外なことをが起きた。
2人ともそんな力はこの体では出すことは到底できないことももちろん知っていた。
デレビットは絶句した。
彼も本当にちぎれるとは思ってもいなかったのだろう。
部屋の壁にこびりついた青い血液が月光で照らさせれ、テカテカと輝いていた。
レスター
「これは一種の呪いだな…。」
デレビット
「そんなことはない……はずなのに……。」
レスター
「兄貴。大丈夫だ。少し左腕が使えなくなるだけだ。そこまで傷つく必要なんてない。」
デレビット
「この人形はもう使わねぇ…。」
レスター
「そうだな…危なさそうだ。」
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レスターに激似したデレビット特製レスター人形は今どこにあるか分からない。
だがレスターは時々、兄が居ないはずなのに……温もりを感じる時があるんだとかw?
コメント
2件
レスターさん人形…。機能ちょーこえぇけどちょーカワイイ( ^ω^ ) はじめ見た時、「あれ、耳飾り違くね?」って思ったけどマジでした☆ レスター人形…かわいいネ☆(←大事な事なので2回言いました☆)